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　　超級覇道「曹操　プレイリポート」（その２）




　　　　　洛陽戦線（１９２年〜


冷たい荀�ｹ、五月蝿い陳宮、配下という認識が無い郭嘉、
迫り来る破壊神呂布、同盟切り即攻めの韓馥、
まさに内憂外患の曹操軍ですが、ちょっと嬉しい報告です。

　「曹操様、朗報に御座いますぞ！　韓馥が死んだそうです！」

伝令の足の下でちょっと喜ぶ曹操様、
いやいや踏まれた事に喜びを感じているのではなく、
名ばかりとは言え盟友の手薄な時に同盟を切って攻め込んでくる韓馥が、
天罰を喰らったかのようにコロっと亡くなったのが嬉しいんでしょう。
ちなみに韓馥の後継者は潘鳳っていう人なんだけど、

　「んで、その潘鳳軍の動きはどうだ？」

声はすれど姿は見えない曹操の問い掛けに、
伝令の兵はキョロキョロしながら答えます。

　「官渡港を目指し尚も進軍中にございます！」

ダメじゃん！！
仕方ないので、とりあえず官渡港の一歩手前に弓の得意な部隊を配置、
潘鳳軍の上陸を阻止しつつ、渡河してくる後続部隊を火矢で迎撃する。
上陸さえ阻止できれば敵の攻撃は河の上からの弓矢のみになる。
少ない戦力で大勢を破るには相手の攻撃手段を潰すのが一番なんだよね。
曹操様えらい、すごく偉い、賢い、強い、素敵っ！

　「はいはい、偉い、偉い、賢い、強い、素敵、
　　ですが、それくらい当然です。むしろそれくらいして貰わないと困ります。」

表情一つ変えずに言い放つ荀�ｹ、
なんか体感温度が５度は低くなるという噂の冷たい視線に晒されながら、
曹操さまは次なる指示を出さなければなりません。
潘鳳軍なんて、ハッキリ言ってどうでもいいのです、
それ以上に怖いのが破壊の権化、超絶戦闘マシンの呂布、
それだけでも怖いのに華雄やら徐栄といった主力部隊が洛陽目指し進軍中。
コチラにも偉くて賢くて強くて素敵な対応を取らないとダメです。

　「あー、えー、郭嘉、任せたぞ。」
　「めんどくせーなぁー。」

こうして面倒な事を押し付けられた郭嘉は弓が得意な武将達を引き連れ、
いち早く【函谷関】の前に整列、あくまで整列、
董卓軍が少数ながら駐留している【函谷関】には手も触れず整列、
関からコチラ側に出れないように出入り口を封鎖しているのです。
敵軍が関の向こう側に近付けば、弓矢とお得意の計略で翻弄。
いかに化物連中と言えども接近されなければ怖くない。
【火矢】を連発で打ち込んで【函谷関】の向こう側は火の海だったりするのです。

　「バカな奴らが相手で良かったよ。」

ほとんどコチラは無傷という大勝に鼻で笑っちゃう郭嘉、
【官渡港】での防戦と同じように、相手の攻撃手段を潰せば怖くない。
いかに大軍であろうが、いかに呂布が率いる騎兵隊であろうが、
関のコチラ側に入れなければ怖くないんだよ。

　「郭嘉、兵糧も消耗してきただろう？　そろそろ交代するか？」

美味しそうな戦場には颯爽と現れる曹操様、
恐ろしい呂布でさえ無傷で撃退できると知れば堂々と出陣してきます。
ま、下心は見え隠れしますが、実際に長期戦になれば兵糧も減るでしょうし、
【火矢】を撃ち込み続ければ兵士達の【気力】も落ちます。
建前上では郭嘉の交代要員としての出陣なのです。

　「じゃぁ【洛陽】で寝てくるかな。」

と帰っていく郭嘉を見送ると、曹操の強さを見よとばかりに【函谷関】を盾に、
郭嘉と同じような作戦で敵を翻弄してやります。　やっぱ強い、オレさまサイコーっ！！
近くに【軍楽台】なんかを作って気力の回復をしつつ曹操隊大活躍。
ところが、董卓軍もバカじゃない。長安からやって来たのは井闌。
関の向こうから【火矢】が降り注ぐんだからヤツらと同じ条件になってしまった。

　「曹操様！　ムキになって矢を撃つのではなく計略です、計略！」

関の向こうも火の海ならばコチラ側も火の海。
ダメージも喰らうし火は熱いし、やっぱり董卓軍の方が元より物資が豊富。
マズイ、このままではマズイ、マズ過ぎる。

　「マズイ、この曹操様が郭嘉より劣るというコトになってしまう！」

それを心配しているとは、思ったより余裕なんですかねぇ？
ただ、すぐそばでイライラしている陳宮を見て怖くなったのか
素直に【偽報】を駆使し呂布や華雄を翻弄してやります。
もう、最初からこうすれば良かったのに、

　「あとはオイラに任せとけ！」

曹操の交代要員としてやってきたのは夏侯淵、
そうか、そうか、あんたは弓が得意だったなぁ。
【乱射】を文字通り乱発し董卓軍に大ダメージを与えます。
ちなみに【乱射】とは敵部隊の周囲１マス全ての部隊に弓攻撃をするんだ。
敵味方関係なく、使いどころは難しいけど敵部隊が固まっているならチャンス。
複数部隊に一気に矢が降り注ぐってワケだ。

　「うわぁ、ズルいぞ妙才っ！　一人で目立つなんてっ！」

でも気力も兵力もボロボロになった曹操隊は一度洛陽で休養するべき、
無傷で帰っていった郭嘉に比べると、随分派手にやられたもんです。
きっと郭嘉にバカにされるし、荀�ｹには冷たく嫌味を言われるんだ。
でも仕方ない、なにしろ事実ボロボロだしスゴスゴと【洛陽】に戻ると、

　「お、曹操さんのご帰還ってか？　ちょうど良かった。
　　いい作戦が思い浮かんだんで、ちょっくら【函谷関】まで行って来る。」

と、少人数で出かけていく郭嘉たち、
あー、バカだ、いま少人数で【函谷関】に行ったら危ないのに、
でもいいや、ちょっとくらい苦労すれば、あの性格も直るかもしれない。
董卓軍の井闌に焼かれてくれば良いんだ。ニヒヒヒヒ、

　「そ、曹操様っ！！　た、た、大変でございます。」

その数十日後、血相変えて飛び込んでくる伝令の兵士、ほら見ろ郭嘉、
いかに賢いお前でも大きな被害を受けるコトもあるんだ。
とか、とか、そういう風に言ってやろうとニヤニヤしていると、

　「呂布、華雄、徐栄が我らに投降しました。」

驚く曹操。そりゃそうだ。
曹操軍を苦しめ続けた董卓軍の主力部隊がごっそりそのまま寝返ったんだから、
更に驚いているのは【函谷関】の向こう側にいる董卓軍の武将達だろう。
いままで最強の仲間と思っていた呂布達が次のターンには敵になっているんだからね。

　「もう保存食には飽きたんだよ！」
　「董卓の野郎は酒池肉林にハーレム状態だろうけどよぉ、」
　「オレらは半年も戦場暮らし、しかも毎日保存食。」

あぁ、なるほど、色々と不満が溜まっていたんだね。
【函谷関】に行った郭嘉たちは、冷たくて硬い御飯に飽き飽きしていた兵士達に、
温かくて軟らかくて美味しい新鮮な食料を提供することを約束し、
兵士達の不満を抑えるのに必死だった呂布らも喜んで投降したのです。

　「この辺りの董卓軍を蹴散らして気持ちよく【洛陽】に帰り、朝まで飲もうぞ！」

関の向こう側から聞こえてくる怒号、悲鳴、断末魔の声、
いまの董卓軍に、暴れまくる呂布達とまともに戦える相手は張遼くらいのもの、
その張遼も捕え、賈ク、荀攸をも捕まえた呂布ら御一行様は、
堂々と【洛陽】に帰還、朝までどころか３日程ごちそうを食いまくった彼ら、
更には何故か在野をうろついていた呂蒙を登用し戦力は充実してきました。

　「どうでもいいけど、飯を食うときはオレを踏まない。これは曹操軍の掟だ。」

３日間ほど呂布に踏まれ続けた曹操はボロボロですが、
これで【長安】を落とすコトができると、ちょっぴり希望を持っていたりします。
だけど【長安】の兵力はいまだ８万を超える大軍勢、倒しても倒しても減らない。
【安定、天水、西涼、漢中】から次々と兵士を輸送し常に大軍を【長安】に駐屯させる董卓軍。
武将の質もまだまだ十分、馬騰に馬超、李儒に董卓みずから【長安】に待機、
これはなかなか手強い。さて、どうしたものか？

　「しかしながら曹操様、
　　我らは呂布殿、夏侯惇殿という優れた武将を多く有しております。
　　ここは曹操様御自ら彼らの先頭に立ち【長安】を目指すべき、
　　今はまさにその時にございます。」

荀攸が畏まって上奏する。
やった、ついにマトモな軍師を手に入れたぞと喜ぶ曹操。
天下無双の呂布を率いて逆賊董卓を叩く、カッコイイ、素敵過ぎるよオレ様。
よし、わかったと曹操は【長安】に向けて出陣、
結局一度は【函谷関】を落としたものの、董卓軍との激戦によって、
この周辺では一進一退の攻防が日頃から続いております。
さすがの曹操様もやっぱり苦戦を続けるコトになりますが、
でも、昨日までの我らとは違う、なにしろ呂布が……あれ？　いないぞ？

　「我らの為に曹操様は囮になって下さった。
　　我らはその間に董卓領【宛】を攻略するぞ。全軍出陣っ！！」

荀攸が気勢を挙げると呂布、夏侯惇、夏侯淵がそれに応じる。
彼らは騎兵隊を編成し【宛】に向けて進撃、
途中【許昌】から曹仁らの援軍と合流。総勢約４万の兵で【宛】攻撃。
【函谷関】にて激戦を繰り広げている関係上【長安】から董卓軍の援軍は来ない。
というか来れない。曹操が頑張っているからね。

　「……つーか、騙されたっ！！」

今になってようやく気付いた曹操だけど、
曹操の活躍なくして【宛】攻略は無いんだ。
馬超とか馬騰とか普通に援軍に来たら目も当てられない。
それを【函谷関】付近で抑えつつ【長安】の兵力を少しづつ削いでいるんだから、
地味だけど重要な役目、十二分に活躍している。立派なもんだよね。
こうして孤立無援になった【宛】は曹操軍の主力部隊によって陥落。
ジワリ、ジワリと董卓の足元を揺るがせ始めた曹操軍。

絶対零度荀�ｹ、説教大好き陳宮、言葉遣いがなっていない郭嘉、
主君をも囮に使う荀攸、結局呂布にも踏まれた曹操。
敵はまだまだ多いぞ、頑張れ曹操！　そんな感じで以下次回なのです。

　「なんか、疲れてきた……。」


-----　主な出来事　-----

１９２．０２　長安から呂布を筆頭に４万の兵が洛陽へ出陣
　　　　　　　函谷関を盾に１万の兵で迎撃する。

　　　．０３　韓馥を後継した潘鳳が官渡港をしつこく攻撃するようになる。

　　　．０４　函谷関での戦闘が激化する。

　　　．０８　呂布の引抜に成功
　　　　　　　その後、華雄、徐栄らも引き抜く。

１９３．０９　呂蒙を登用する。

１９４．０２　董卓支配下の宛を攻略




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