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唯一部隊 「上杉謙信 プレイリポート」(その3)
四面楚なんとか(1561年〜
八方塞、一日おいてもセーブデータの中身が変わるハズもなく、
ロードすると同じ状況が目の前に広がるワケで……。
現在、謙信隊は岩付城に約三万の兵と二万五千の軍馬を持って待機中。
武田軍は躑躅ヶ崎館に六万、深志城に六万、
更には箕輪城から築城部隊八千を春日山方面に向けて出発させている。
小田原北条は三万の兵で虎視眈々と関東進出を目論んでいる事でしょう。
「………………。」
謙信、黙り込んでいます。
必死に考えているようですが答えなんて出ないよ。こんなの、
「【赤備】ってさぁ、ウチのカラーじゃないよな。」
「あー、言えてる、ウチの御屋形様って白いイメージだよな。」
「いっそのこと【白備】にしようか?」
新発田城では柿崎、南部、村上の騎馬に特化した技術開発担当者が、
この緊急事態を何も知らず研究に勤しんでいることでしょう。
なんとしても彼らの安全と我らが新技術を守らねばなりません。
永遠に続くかと思われた謙信の沈黙、
しかし、カーっ目を見開くと何かを決心したかのように立ち上がります。
「御屋形様、何か策がっ!?」
「爺や、躑躅なんとかを攻めるぞ!」
軍馬の保有量の関係で躑躅ヶ崎館を攻めるコトが出来る騎馬隊は二万五千、
それで躑躅ヶ崎館に篭る武田六万と戦うというのですから無茶、無理、無謀、
いやいや、いくら猪突猛進な武将でも何か考えがあるのでは?
「……して、策の方は?」
謙信は表情を変えず、
「我らには軍神がついておる。兵一人が敵兵二人を倒せば勝てる。」
結局それかよっ!
つーか、計算あわねぇし!!
「御屋形様、どうかご再考を!」
「五月蝿いぞ爺や、決めた以上は従え!」
そうです、武将の意見の食い違いは士気にも関わります。
上杉軍の強さの秘密、それは謙信を軍神として崇め、それを信じる兵達の力なのです。
迷いは上杉軍の強さを崩壊させてしまう危険性があるのです。
「あんまり五月蝿いと舟遊びさせるぞ!」
「……すみません。それだけはご勘弁を!」
おいおい、なんか洒落になってないぞ、それ、
ともかく、いいか悪いかは別として考えるのが面倒になった筆者であるわたし、
岩付城三万のうち二万五千の騎馬隊を率い躑躅ヶ崎館に向けて出陣。
岩付城には五千の兵士しか残しておりません。
えーと、北条が動いたら……どうしようもないです。
「気でも狂ったか? 謙信よ!」
躑躅ヶ崎館では六万の兵力をもって、
当然ですが自信満々の武田信玄が迎え撃ちます。
気でも狂わなきゃ、こんなバカみたいな戦いはしません。
「全軍、謙信を打ち破れ!」
ワラワラと躑躅ヶ崎館から出てくる武田軍、
泣く子も黙る武田軍です、普通に考えて倍以上の敵兵と戦うなんで、
孫子が聞いたら「バカじゃね?」の一言で終りそうなもんです。
「これが謙信か? ただの愚かM
「喰らえ【先駆け】!!」
敵部隊壊滅というか消滅。
「な、なんだ今のは? 先行していた部隊が消えT
「【先駆け】で十分。」
敵部隊どっかに消えて無くなりました。
「K
「【先駆け】!」
人間バミューダトライアングル機能発動中。
いかに精強な武田軍と言えど彼を止めるコトは出来ないのか?
おのれ、おのれと怒り心頭の信玄は深志城から後詰部隊を投入。
総勢約十万の兵を持って上杉謙信隊を止めようと言うのです。
しかし、もう止まらない。次から次へと現れる敵部隊を片っ端から消していく。
それはもうイリュージョン、種も仕掛けも無い、ただ軍神がいるだけ、
「そんなバカな……。」
信玄、それは失礼だぞ。わたしだって勝ち目の無い戦はしない。
ちゃんと勝ち目があると踏んで攻め込んだのだ。
まず、いまのところ武田軍の騎馬技術には【耳覆い】が無いんだよ。
いや、正確に言うと研究中だったんだ。
これが出来てしまえば戦闘そのものが長期化してしまう。
そうなると部隊数が少ない上杉軍が不利だろうね。
躑躅ヶ崎館には武田方の騎馬学舎がたくさんあったんだよ。
だから無理にでもそこを攻めようと思った。
武田軍は足軽、弓、鉄砲の技術は怖くない。騎馬だけ怖い。
だからこそ、技術力が離れている今を狙ったってワケ、
もちろん、これが数の力を覆す程の効果が出るかどうかなんて知らなかった。
でも、覆したのは事実なんだよね。城に閉じ込められてしまったら負け、
だけど野戦をしている以上は今回のリプレイ、負けないような気がする。
よし、この勢いに乗って軍神さまは古河御所に移動だ。
春日山城を救いに行くぞとばかりに、古河御所に着くと同時に休む間も無く出陣。
箕輪城と、春日山城を臨む支城攻撃にパッカパッカと馬を飛ばします。
騎馬学舎を失って、せっせと他の領地に作っている武田軍の嫌がらせのように、
やっぱり騎馬学舎のある箕輪城を攻撃、だけど今回は前のように後詰の部隊もない、
救援したくても出来ない、何故なら兵士の大半を失っていたから、
笑いが止まらないね。
これがあの戦国最強の騎馬軍団なのかと思うと、
ガンガン戦法を連鎖させて城門を突破してしまえば、あとは楽勝。
支城も景気良く破壊しちゃいました。
軍神というより破壊神、化物というより悪魔、
これらの戦いで兵力の大半を失った武田軍は大きく戦力低下、
深志城を攻略し、武田信玄を処断した上杉謙信に恐れるものは何も無い。
……ハズだったのですが、ここで包囲網発生。
「御屋形様、蝦夷の蠣崎が久慈港へ向けて出陣したようです。」
武田を潰すのに急いでいたから、
蠣崎家は滅ぼしていないんだよね。
「大変です! 北条軍が岩付城へ向けて出陣したとの事!」
そりゃそうだろう。
岩付城には守備兵がほとんど居ないんだもん。
「今川軍が躑躅ヶ崎館に向けて出陣、その数三万。」
激戦を繰り広げたばかりの戦場だから、
まともに傷兵も回復していないよ。
これヤヴァいかもしれんなぁ。
「畠山軍、神保軍が春日山城を目指し出陣しました!」
あー、北陸方面は全然手をつけていないんだよ。
そりゃ攻め込んでくるわな、奴らは元気だろうし、
でも、どうしよう? 一気に四方向から攻められてるよ……。
謙信が如何に強いと言えども、四つに分身できるワケでもなし、
城にまで殺到されたら手の出しようも無い。
恐れていたことが発生してしまった。
築城技術が発達していれば良いのですが、
騎馬以外は全く解からん状態ですし、
部隊を出して騎馬隊で迎撃できれば、まず負けはしないのでしょうが……。
もうひとつ嫌なのが新発田城で技術開発しているということ、
畠山、神保の軍勢が春日山を攻略し、新発田城にまで到達したら、
開発している技術が途中でパァ〜ですよ。
こればっかりは軍神パワーでもどうすることも出来ない。
とにかく城にいる兵士達の力を信じるしかない。
守れそうな城は軍神自らのご出馬でどうにでもなるけど、
それに思った以上に船が厄介だ。
騎馬技術しか無い上杉軍には弓も鉄砲も技術なし。
いまは蠣崎家だけだからまだ良いが、
西方を見ると四国、九州、まともに上陸できるのも心配。
いやいや、そんな先のことを心配しても意味が無い。
でも、どうしよう?
という状態で以下次回です。
セーブして寝ます。明日になったら、なんか良い方法のひとつでも、
こう、ぱぁ〜っと思いつかないモンかな?
あ、そういえば今回、深志城を攻略し終わりました。
この時点で6〜7年ですか、一応時間縛りのルールはこれで達成。
次は騎馬隊ひとつでどこまで行けるのか……。
純粋なガチンコ対決の陸戦なら絶対負けないと思うんだけどなぁ。
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