我が跡を託す「陶謙 プレイリポート」(後編)




     我が跡を託すリターンズ(ゲームスタート2回目)


前回は情けない結果に終わったワケですが、
これで終わったら余りにも酷すぎる。
そこで、もうちょっとだけ足掻いて見る。
なんとなく『超級』だと無理っぽいような気がするけど、
条件をもう一度おさらいすると、

 ・シナリオ「反董卓連合」190年~
 ・超級/戦死多/イベント全発生
 ・寿命などは全て史実
 ・陶謙(寿命194年)が死ぬ前までに劉璋を配下に加える。

「超級」ってどれくらいの難易度なのか?
戦場での敵の動きを見てみると、それほど賢いような感じはしない。
ただ、すごい兵力で、且つ、すごいスピードで攻め込んで来る。
難しいというか面倒な感じがする。
ちなみに、ゲームの初期設定での難易度の説明は、

初級の場合は物資面などでプレイヤーが優遇され、
コンピュータ勢力の侵攻が少なくなるらしい、
上級になると物資面などでコンピュータ勢力が優遇され、
激しく攻めて来るんだそうだ。
超級だと上級の要素が更に濃くなり、
戦闘のダメージや内政の収入の値などが低くなる。
また、戦法や計略の成功率が表示されない。

   なんだとっ?

つーことは何?
コンピュータ勢力が数値的に有利なの?
なんか、それって……。いや、そんなことを嘆いても仕方ない。
例えそうだとしても、微妙勢力好きのプレイヤーとしては、
「超級」という難易度がある限り、
いきなりでも「超級」でやりたくなるんだよ(多分
というコトで今回も懲りずに「超級」でゲームスタートです。
……でも、いきなり縛りアリのリプレイをやらなくても……。
かなり後悔しています。


     全てを捨てて西へ行け!(190年~


もう一度ゲームスタート。
初期設定も前回と同じ、全て前回と同じ、
かなり憂鬱なゲームスタートとなりました。
はぁ、ちょっとムリっぽいぞ、今回のコレ、

 「はぁ、はぁ、怖かった。」
 「如何なされました? 陶謙様?」

執務中に居眠り決め込んで汗だくで目覚める陶謙、
いつもは放って置く陳珪ですが、
どうやら悪夢を見ていたらしい主君を気遣います。

 「いやね、ウチらが滅亡して首チョンパになった夢を見てさ、」
 「それは何と縁起の悪い夢!」
 「パワーアップキットで浮れていたところを足元をすくわれてね。」

それって前回の実話じゃねぇか!
悪かったな、滅亡して!
とにかく劉璋を後継者にしたいなら益州を目指せよ。
コノヤロッ!!

 「それで、夢だとココで開発しまくって遊んでいるウチに滅亡した。」
 「ほう、ほう、それでは下手に内政しないほうが良さそうですな。」

そう「超級」だとコンピュータ勢力の動きは思っているより早いんだ。
だから変に遊んでいると速攻で攻め込まれてしまう。
とにかく西に向かうべきだろう。
今は対董卓同盟で各諸侯と同盟関係にあるんだ、
これを利用してコンピュータ勢力の領地の中を西に進めばよい。

 「だからと言ってイキナリ劉焉領に攻め込むワケには行かないですよ。」

陳珪、もっともな事をいいます。
確かにイキナリ長距離を移動して戦闘に突入したところで勝てるワケがない。
そこでわたしも考えてアルヨ(←誰?)
途中の空白地【許昌】をゲットして、
本来なら曹操配下になる優秀な在野武将を登用したい。
ただ、空白地には軍資金も兵糧もほとんど無いのである程度は持って行きたい。

 「そこで闇市場なんだな。」
 「考えましたな。」

【闇市場】は普通の【市場】の80%の収入しかない。
そのうえ毎年1月になると強制撤去されるんだけど、
建設費用が非常に安く、建設期間もちょっと政治力が高い武将がいれば、
僅か1ターン(10日)で完成するんだな、これが、
つまり最初の数ターンは【闇市場】を大量に建設し軍資金を蓄える。
ある程度の軍資金が貯まったら輸送部隊で一気に……。

 「殿、父上、それは危険っすよ。」

ん? 陳登、どうした?
だって曹操領を横断すれば一気に【許昌】に行けるだろ?
なぁに心配するなって、曹操とは同盟関係にあるんだからさ、

 「いや、急いで行くって事は虎牢関の前を通るんですよね?」

うん、ちょっと時間が経たなければ董卓軍は長安に引っ込まない。
今回はスピード勝負なので出来れば待っていたくは無いんだよね。
そこで考えたルートが空白地【寿春】を経由し荒地を西へ西へと進むルート。
これなら【許昌】まで同盟相手の孔チュウ領しか通らない。危険性も無い。
どうにかこうにか【許昌】まで辿り着いたら、ここでまた【闇市場】を建設、
中継地点として軍資金を補給するワケだ。
兵糧が少なくなっていたら商人から買って補給してもいいね。

今度はこれまた同盟相手である袁術領【宛】を通って空白地【上庸】に入る。
ここでまともに国力を蓄えて【漢中】の張魯を撃破し益州に入るんだ。
どうよ、これなら行けそうでしょ?

 「と、いうワケでようやく【許昌】に到着したぞ。」

はやっ!
ま、確かに何か書くような事があったワケでも無いのでいいんだけど、
190年8月に、ようやくお目当ての荀彧を配下に加え、
その後も芋蔓式に郭嘉、劉曄、戯志才を配下に加える。
ついでに魯粛、蒋欽といった呉将、また盧植先生を仲間に入れた。
かなり強いような気がするんだけど……こっから動けなくなった。

 「董卓の奴め、動きが早すぎるぜ。あれ? 殿? 父上? どこいった?」

奴ら、董卓軍が怖いと、どっかに隠れたんだよ。
全く情けない、そ、何故動けないかというと答えは簡単。
想定していた進行ルートである袁術領【宛】が、
既に董卓との戦いに巻き込まれているんだ。
しかも、悪い事に軍資金を輸送している曹豹隊が【寿春】から【許昌】に向かう途中、
【汝南】の孔チュウが同盟を切りやがった。んで、すぐさま【許昌】に向かって出撃、
予想だにしない展開になってしまったんだよ。


     ちょっとだけ東に戻れ!(191年~


さて、軍資金を輸送している曹豹隊は、なんと8000もの金を輸送している。
これは三國志11序盤にしては多い部類に入る金額、
どうしても、是が非でも【許昌】に持って行きたいところだ。
仕方ないので曹豹を【寿春】に戻し孔チュウの部隊を押し返さなければならない。
曹豹隊のルートを曹操領に変更しても良かったのだが、
董卓軍の動きがかなり活発で怖いのなんのって、

 「なにか良い手は無いのか陳珪?」
 「わたしにそんなコト言われても厳しいですよ。」

バカでは無いんだけど、
どうしても助言精度に欠ける陳珪、
残念だけど郭嘉に聞いてみた方が良さそうだ。

 「攻めちゃえ。んで、滅ぼしちゃえ。」

解りやすい。実に解りやすい。
確かにコレから西を目指すのに後ろからガッツンガッツン攻撃されたら嫌だ。
しかも金8000は勿体無い。あ、ついでに曹豹を見捨てるのも心苦しい。

 「わたしの命は『ついで』……ですか?」

ゴメン、能力値的に正直『ついで』になっちゃっている。
ま、そんなに落ち込まないで、ちゃんと助けに行くからね。
良将を大量に抱え込んだ陶謙軍は現時点の兵力の殆どを孔チュウ軍にぶつける。
と、言ってもつい最近本拠地にした【許昌】では生産力が不足しており、
兵糧も軍資金もショボい状態、仮住まいの予定だった【許昌】を必死になって開発する。
兵士も雇い入れ、兵糧も戦いに耐えられるぐらいに貯めまくり、
兵装も当然必要だからと槍と弓を中心に作り続ける。

 「うーん、わたしが兵装生産しましょうか?」

と、やって来たのは鍾ヨウ、彼の特技は【能吏】なので、
兵装の生産量が二倍になるんだよね。もちろん配下に加えて頑張ってもらう。
またラッキーなことに在野をうろついていた黄忠まで見つけちゃった。
彼には戦闘の中心人物として働いて貰おう。
とは言うものの準備期間を含め一年間もの長い間、孔チュウと戦い、
ようやく192年1月に【汝南】攻略完了。うはー、大苦戦しちまった。

 「陶謙様、お久しぶりでございます。」

その間、暇だったんで曹豹は武将育成の実験台。
統率をガンガン上げていたりするんだわさ、
ちょっぴり逞しくなった曹豹、
うん、まだ金8000の方が大事な能力値だけど、
彼なりに頑張っているんだからコレからも扱き使ってやろう。

 「なんか酷い。」

それより問題は【宛】の状況、結局のところ袁術は耐え切れずに滅亡、
董卓は8万もの大軍を【宛】に輸送してきた。
これでは【許昌】の陶謙軍2万5千で押し返すことはムリっぽい。
今回も陶謙の寿命が尽きる前に滅亡してしまうのか?


     許昌攻防戦(193年~)


董卓軍8万、もちろんその中には呂布や華雄に張遼といった猛将勇将がいるワケで、
コイツらと、まともに戦ったら普通に負けると思われる。
彼らに匹敵するくらいの強さを誇る武将といえば、ウチの中では黄忠と蒋欽くらいかな?
そう言えば孔チュウ軍の中に周倉がいたなぁ。彼にも前線に出てもらおう。
だからと言って正面から戦う必要はない。

 「街道沿いに【砦】を作り、丘の上に【軍楽台】を建設しておきましょう。」

と言う荀彧の奨めに従い【砦】の周辺で敵を迎え撃つ、
呂布や華雄といった強いけど頭の弱い武将に対しては計略で戦い、
黄忠と蒋欽の弓の腕前を持って遠距離からの攻撃に徹する。
これで何ターンか稼げると思うのだが、やっぱり相手の数はコチラの倍以上。
こりゃヤヴァいわ。もう持たないんだろうなぁ。

 「陶謙殿は御無事か? 御助力に参った!」

お? 遠くから騎馬隊が疾風のようにやってきた。
その掲げる軍旗は曹操カラーのブルー、おお、対董卓同盟がまだ有効だったんだね。
夏侯惇が董卓軍の脇腹を突いた! 皆の者、援軍だ。負けずに奮起せよ!
でも、一部隊で突っ込むとは凄まじいな。
あ、やっぱ囲まれた、あらら、集中攻撃を受けてる。こりゃダメだ、ほら壊滅。

 「ち、陳珪? アイツは何しに来たんだっ!?」
 「わかりませんが、とりあえず、殿、お気を確かに! 我が息子に策があります。」

陳登の特技は【詭計】なんだ。
これは自分より知力の低い部隊に「同討」が必ず成功するらしい。
つまり狙うは呂布や華雄といった敵主力部隊だったりする。
ちなみに陳珪の特技は【言毒】で自分より知力が低い部隊に「偽報」が必ず成功。
今回の戦いは、なんだかんだ言って計略が主体なんだ。
郭嘉、荀彧らが計略で董卓軍を翻弄し絶え続けていると、

 「陶謙殿はご無事か? 今度こそ御助力に参った!」

夏侯惇が、いや夏侯惇だけではない、曹操本軍が約2万の軍勢と共にやってきた。
すげぇ、勝手に助けに来てくれるとは助かる!
……と思ったが奴らの狙いは【宛】攻略だろうな。
コッチも【宛】は欲しい、その後は、その向こうの【上庸】が欲しい。
ここで董卓に足止めされている場合では無いのだ!
ようやく呂布を押し返したかと思うと、呂布は李儒を副将に入れ再出撃。
なんてこった、唯一の弱点を副将にカバーされると痛い。
押して押されての大攻防が数ターン続くが、曹操軍のおかげでどうにか押し返す。

 「次は反撃ですぞ。陶謙殿!」

怪しげな笑顔爆発の曹操。
どうせ奴の思惑は【宛】の火事場泥棒。
ならばコチラも狙ってやろうじゃないの火事場泥棒。
曹操軍が力戦しているのを後方から密かに支援しつつ、
もちろん狙うは【宛】へのラストショット。
【宛】の残り兵力が500で陶謙の番に周ってきたもんだから遠慮なく戴きましたよ。

 「よし、次は長安ですな!」

曹操、やっぱり怪しげな笑顔大爆発。
曹操軍は洛陽を既に落としており、別に【宛】は必要なかったのかも。
ようは戦力を集中させたいだけだろうね。
だけど、申し訳ないね、曹操くん、わたしは長安なんて興味ないんだよ。
目指すは益州の劉璋なんだからね。ゲホゲホ、

     ゲホゲホ?

 「おや? 荀彧殿、夜空を見上げてどうかしたの?」
 「ん? 郭嘉殿、あの星は陶謙様の星ですよね?」

うわー、ヤバそうな話をしている。
【宛】を攻略した後、【長安】から毎ターンのように、
凄まじい勢いで攻撃してくる董卓軍から防衛していると、
我等が陶謙様はポックリ逝きました。
何故か【長安】の董卓軍は【洛陽】の曹操軍とあまり戦っていないんだよなぁ。
こりゃ曹操の奴に何か図られたのか? 真相は闇の中といったところで、
目標達成ならず、リプレイ失敗の巻だったりします。

んー、やっぱりムリがあったか、
ま、今回は董卓の動きが非常に良かったので中盤で諦め掛けてました。
進行ルートをもうちょっと南側にすると、
今度は対董卓同盟に参加していない劉表が厄介な事に邪魔してきます。
これはもう、董卓が動き出す前に形振り構わず、
身一つで【上庸】を目指して進むしかなさそうですね。
でも軍資金も大事だし荀彧や郭嘉も捨てがたい、
大体、彼らのような智謀の士がいなければ劉焉軍も倒せないでしょうし、
2回プレイしても失敗したんだから、今回は悔しいけど負けを認めよう。

やっぱ、11PKをプレイする前からバランスを予想で決め付けて、
リプレイ案を考えたのが不味かったなぁと反省しきりです。
次回こそ、一回普通(だけど超級)プレイで練習しようと思います。
たまに超強力プレイしてみたいし、曹操あたりで(笑