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滅びの道の向こう 「太田資正 プレイリポート」(その2)
鉄をも切裂く斬鉄剣っ♪(1563年〜
これ以上、上杉家の勢力を拡大させてはいけない。
同盟が切れた途端に凄まじい軍事力を持っている上杉とぶつかるのは恐ろしい。
山名家リプレイでも散々既出だが、大勢力に対するセオリーは、
【大きくなる前に潰すっ!!】
同盟を組んでいる以上は潰すことは出来なくても、
大きくなるのを邪魔するぐらいなら出来るんだ。
まずは後顧の憂いがちょっとだけ軽減されたので今度こそ里見家を潰す。
長野業正、太田資正、結城晴朝といった我が軍のエースたちが奮戦するも、
火事場泥棒狙いの宇都宮、佐竹が襲来するといったイタチゴッコの末、
ようやく里見家滅亡、里見義堯を登用。彼はは強いしそこそこ賢いので嬉しい。
もうひとつ嬉しいのが岡本港に関船が3隻あったのさ、
いやぁ、良かったね、ウチは水軍技術皆無だからね。
お次は、さっきからチョロチョロと邪魔してくる佐竹家。
あそこの佐竹義重も良将だ。鬼義重の通名は「伊達」じゃない。
うん、そうだよ佐竹だもん。
……ゴメンなさい。
久留里城から全兵力を常陸太田城に差し向ける。
内政? そんなのやるつもりも無い。そういうのは後回し、
余っている武将が後からゆっくりやったらいいだけの話。
長野業正、太田資正、結城晴朝に、旧里見家の里見義堯らを加えて突撃開始。
だけど佐竹家は内政がそこそこ得意なのか鉄砲櫓まで建築して行く手を遮る。
街道沿いにはずら〜っと黒い鉄砲櫓が建っており、
太田城の前まで来て見ると、かなりの兵力が減っているんだから気が滅入る。
それで佐竹義重だ。めちゃ強いし賢いし……。どうするよ?
「ぜってぇ負けねぇ。負けねぇ……ま、負け、うわぁぁーーーーん!!」
資正の必殺技駄々っ子パンチ炸裂!
「義父上、そんな子供騙しでは勝てません。」
「わぁぁーーん、バカ、バカ、お前の母ちゃんデベソ〜!!」
子供騙しも何も、本気で泣きながら戦っているんだから仕方ない。
あれです、あれ、酔拳は酔えば酔うほど強くなる。
太田軍は泣けば泣くほど強くなるんです。ウソですけど、
「伝令! 宇都宮軍が古河御所に向けて出陣!」
「義父上、宇都宮から敵が!! 退きますぞ! 義父上!!」
「うわぁぁーん ……へ? なに?」
さすがにこりゃマズイ。
一旦退いて宇都宮軍を叩いて部隊を立て直して再戦するべきですね。
「……宇都宮の野郎ども、叩き潰してやる。……うわぁーん、絶対イジメだよー。」
結局泣くのかよ?
でもホント泣きたくなる、全然ダメなんですよ。勢力拡大できない。
すっげぇ連係プレイだよな。今回のコンピュータの思考は(何故か)手強いぞ。
とりあえず古河御所の周辺には罠をたくさん設置してあるので時間稼ぎは可能。
しかも、今回は足軽技術【草鞋】があるから行軍も早い早い。
宇都宮軍は罠と櫓のダメージでヘロヘロ。
ちょこっと相手してやったら撤退を開始しました。
腹が立った太田軍は奇襲によって退路を絶ち、宇都宮軍は壊滅。
へへーん。ザマァミロ。これで当分は変な動きを見せないと考え、
今度こそは佐竹家を滅ぼして義重を仲間に入れるんだ!
そこへ火事場泥棒にやって来たのは磐城小高城の相馬騎馬軍団。
なんかね、ホントもういい加減にして欲しい。
自分の力で戦え、こんちくしょー!!
「でも義父上も長野殿が戦っているときに火事場泥棒したんですよね?」
そうでした。ごめんなさい。
こっちも泣きそうだが、いま一番泣きそうなのは佐竹軍。
相馬騎馬隊が、そして、なんか知らんけど、
ボロボロ泣いている太田資正が迫ってくるんですから泣きたくなるだろうな。
ところが、今度は相馬騎馬隊と太田軍が殴り合いを始めるのです。
あぁ、誰が誰の敵なのかハッキリさせて欲しい。
「ここは拙者にお任せあれ。」
長野家滅亡後、家臣に加わった剣聖が太刀を抜き相馬騎馬隊に殴りこむ、
斬る、斬る、斬る、斬る、馬を斬り、鎧を斬りと大活躍!
まるでFFでオーディーンを召還したかのよう。
やっぱ【乱戦】強ぇなー……。これに【槍車】【槍突撃】と連鎖させ相馬騎馬隊撃破。
残るのは太田城に篭る佐竹軍。先生、お願い致します。
「うむ、【乱戦】【槍車】【槍突撃】!!」
門も石垣も天守閣もすぱーんと切り落としそうな勢いです。
上泉信綱、剣聖は「伊達」じゃない。うん、上泉だからね(もういいって)
「また、つまらぬモノを斬ってしまった……。」
信綱が抜いた太刀を鞘に戻す時、それは全ての終わりを意味する。
……とか、なんとか言っちゃったりして、こんちくしょー。
「メチャクチャかっこいいよ。うわぁぁんっ!!」
だから何故泣く? かっこいいから? 感動の涙? もういいよ。
家臣一同呆れ顔ですが、実はもう一人感涙に咽び泣く男が……。
「義重は上泉殿の戦いぶりに感動しました。太田軍の末席に加えてください。」
鬼の目にも涙ってね。
「そうだよな、かっこいいよな、もうオレ感動で前が見えないよ。」
資正は何時も泣いているけどな。
「ならば資正様をこれから殿と呼んでも良いのでしょうか?」
「もちろんだよ。義重!」
「殿ーっ!!」
「義重ーっ!!!」
また五月蝿いのが増えたなぁと頭を抱える結城晴朝を尻目に、
ひしと抱き合う涙脆いおっさんと鬼、なんだかスゴイ光景ですが、
泣いている場合ではありません!
上杉との同盟が切れるまで、上杉の動きを止め、
そして上杉以上の勢力にならないと危ないのです!
わかってます? 資正くん?
「なんという苦境! 神仏は我らをお救い下さらないのか!? ……ぐすっ。」
資正、そういうのいいから、はやく相馬を倒そうよ。
ほら、自分の言葉に酔ってまた泣いてる。
「殿、この義重もお傍におります。挫けずに、負けずに頑張りましょう。……ぐすっ。」
「わかってくれるか、義重! お前は他人とは思えぬ。ウチの娘をやろう。」
「殿! と、ということは、殿はわたしの義父上!? ち、義父上ぇーっ!!」
「息子よぉーーーっ!!」
晴朝だって義理の子供だっていうのに、
「あんたら五月蝿い。ほら、さっさと相馬攻め!」
「ち、冷たい義息だな。」
「ほんと、冷たい義兄殿ですな。」
なんだかなぁ〜。
奥の細道を大激走!(1564年〜
えーと、つづき〜。
相馬家の居城、小高城は賢い武将がいないのか速攻で陥落。
相馬盛胤、義胤親子は結構強いのでもちろん配下に加える。
はい、次、伊達家。
築城技術を大研究中なので城は堅いが、政宗世代がまだ出てないので結構楽。
特別強いっていう武将はいないけど、次世代が楽しみなので全員登用。
「もっと、こう、飛び散る汗、流れる涙、そして友情! みたいな事を書けよ。」
義重に怒られましたが、
特別書くような事もなく、ガンガン北上を続ける太田軍。
あと2〜3年で上杉との同盟が切れますから、ゆっくりしてられないんです。
ほら、義重、お前も強いんだからもっと働け! 働け!
そろそろ宇都宮あたりでも攻撃しよう。
なんか最初の頃から火事場泥棒ばっかり狙いやがって五月蝿い奴だ。
これだけ大きな勢力になれば、宇都宮家なんて邪魔な小勢力でしかない。
一気に勝負をつけるべく出陣!
「伝令! 宇都宮城に向けて蘆名軍が出陣!」
おのれ、また火事場泥棒か!?
許せぬ、許せぬ! この怒り、この涙(もう泣いてるのか?)を、
いまこそ刃に込めて放出せん!!
「宇都宮軍と蘆名軍は同盟を組んでおります。援軍ですよ。援軍。」
晴朝にアッサリと言われて振り上げた拳の下ろし場所を探す資正、
つまらん、ホントお前はつまらん。いいから出陣の準備しろと、
宇都宮? 蘆名? なぁに、いまの太田軍は強いから問題ないさ!
一気に二つの勢力を叩きのめすまで! いくぞ!
「お味方部隊、壊滅!」
あれぇ? 蘆名強い。
隣に上杉勢がいるというのに、あの兵士数は何だ?
宇都宮軍だけだと二万が良いところなのに蘆名軍は援軍に三万、
居城である黒川城にも三万の兵が駐屯している。強いぞ。なんで?
そういえば、我らが軍神様も蘆名家には手を出していない。
「時間がありません。義父上、まずは陸中高水寺城を攻めましょう。」
晴朝に薦められて斯波家を攻めるべく軍勢を進軍させる太田資正。
たしかに斯波家には強い武将がいない。簡単に攻略できるだろう。
ここで勢いに乗って南部、蠣崎、安東を潰して上杉家に負けない勢力を築くのだ!
「殿、停戦の使者がお見えになっております。」
そんなの無視。
「変な坊主も一緒です。」
……最悪だーっ!!
停戦確定、六ヶ月侵攻不可。
うわぁーーーなんてこったぁーーーーっ!!
「義父上、南部家を攻めましょう。そのまま北上するのです。」
なんかプレイが適当になってきました。
前線崩壊、岩出山には兵士ゼロ! 高水寺城のワキをすり抜け三戸城へ、
ワラワラと出てくる南部騎馬隊、また騎馬隊。いい加減にしろと言いたい。
喰らえ【先駆け】とか言って騎馬隊が突っ込んでくる。
「もう、なんていうか泣きたくなってきた。」
「義父上の伝家の宝刀、駄々っ子パンチ炸裂ですな?」
「おう、その通りだ義重、なんつーかヤケクソって気がしてきたけどな。」
泣きながら三戸城を殴る太田軍。
それを阻止しようとする南部軍。
おのれ、おのれ、みんな邪魔しやがってっ!!
そこへ陸奥の勇将南部晴政が……、
「そこだ! 南部騎馬隊の意地を見せてやる、喰らえ【突撃】!」
「義父上、あぶない! そんなもん、この義重に効くかっ!!」
かちーん(お、弾いたっ!)
「陸奥にこのような猛者がいるとは、この鬼義重も燃えてきたぞ!」
熱く燃える魂の男、佐竹義重、今ここに参上!
いざ尋常に勝負っ!!
「いかん、撤退だ。体勢を立て直せ!」
あ、あれ?
晴政、撤退していきましたよ。
「……そこは、好敵手、死闘、そして芽生える友情だろうっ!?」
こうして三戸城は攻略成功。
だけど喜んでいる場合じゃない。
急げ急げ、岩出山城は丸裸なんだ。六ヶ月経ったぞ。
「おい、バカ義弟、高水寺城攻略に戻るぞ!」
「バカって言うな冷徹義兄っ! いま良いところだったのに!」
何か変な義兄弟喧嘩をしているウチに、
(たいした武将がいないので)斯波家は滅亡。
今度は一気に西陸奥石川城を攻撃したいところだが、
「伝令! 上杉軍が安東家の羽後檜山城にむけて出陣!」
いかん、上杉の奴ら、いつのまにか安東家を攻撃しているよ。
これ以上の勢力拡大を阻止するつもりだったのにっ!
それに安東家の当主、安東愛季は結構優秀な能力値なのだ。
是非とも欲しい!
「伝令! 檜山城、陥落!」
うわーん、遅かったーっ!!
このバカ兄弟が喧嘩している間に安東家が滅亡しちまった。
「オレらが原因じゃないだろう?」
「それに落ち着いてください、義父上、安東家は土崎港を持っております。」
そうか、安東家臣たちは土崎港に逃れたか、
よし、これは絶好のチャンス。降伏勧告だ。
「ムリです。」
「じゃぁ安東家を救うべく出陣だ。」
救うためなのか!?
こうして太田軍は高水寺城を攻略したばかりで傷兵も回復していない為、
僅か六千の兵士の三千を結城晴朝に、残り三千を佐竹義重に与え、
土崎港攻撃を命じたりするんですが、
「義父上? 同盟国の領内を突っ切るのはいいとして……。」
土崎港には三千の兵士がいる。落とせるかな?
しかも、これって上杉家が火事場泥棒に来るんじゃないかな?
ま、ホントはコッチが火事場泥棒に行くワケだけど、
「良いか義息子達、これは命を掛けた賭けだ。なんとしても安東殿をお救いするのだ!」
涙ながらに訴える資正、
目を真っ赤にして答える義重、
ダメだこりゃと頭を抱える晴朝でしたが、
やっぱ技術があると違うわ、楽勝、楽勝。
「安東殿、この佐竹義重が助けに来ましたぞ!」
「人の家を殴っておいて助けに来たとか、よく言えるなぁ。」
どうよ、上杉さん。
これ以上、あんたらに良将は渡さないぜ!
とか思ってたら、あいつら檜山城に兵を蓄えて南部家を滅ぼすべく石川城に向けて出陣。
おのれ許せん、南部晴政、津軽為信といった強かったり賢かったりする二人は渡さない!
「そうだ! ここはあの手でいこう。先生。お願いします。」
石川城を攻撃している上杉軍の背後からひっそり戦闘に参加する太田軍。
その副将には剣聖上泉信綱大先生。闘志がどんなに貯まっても戦法発動は我慢、我慢。
城門を突破して、あと兵士が減っていき、何かの戦法一撃で落城するのをじっと待つ。
「喰らえ!!」
いまこそ【乱戦】発動、そして石川城落城。
同盟相手である上杉軍は何も出来ずに、すごすごと帰っていく。
そして十三港にと逃げ込んだ南部家に降伏勧告、成功。
これで南部晴政、大浦(津軽)為信をゲットだぜ!
「ほら、だからあの時、死闘を繰り広げていれば良かったのに……。」
なんか悔しがる義重、
「死闘、そして降伏勧告の使者、お前に命を預けようとか言って友情が芽生え、」
そんなのどうでもいいよ。
それより嬉しいのは為信が配下に加わったということ、
智将が少ない我が軍には咽喉から手が出るほど欲しい人材なんだよね。
嬉しい、これで上杉と戦闘になってもどうにかなるぞ! メチャクチャ喜ぶ資正、
「あの、義父上?」
「どうした、冷たい方の義息?」
そういう呼び方もどうかと思うけど、
「為信という方は見当たりませんが……。」
どういうこと?
あ、大浦為則はいた。
為則さん、あんたのとこの婿殿はどこに?
「以前、上杉家に捕えられました……。ううっ、元気だといいのですが、ぐす。」
「おのれ上杉謙信、なんたる非道、なんたる仕打ちっ!!」
目を真っ赤にし怒りに震える資正、だけど同盟相手には何も出来ませんし、
まだ、何もしたくありません。怖いもん。コッチの準備まだだもん。
先に蝦夷の蠣崎家を攻略して後顧の憂いを断たないと全力で上杉と戦えないもんな。
ま、蠣崎との戦いは省略、勝ちました。以上。
「よし、これで微妙に準備万端、上杉と血で血を洗う戦いをするぞ!」
上杉との同盟切れまで、あと約二ヶ月ギリギリ間に合った。
今度は上杉との壮絶な戦いが始まろうとしています。
太田軍は勝てるのかなぁ? 武将、未だに微妙だよなぁ。
「……資正殿、非常に言い辛いのだが、宇都宮家と蘆名家がまだ残っているぞ。」
うん? あんた誰?
あらら、長野業正じゃないか、そういや、あんたどこに行ってたの?
「いや、もう死んでるぞ。」
うわ、脚が透き通っている!
なんで化けて出て来たんだよ。怖いなぁ。
「ガハハ、未練だらけで成仏できないわ!」
まず古河御所を攻めていて攻略する寸前に同盟相手の太田家に火事場泥棒で横取りされる。
その戦後のダメージを受けている所に上杉軍が来襲し太田家に援軍要請するも間に合わず落城する。
仕方なく太田家に登用され、宿敵である北条、武田を倒そうと意気込んでいたのに、
一向にその気配が無ければ、そりゃ死んでも死に切れない。未練たっぷり、怨念がおんねん。
「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。……だから祟らないで、呪わないで、」
そりゃ謝りたくもなるよ、
だって資正と関わってから長野業正の転落人生が始まったんだからね。
呪われたって仕方ない、祟られたって仕方ない。
「祟るつもりなどないぞ。なに怖がる事はない。
わしが不甲斐ない資正殿の軍師になってやろうと思ってな。」
不甲斐なくてごめんなさい。
つーか、幽霊軍師? なんだそりゃ?
と、いったところで以下次回。
幽霊軍師に駄々っ子大将、熱血体育会系鬼義重、冷徹義兄の晴朝、
なんか、かなり変な軍勢になってきましたが……大丈夫なんでしょうかね? 太田家。
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