超級覇道「曹操 プレイリポート」(その1)




     超級覇道(プレイ前)


さて曹操プレイですよ。お客さん。
当サイトでは非常に珍しい人が主人公なので読者の皆様も驚いているコトでしょう。
これまで微妙武将やワケの解からない武将なんかで遊んだり、
たとえ巨大勢力を使うにしても色々と制限を加えて遊んでいた人間が、
ごく普通に「曹操やってみる!」なんて言っているワケですから無理もありません。
当サイト開設当初からの常連さんなら「熱でもあるのか?」と心配してみたり、
わたしの知人なんかだと「そろそろ黄色い救急車を呼ぼうか?」と大騒動。
でも、ご安心ください。とりあえず、今回のリプレイの条件は以下の通りです。

 ・おすすめシナリオ「曹操挙兵」からスタート

 ・難易度は超級、それ以外の設定はデフォルト(寿命、相性なんかは史実)

 ・いわゆる董卓シナリオなので、董卓が滅びるまでは董卓軍以外への攻撃不可
 (もちろん他勢力が攻撃してきた場合の防衛戦は可)

最後のひとつは申し訳程度の制限なんですけど、
なんでこんな制限を加えたのか?
それは、これから書く事をじっくり読んで戴ければ、
ああ、なるほどと思うでしょうから、頭の片隅にでも置いてください。

董卓は洛陽に15万の兵を駐屯させている、ちなみに董卓軍の全兵力は41万4千。
これに続く戦力を保有しているのは韓馥軍の7万5千、他勢力も軒並み5〜6万前後、
更には、まだ平原に居る劉備でさえ3万もの兵力を持っているのだが、
我らが曹操様はなんと1万6千という雑魚っぷり、これが超級の真実なのか?
この時点での戦力差は約26倍、

ゲームシステムや数値の感覚が異なるので直接関係ないけど、
「革新」の伊達リプレイで島津の大戦力を押し返した時の戦力比でさえ、
島津130万に対し伊達30万の4倍でしかないんだよね。
もうちょっと付け加えるなら参考として、
初級の場合の董卓軍の総兵力は18万3千、曹操軍1万9千で約10倍、
上級の場合の董卓軍の総兵力は30万5千、曹操軍1万9千で約15倍。

陶謙リプレイでもチラっと触れたけど、
簡単に言うと、そういう数値的な問題がかなり厳しくなる。
それが「超級」の「超級」たる所以らしいのだ。
つまり曹操という超強力武将を使い、
董卓軍40万という化け物クラス、怪獣クラスの敵と戦おうと、
今回はそういうリプレイなんですよ。
どうしても三国志でリプレイをすると悪者扱いされる曹操、
今回は主役に抜擢ってなモンですよ。えぇ、
というワケで早速ゲームスタートです。


     厳戒態勢(190年〜


曹操軍の本拠地は陳留、
おとなりさんの洛陽には今回の最大の敵である董卓が15万という、
ふざけた軍勢を率いてデデーンと構えている。
すっげぇムカつく上に、泣きたくなるくらいに怖い。
反董卓同盟とかなんとか、カッコイイ事を言っているけど、
実際にはその盟主たる袁紹でさえ董卓と矛を交える事すらなく、
地元の南皮に引き篭もっているんだから、全くどうしようもない。
しかし曹操には董卓と戦わなければならない理由があるのだ。

 「暗殺失敗したし、なんかバレちゃったしグダグダだ。」

そ、寝ている董卓を暗殺しようとしたけど失敗。
その場はなんとか逃げ出したけど、何時かはバレるだろうからと、
都からトンズラし、途中で捕らえられたけど陳宮を誑かして(?)脱走。

 「曹操様、このままではいずれ我らは滅ぼされますぞ。」

その拉致した陳宮が、これまたグダグダと説教たれるからムカつく、
わかった、わかった、この曹操様に任せなさい。
董卓40万? そんなの指先ひとつで葬り去ってやろう。

 「なんかのアニメの見すぎなのは解りましたから、仕事して下さい。」

五月蝿い陳宮に急かされて、とりあえず闇市場(資金確保のため)を大量建設。
夏侯惇らと一緒に懸命に内政に励んだりしちゃうんだな。

 「あれ? 殿はどこいった?」
 「お前の足元だよ、バカ。」
 「あ、すみません、あまりに小さいんで踏んでました。」

そんな小さいワケがないけど、
ま、そんな感じで表題の「厳戒態勢」がウソのようにまったりと時間が進んで行きます。
なにしろ反董卓同盟のお陰で周辺勢力とは皆同盟を組んでますし、
怖い、そして怖くて、更には怖くて、最終的に怖い董卓はそろそろ長安遷都。
ちょっとだけ遠くに引越ししちゃうんです。無理に焦る必要もなかろうと、

 「お前らはいいよなぁ〜。」

うん、袁術にしてみれば羨ましいところだろうね。
曹操と違い袁術さんところは、長安に遷都したところで
それでも董卓と接しているんだから大変なんだ。
だけど、そんな袁術もちょっぴり嬉しい不思議で素敵なイベント発生。
何故か解からんが、長安遷都イベントで董卓の全兵力が27万6千に激減っ!?
15万の兵が何処かに消えて無くなった。と言っても未だ余裕で最大勢力だけどね。

 「うむ、それではそろそろ許昌にでも向うか?」

董卓軍が長安まで引っ込んだので曹操ご一行様は騎馬隊を飛ばし許昌を制圧。
この時代の許昌はまだ空白地なので戦闘もなく難なく無事に制圧っと、
ここには在野武将がたくさん埋もれているので、
今後の曹操くん快進撃を支えてくれるであろう武将達を登用しておくのです。
まず最初のお目当ては荀ケちゃん、嗚呼我が子房、
これで助言が当てにならないグチっぽくて五月蝿い陳宮ともお別れだ。

 「悪かったな。」

それにココには郭嘉もいるんだ、うわー、どっちを軍師にしようか迷っちゃうなぁ。
とにかく助言が信用できない陳宮ではないことは確かだ。

 「……曹操様、迷ってないで、早く捜索しにいったらどうですか?(イライラ)」

陳宮がブチ切れる前に街へと繰り出す曹操くん、
確かこの辺りに郭嘉がいるハズだと捜し歩いていると、
ついに見つけたよ、寿命を編集して若死にだけは避けたい郭嘉ちゃん。

 「おや? 誰かの声はすれど姿は見えずってか? これはまた面妖な!?」
 「ふ、踏んでる、踏んでる、その足をなんとかしろ。」

いや、いくらなんでも、そこまで曹操は小さくはないんでしょうけど、
なんとなく踏んでいた曹操に申し訳なく思ったのか仕える事になった郭嘉。
これで五月蝿くて助言がハズレまくる陳宮とは正式にサヨナ……。

 「どうでもいいですけど、早く他の人材も見つけて着たらどうなんです? 曹操様?」

いやに引きつった笑顔が素敵な陳宮が、
そこはかとなくご立腹なので、荀ケや戯志才といった武将達を次々と登用する曹操。
これで我らが曹操軍も随分と賢い人が揃ったもんだ。だからと言って董卓には勝てない。
なにしろ未だに曹操軍は約2万ちょっと、
董卓さんとこは素敵なイリュージョンで27万に減りましたが、
彼我との戦力差は当方の10倍以上ですからね。

 「つーか、曹操殿、助けてくれ、ボクちん死んじゃう。」

ん? おや? 「宛」周辺が火の海ですよ。
どうやら袁術軍の駐屯する「宛」は既に董卓軍の猛攻により風前の灯火、
それでも一度は天下を望める勢力にまで伸し上る袁術軍、必死の防戦を続けている模様。
つってもなぁ、呂布とか華雄とか化物クラスの主力部隊が展開しているところを見ると、
持ってあと数ヶ月といったところかねぇ。ちなみに助けにいくつもりはない。
実際、許昌に勢力を伸ばした曹操とほぼ同時期に董卓軍は馬騰とも戦闘を開始、
更には一度捨てた洛陽にも再進出してきた。それでも戦力はほとんど衰えてはいない。

 「いま戦ったら吹き飛ばされるだけだもんな。」

呂布や華雄に踏れると痛そうだし、
そんな想像するだけで体がガクガクと震えそうです。
とりあえず内政に次ぐ内政、国力の増強、そして身長+5cm(?
曹操軍の目標はそんなところなんですよ。

 「つーか、曹操さんよぉ〜、洛陽手薄だから攻めちゃいなよ。」

配下とは思えぬ言い方だが郭嘉の言う通り、
董卓軍は馬騰との戦いが忙しいのか洛陽は手薄なんだよね。
だからといって、変に喧嘩を売って目をつけられたら怖い。
あのデブ董卓に踏まれたら潰れちゃうだろうし、
手薄、手薄といっても攻めたら援軍くるだろうし、

 「殿〜っ!!」

そんなところに、
ずかずかとやって来るのは夏侯惇、
ああ、惇の足が迫ってくる、このまま座っていては、
また踏みつけられてしまう。

 「軍師殿から聞いたけど、洛陽攻めるんだろ?
  最近内政ばっかで暇だからちょっくら攻めてくるわ。」

とか、攻めて良いとは一言も言っていないのに、
思いっきり踏みつけられながら思う曹操。
なんかもう嫌になってきた。
陳宮はグダグダ五月蝿いし、郭嘉は言葉遣いがなってないし、
部下にはちょくちょく踏まれるし、勝手にしろって感じ、

 「夏侯惇将軍、洛陽を攻略したとの報にございます。」

はやっ!
ふん、つーか、やっぱオレ様の思った通りじゃないか、
な、だから言ったろ荀ケ、オレ様っては大正解、
郭嘉の進言どおり? あぁ、あいつはやっぱりオレ様ことを理解しているわ。

 「はいはい、曹操さまはホント偉い偉い。」
 「だろ? だろ? もっと誉めろ荀ケ。」

うはははははは、わはははははは、と笑う曹操ですが、
荀ケの絶対零度の視線と温度の無い誉め言葉の中、
身長は小さいが態度が急にデカくなった曹操が次に聞く報告はというと、

 「韓馥殿の使者が参っております。」

はい? なんの用かと会って見ると、
なんでも韓馥は曹操との同盟を切るんだとよ。
バカめ、この曹操様がそんなコトでビビるとでも思っているのかと、
使者に踏まれつつ思う曹操、

 「ですが、殿、もうひとつ面白い伝令ですよ。」

抑揚のない荀ケの声に何が面白いのかと聞いてみると、
袁術と馬騰を滅ぼした董卓軍が奪われた洛陽を取り返すべく、
呂布を筆頭に約4満の軍勢を率いて洛陽に接近中とのコト、
ちなみに洛陽に駐留している曹操軍は1万1千、

 「ほら、面白いでしょ?」

体温がないのか? っつーぐらい白い顔のままで、
恐ろしいコトをサラっという荀ケに、
血の気が引く陳宮、

 「うわっ! だから普段からちゃんと働けと言っているんだ!」

踏んでる、興奮しすぎだ。お前、オレを踏んでいるってば、
とにかく陳留と許昌から援軍を出して押し返すしかなかろう?
まったく取り乱すようなコトか? バカ陳宮め、

 「さらに面白いコトに韓馥軍が官渡港へ向けて出陣だそうですよ。」

踏まれている曹操と同じ目線にしようと、
屈んで耳元で囁く荀ケ、さらに憤りで踏みつける陳宮、
官渡港といえば、本拠地の陳留のすぐ北の曹操側の港なんだよね。
奴らの狙いは想像すれば簡単。既に解りきっているコトだけど、
洛陽を攻めて手薄になった陳留だろう。

迫り来る呂布、同盟切って即攻め込んでくる韓馥軍、
絶対零度荀ケ、説教大好き陳宮、言葉遣いがなっていない郭嘉、
普通に踏んでいく部下や外交の使者と、牛乳飲んでも伸びない身長。
敵は多いぞ、頑張れ曹操! そんな感じで以下次回なのです。

 「お前らが踏むから身長が伸びないんだぞっ!!」


----- 主な出来事 -----

190.05 許昌を制圧 郭嘉、荀ケらを配下にする。

191.04 公孫度滅亡(公孫サンの攻撃により)

   .05 袁術滅亡(董卓の攻撃により)

   .10 馬騰滅亡(董卓の攻撃により)

192.01 董卓支配下の洛陽を攻略