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唯一部隊 「上杉謙信 プレイリポート」(その4)
越後の龍vs虎馬(1562年〜
やってまいりました上杉包囲網。
今川が躑躅ヶ崎館を、北条が岩付城を、蠣崎が久慈港を、畠山神保が春日山城を、
それぞれ鬼の居ぬ間に攻撃を開始、出陣できるのは上杉謙信を含めた一部隊。
どんなに謙信が強くても四方から攻められると対応しきれない。
さぁ大ピンチだ。
嘆いていても仕方ないので今川から順次潰して行こう。
躑躅ヶ崎館に飛んでいった上杉謙信、宇佐美定満、竹中重治は……。
あれ? なんかいつもとメンバーが違うような。
「長い戦いになれば傷兵の回復も欲しいと思いまして、」
竹中重治というより半兵衛の方が解かり易い天才軍師、今孔明。
そんな彼が武田軍に何故か仕えていたので登用でゲットしたってわけ。
彼の固有戦法は【治療】なんだよね。
コレから先は大軍と長い戦いを繰り広げる事になるであろうから、
寡兵で大軍を討つのに【治療】が大活躍すると思うのよ。
いまのうちに半兵衛を鍛えておかねば、そう思ってね。
「よし、竹中なんとか、いくぞ!」
家臣の名前くらい覚えろよ。
と、みんな思っているのですが、ある方と一緒に舟遊びを薦められると怖いので、
そこは誰もツッコミなしの方向で……。
とにかく、迫ってくる今川軍を追い返さなければならない。
「【くるがか】からの三連鎖を喰らえ!!」
どかーん、これで今川は撤退。
……ちょっとまて、どこへ行く?
「奴らを追え、追って逃げこんだ先の城を落とすのだ!」
城の名前を思い出すのが面倒なので、
この際、こいつらの後ろを着いて行こうとの魂胆ですか?
つーか、そんな場合じゃ無いだろう?
ほら、北条が岩付城に取り付くぞ! やばい、やばい、
「いつもの戦法、三連鎖ーっ!!」
ついには戦法の名前まで適当になってきちゃったよ。
こうして駿府城は落城、浜松港へと逃げ込んだ今川家は降伏し滅亡。
「返す刀で……えー……堅そうな城を攻めるのだっ!」
はいはい、北条の小田原城ね?
こりゃマズイと岩付城へと向かっていた北条軍も戻ってくるけど、
「いつものー!!」
はいはい、いつもの騎馬戦法三連鎖で吹き飛ばし、
下田港へと落ち延びていった北条家も、
後続の内政部隊の直江くん達が小田原に入城し降伏勧告で終了。
よし、あとは蝦夷のなんとかと、北陸のなんか二つだな?
で、その「蝦夷のなんとか」こと蠣崎軍は久慈城を弓で撃ち続けていますが、
長い行軍と長い戦闘で士気が低下し勝手に帰って行きました。
こうなると「北陸のなんか二つ」神保、畠山両軍が困っちゃうわな。
せっかくの謙信がいないというチャンスを失ってしまう。
それでも彼らは頑張った、ちゃんと春日山城に来て城壁を殴ったよ。
新発田城に謙信が戻ってくるまではね……。
しかも、彼らの不運はそれだけじゃない、なんと本願寺軍が彼らの城を攻撃。
いつもの「火事場泥棒」に続き「空き巣狙い」も『革新』ならではの戦略です。
毘沙門天というより化物のような謙信隊に追い回され、
逃げてきたと思ったら自分の城が変な坊主集団に攻撃されている。
きっと彼らは思ったよ、
「……坊主と毘沙門天だけは信じない。」
ってね。
いやいや、呆然としてはいられない。
坊主が火を噴く南蛮武器でビシバシ城を撃っているのを黙って見ていられない。
彼らは急いで城の中へ、
「軍神の力を見せてやるっ!!」
って、ここまで追いかけてきたの?
遠くから土煙を上げて怒涛の進軍を見せる上杉軍。
「おのれ、仏を信じ最後まで退くな、撃てーっ!!」
「我こそ軍神なりーっ!!」
あらら、あらららら、神と仏の戦いですか?
なんか宗教戦争みたいで嫌だよなぁ。
「いつもの三連鎖っ!!」
そういや春日山城から神保畠山軍を追い返したときに、
ついに騎馬技術【赤備】が完成、
これで上杉固有技術【軍神】を含め全ての騎馬技術完成。
怖いものなんて何もない!
「……鉄砲撃つ暇すらねぇよ。」
本願寺軍は神保家の富山城もろとも吹き飛び、
そのままの勢いで畠山軍が逃げ帰った能登七尾城も輪島港も沈黙、
「我こそ軍神なり!!」
と、豪語する御屋形様にはもう敵わない。
触れるもの全て消滅、破壊の悪魔、破壊の神、大怪獣上杉謙信。
坊主が何だ? 火を噴く南蛮武器が何だ?
もう誰も止められない、止まれない。止まる気すらない。
ブレーキなんて必要ない。必要なのはアクセルだけ。
「出陣、破壊僧の巣窟も潰せーっ!!」
あひゃひゃひゃひゃ、
「伝令、御山御坊、朝倉軍によって陥落。本願寺勢力は壊滅!」
「横取りされたか、じゃぁ、その朝倉とやらを潰せーっ!!」
火事場泥棒なんてセコイ手は通用しない。
力、力こそ全て、兵力差なんて微々たるもの、
必要なのは破壊神の力そのものなのだ!
「御山だか御坊だか知らんが捻り潰せーっ!!」
御山御坊落城。
えぇぃ、こーなったらこのまま京都目指すぞ。
上洛してやる、こんちくしょー。
「お、お、御屋形様ぁぁぁぁーーーーーーーーーーー!!!」
うるさいぞ、人がせっかく破壊(!)を楽しんでいたというのに、
このバカ伝令、なんだよ、包囲網? そんなの知ってるよ。
全然たいした事なかったよ。みんな弱ぇ、弱ぇ〜。
「富山城が、富山城がぁっ!!」
あー、そういえば、そんな城があったな。
なーに、直江景綱に任せておけば良いでしょ?
「その直江様が、た、大変な事に!」
だからどうしたって?
謀反? ありえねぇ、あいつが謀反起こすハズがねぇ。
じゃぁ何も心配いらねぇよな。台風とかは仕方ないし、
「な、直江様が捕えられました!」
捕えられた。あ、そう、そりゃ大変だ……。
……捕えられた? ……捕えられたって何? え? なんで?
「姉小路軍が桜洞城から富山城に向けて攻撃。」
だって、だって、富山城は修復済み、
一発二発殴られたところで陥落はしないだろう?
しかも姉小路? 『信長の野望』シリーズでいつも弱い弱いと言われ、
やりこみプレイのお手本みたいに雑誌にも載った事がある勢力だよ?
ありえねぇ。 絶対にありえねぇ。
「姉小路軍は弓隊のみで編成されておりました。
富山城は傷兵の回復中だったため【斉射】で兵士が戦死し陥落した模様。
直江様は姉小路軍に捕縛されたようです。」
…………あ、あ、姉小路に負けた?
「伝令、姉小路軍は春日山城を目指して進軍を開始!」
姉小路に負けた上に、奴らすっげぇ的確な戦術だ。
どうせ戦える部隊は上杉謙信隊だけ、前線に兵士を置いておけば不自由はない。
つまり、いまの春日山城は兵士がZEROっ♪
今回のリプレイを開始してから始めての恐怖が今ここにっ!!
そ、そうだ、春日山で兵士を募兵させよう、周辺の拠点から兵士を掻き集め、
謙信隊は兵士を率い輪島港から海路で春日山に向かわせるのだ。
「伝令、朝倉軍、御山御坊に向けて出陣!」
ウチら完全に掌の上で弄ばれている感じがする。
輪島港から船で出て行軍中、
奴ら「空き巣狙い」に「火事場泥棒」のツーヒットコンボ。
もちろん包囲網の影響で攻め気が強くなっているんだろうけど、
やっぱり、これが一部隊の限界か?
とりあえず城兵たちの頑張りに期待しつつ、
春日山城の救援に成功、そのまま富山城へと雪崩れ込み、
直江景綱の救出にも成功して一安心。
「いやぁ、敵に捕えられるなんて初体験ですよ。」
普通なら捕まるワケないよな。
なにしろ今回は戦闘に加わるってことが全く無い。
戦闘が終った後にやってきて、人材登用やら開発やらを行う役目だからね。
「軍神に弓引き、忠実なる家臣を捕えるとは許せん、なんとか小路!!」
「御屋形様、姉小路です。姉小路。」
そうだ、頭に来たぞ!
ぶっ潰してやる。
「これより綾小路家を討伐する。き○まろの首を挙げるのだ!」
御屋形様、また間違っているし、
しかも間違った個人名でちゃってるし、
「姉小路です。それに、きみ○ろではありません。」
「そんな細かい事はどうでも良い、行くぞ! 全軍【車懸り】〜!!」
気が早い、早過ぎる。そして細かくない。
こうして飛騨桜洞城攻略を目指し出陣。
「よし、稲葉山城を攻略したぞ!」
なんでだーっ!?
ついには城の場所と名前が適当になってしまった御屋形様ですが……。
あれ? ホントに稲葉山城にいる。桜洞城も落としている。
「次は清洲城を攻略するぞ!」
傷兵の回復も待たず、
後続の開発部隊も待たず、ただ前へ前へ、
とにかく騎馬戦法連発で前進あるのみ!
姉小路に一敗塗れた黒歴史をも掻き消す様に、ただ戦い続ける上杉謙信隊。
包囲網? なに? それ? 面倒臭い。城を取られたら取り返すまで、
それいけ謙信、どこまでも〜。
「御屋形様、わたし、結局【計略系】戦法の経験値が増えていないんですけど?」
あ! 半兵衛に計略系戦法の経験を積ませるのを忘れてた。
ずっと騎馬戦法ばっかり使ってたよ。
つーか、騎馬系戦法のみで、あとは必要無いかも……。
「あ、あとですね、御屋形様、騎馬技術が最大まで上がったので次は何を研究します?」
直江景綱も次の学舎をボコボコ立てたくてウズウズしているようだ。
そういえば、騎馬技術も上がりきったんで、次の技術を研究しようと思っていたんだ。
何が良いかなぁ? やっぱ戦い続けていると兵糧がヤバメだし、内政系の方がいいかなぁ?
「御屋形様、是非とも水軍技術を開発なさいませ!」
突拍子も無いコトを言う宇佐美定満、
なんで水軍なんだよ、全然関係ないじゃん。
「ふ、船が沈んだら怖いから……。」
いったい、何のトラウマだよ。
ん、トラウマ、トラウマ……あ、姉小路、怖ぇぇ〜よ〜(マテ
さて、西国では三好家がガンガン勢力を伸ばし西国一の勢力となっております。
恐らく今回の天下分け目の戦いの相手は三好家。
なんか盛り上がりに欠ける圧倒的強さとマヌケさを誇る上杉軍は、
今後、何事もなく天下統一を成し遂げるのか? すっげ不安。
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