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滅びの道の向こう 「太田資正 プレイリポート」(その1)
滅びの道の、そのまた向こう
さて、今回はヘンな縛りを無くして通常プレイです。
通常プレイ嬉しいな。やっぱ技術が無いとキツイよな。
えーと、掲示板が最近賑やかなんですけど、そこで話題に上ったのが、
・シナリオ【尾張統一】(1555年)「太田家」
・もちろん【上級】で行くぜ!
あー、確かに死ねる。あっという間に死ねる。
ネットコンテンツのプレイヤー統計ランキングを見ると、
真っ先に滅びるのが「太田家」というコトで、
以前、わたしもやってみたんだよね。
開始3ヶ月程で武田が攻め込んでくる、
と、同時に北条までもが攻め込んで来るんですよね。
なんなんだ、あの嫌らしい連携攻撃はっ!?
ここでもプレイヤーを苦しめるのか武田信玄っ!
(前回の山名リプレイを参照のコト……)
兵舎を建てまくって兵士を募兵しまくっても攻め込んでくる。
櫓を建てて罠を仕掛けて攻め込んでくる武田を迎撃すると、
北条の攻撃はどうする事も出来ない。
逆に北条を迎撃すると武田をどうする事も出来ない。
あー、もーっ!! 武田信玄が大キライになりそうだよ。
計略で「偽報」「流言」を掛けようにも、
我が太田家には特別賢い武将はいないし……。
計略系戦法を使おうにも……いや、だから賢い人いないって、
どうすりゃいいんだ。えぇ?
そう言えば『マスターブック』でも太田家のプレイリポートがあったね。
あのプレイリポートでは序盤で古河御所を攻め取り、
岩付城を囮というか、古河御所攻撃の間の防衛線に使っている。
確かにこういう手段もあるけれど、
古河御所攻撃が必ずしも成功するとは限らないし、
もし武田が岩付城を攻略した場合、古河御所にいたとしても危険。
それに岩付城を渡すのもなんか気持ちよくない。
じゃぁ、どうするの? 八方塞だよね?
でも、まだ手段はあるんだよ。
ま、その手段ってのはリプレイ本編のほうで……。
まずは太田家について、わたしの拙い説明でよければ読んでください。
太田といえば太田道灌を思い浮かべると思いますが彼はずっと昔の人。
今回の主人公は太田資正、最初は扇谷上杉に仕えていたらしいね。
河越夜戦で扇谷上杉が滅亡してしまったため北条に仕えるコトになる。
その直後に兄ちゃんが死んじゃって資正が跡を継ぐんだ。
最初の頃は北条家の配下として頑張って戦っていたようだけど、
上杉謙信が関東方面を狙ってくると、この時とばかりに北条家に敵対する立場になる。
この後、何度も北条軍は太田家を攻めてくるんだけど、その度に撃退している。
うん、撃退しているんだけど、その太田家の岩付城を落としたのは、
この資正の嫡男氏資だったりするんだから悲しいもんだ。
氏資は父資正に疎まれていたと感じていたらしく、
同じく北条と争っていた里見家が合戦で敗れた時に北条方につき、
資正を追放しちゃったんだよ。
あ、そうそ、資正の能力値はこんな感じ、
太田資正 :統088 武074 知078 政050 足A 騎B 弓C 砲D 計B 兵A 水D 築A 内D
それでも資正は北条家に敵対する。
佐竹義重の配下となって北条と戦い続ける日々を過ごすんだから頑張るよな。
その後、北条は秀吉に攻められて滅亡するんだけど、
その北条が滅亡してから資正は死ぬんだ。
北条と戦い、北条を倒すために生きた資正……。
弱い、弱いと言われても仕方ないよな。
資正当人は十二分に強いんですけどね。
さて、それでは、そろそろリプレイの始まり、始まり、
はじめの一歩(1555年〜
お弁当みたいな名前の人とは関係ないすけど、
太田家で重要なのは、はじめの一歩なんでしょうね。
冒頭でもお話したように、開始3ヶ月で武田が攻め込んで来る。
その火事場泥棒で北条が便乗して攻め込んで来る。どうしよう?
攻め込ませなければ良い!
なーんだ簡単。簡単。かんちこちん。
で? どうやって?
山名家リプレイでもチラっと使った騎馬隊で騒ぎに行くぜ、こんちくしょー作戦。
相手の領内でバカ騒ぎ(兵舎とか壊したら更にOK!)
すると、その相手は騎馬隊を攻撃しに来るんだ。そしたら騎馬隊撤退。
相手は騎馬隊を追いかけてくるんだけど、
コチラの領内にまで逃げ込んじゃえば相手も安心して撤退するんだ。
つまり、これを使えば……。
太田軍の騎馬隊が小田原領内に侵入、
兵舎を壊しつつ北条軍が出てくるのを待つ。
北条軍が出てくれば兵糧を消耗する。
もちろん逃げる。
これを繰り返すだけで、北条は兵糧を失うし兵舎が無いから兵士も増えない。
こっちにも攻め込んで来れないと、一石何鳥にもなるんだ。うん。
太田軍の騎馬隊は100騎、兵糧もほとんど減らないのでお徳だね。
もちろん武将は一人だけ、残った武将はせっせと武田軍に対する備えをするワケだ。
武家町なり南蛮町なりを建設し、櫓と罠で武田への備えを万全にしたら、
あとは迫り来る武田軍をボッコボコにしてやれば良いのだ。
技術の無い武田軍なんてクリープのないコーヒーのようなモノ。
あれ? ブライトだっけ?
弾幕薄いぞ、なにやってんの!
武田軍の傷兵を吸収しつつ兵舎を建てて募兵。
武田軍の傷兵を吸収しつつ兵舎を建てて募兵。
武田軍の傷兵を吸収しつつ兵舎を建てて募兵。
それを何度か繰り返している内に、なかなか強くなっちゃったよ太田家。
信玄も「資正、手強いな。」と思ったのか、関東侵攻は一休み。
その間にコチラも一休な、の、だ?
「伝令! 足利軍が岩付城に向けて出陣!」
な、な、な、なんとー!
予想外の相手がパカラン、パカランと攻め込んで来るではないか!
古河公方は北条と同盟中なんだ、いいな、心強いだろうな。
でも、負けない、ここで負けるわけには行かないのだよ。
「ふ、オレに喧嘩を売ろうってか? 面白ぇ!」
え? 何キャラ?
今回の主人公の資正なんですけど、
何キャラで行こうとしているんでしょうか?
いやいや、遊んでいる場合じゃない、来たぞ足利軍!
怖いのは結城晴朝、配下になってくれたら嬉しいんだけどね。
結城晴朝 :統067 武044 知086 政088 足B 騎D 弓B 砲C 計A 兵B 水D 築C 内A
「コノ野郎、あっち行け、ボケ!」
と必死になって戦う太田軍。
おお、強いぞ、強い、なんだ太田軍、結構強いぞ。
もちろん足利勢だって必死になって攻撃してくる、
「この、殴ったな、ま、負けないんだぞ、うわぁぁぁぁーん。」
泣きながら殴り続ける資正、
あ、いるよね、ケンカ弱いけどケンカっ早くて、
顔とかにクリーンヒットされて泣いちゃうんだけど、
それでもしつこく頑張る子、いるんだよなぁ、わたしもそうだったけど、
「バカ、バカは、あっちいけ、このバカ、ひっくバカ、バ、ひっくバカ!」
もう興奮して同じ事しか言えません。けど、勝っちゃうんだな、不思議とな、
これで足利軍の兵士も吸収、なんだか知りませんが二万を越える兵力となりました。
よし、このまま北条には囮の騎馬隊を出しつつ、
敵の兵士をガンガン吸収し関東を制してやろう。
「伝令! お味方が壊滅しました!」
あれ? あ、小田原に向かわせてた部隊の操作、
足利と戦っているのに興奮して忘れてた!!
ここぞとばかりに迫ってくる北条、そして便乗する足利古河公方。
おのれ連携攻撃でよってたかってイジメるなんて卑怯だぞ。
それならコッチにだって考えがあるってなモンだ。
「長野殿、よろしくお願いします。」
長野業正と同盟を組んで足利&北条に対抗する。長野家も北条嫌いだもんね。
とりあえず、足利を長野家に止めて貰っている間に、我等が太田軍は北条を追い返す。
これでまた相手の傷兵を吸収できるってなもんだ。
ほーら、知らんうちに太田軍の兵力は二万五千にも膨らんだぞ。
そろそろ反撃しちゃおうかな? とか考えていると、
武田がちょっかい出してきたり、挙句の果てには里見まできやがった。
イジメかっこわるい。
もう信じられるのは長野先生だけだ。
こうなったら岩付城と櫓と罠で武田も北条も足利も里見も撃破してやる。
とにかく守る、守る、守り続ける。
だけど、ある日突然チャンスがやってきた。
長野先生が足利家の古河御所を攻めているではないか!
よし、我が軍もこれに便乗するぞ。
目標は古河御所、火事場泥棒するぞー!
ちゃっかり出陣した資正は闘志が貯まっても戦法を発動しない、
【槍衾】ピコーン! 発動しない。
【槍突撃】ピコーン! まだ発動しない。
そのまま長野勢と一緒に城を殴り続ける。
城壁を乗り越え、ガンガン敵兵を倒していく、でも戦法は使わない。
敵の兵士が減っていく、減っていく、でも戦法は使わない。
敵兵士、残り五百、今だーーーーっ!!
そ、ホントに(しかも確実に)横取りしに行っただけ。
太田軍に古河御所を横取りされた長野軍はガックリと箕輪城へ戻っていく。
これで古河公方は滅亡、足利家臣を根こそぎ配下に加えて、
例の結城晴朝まで仲間になって大喜びな資正、
「オレと一緒に天下を目指そう!」
とか、妙に気の早い資正ですが、
この狡猾(セコイ)戦いを見た晴朝は、
もしかしてこの人ならばと凄い錯覚をして付いて来るんですわ。
「殿、是非ともお供させて下さい!」
やっぱ優秀な部下に『殿』と呼ばれるのは嬉しいやね。
それにご満悦な資正なんですけど、水を差すのはいつもの伝令。
なに? その顔、嫌がらせ? ちょっとは楽させろよと、
「伝令! 上杉軍が南征を開始、コチラに向かっております。」
なんだ、嬉しい事じゃないか、一緒に北条を倒す仲間が来たぞ。
これで北条の野郎にデカイ顔されずに済むってなモンだ。
「殿、長野殿から使者が参っております。」
はぁ? なんで?
ぼけぇ〜っとして使者に会ったら、さぁ大変。
謙信軍が長野家の箕輪城を攻めていると言うではないか!
しかも助けに来て欲しいとの要請。
無理、無理、無理、無理っ!
武田と北条を相手にしつつ、里見に背後を窺われ、
さらには軍神様を相手にしろなんて無理です、絶対!
「あ、殿、助けに行った方がいいっすよ。」
晴朝が言う。なんで?
いやだよ、怖いもん、
「長野殿が危ないのは、古河御所を攻めたのに何の得も無く、
城攻めにダメージを受けて、それ回復する前に謙信に攻められたからですよ。」
あ! オレらのせいですか?
そりゃ失礼した。早速軍勢を率いて箕輪城へと(ゆっくり)走る。
だって怖いんだもん。
「伝令! 箕輪落城!!」
良かった。戦わずに済んだ。
でも、早くも上杉と接してしまった。
すっげぇヤヴェ。
「長野殿と御家臣は何とか城外へと逃れたようです。」
と、伝えられたそのすぐ後に、岩付城に浪人として現れる長野御一行様。
もちろん迷わず登用しますわな。これで労せず優秀な武将が増えるってなもんです。
「業正殿、申し訳ない、馬を飛ばした(つもり)が間に合わなかった!」
なんだ、この猿芝居は?
涙ながらに謝罪する資正、
そして、それに答える業正、
「いいや資正殿、そのお気持ちだけで十分。
今後は打倒北条、打倒武田の同志として戦おうではないか!」
いや、信じてる、信じてるよ業正先生。
しかし、北条、武田だなんて強敵ばっかりだよな。
それに加えて上杉だとよ。生き残れるのかな、太田家。
これがわたしの軍神さま(1561年〜
始まった当初から攻められ続ける激しいプレイが続きますが、
もう6年も経っているんだね。時が流れるのは早いものですよ。ホント。
コッチとしてはそろそろ里見あたりでも潰したいのですが、
背後には恐ろしい強さを誇る軍神さまが鎮座されているワケで、
怖いので坊さん(高僧)が来た時に里見家が篭る久留里城攻撃に出陣しました。
これで一回だけなら停戦が出来るってなもんです。ラッキーでしょ?
「伝令! 宇都宮軍が古河御所に向けて出陣!」
アホかーーーーっ!!
宇都宮め、空気読んでくれよ。
しかし、せっかくの高僧、彼を宇都宮との停戦に使うのは勿体無い。
「義父上、ここは悔しいですが撤退しましょう。」
義理の息子が言うので撤退する。
え? 誰って? 晴朝ですよ。いい具合に姫が居たので晴朝を一門に加えたのさ。
いやぁ、いいね、立派な子供がいるというのは、
(そんなコトをするから長男が反発するのかもしれないが……)
ま、とにかく古河御所に戻って煩い宇都宮軍を蹴散らす。
はい、仕切りなおして里見を攻めるぞー。
「殿! 箕輪城から上杉軍がコチラに向かって出陣した模様!」
……あ、やっぱり来るのね。
じゃぁジョーカー(高僧)を出すしかないよね。
これで六ヶ月は時間が稼げる、その間に里見家を潰すのだ!
「伝令! 太田城から佐竹軍が古河御所に向けて出陣!」
もう坊主いねぇよ。
泣きながら佐竹軍を追い返すと、
あっという間に、かわいいコックさん(わたし何歳?)
ではなく、六ヶ月が経ってしまった。
里見家(何もしていないけど)強すぎです。
このままでは、また上杉がコチラを狙ってくるかもしれません。
仕方ない、もはやコレまで、北条や武田と手を組むよりよっぽど良い。
上杉と同盟組もう。だって、人質を出せば同盟組んでくれるらしいもん。
「沼田祐光殿を人質として出して貰おう。」
……ダメーーーーっ!!
能力的にも賢くて頼れる人なのだがリアル津軽人としてのわたしの気持ちが納得できん。
沼田祐光は各国を放浪し、津軽為信と出会いその軍師となって津軽統一の力となった人。
つまり、我等がご当地戦国大名の軍師様なのですよ。
そんな人を人質に出せというのか謙信は!?
嫌がらせ以外の何モノでも無いが、上杉軍の強大な軍事力に対抗する術が無い。
「いえ、わたしは殿を信じております。この五年の間に更なる躍進を!」
「うわぁぁーん、ごめんよー。」
いるよな、いつもは強がっているけど感動的なコトには妙に弱い奴。
ま、わたしも涙腺が弱くなってきているんだけど、
とにかく祐光、ゴメンよ。5年間の辛抱だからな。
これで一応、身の回りは落ち着いた。
武田は関東進出を諦めて西進し始めたようだし、
今川は上洛達成。なんと天下に一番近い勢力となっているのは今川家。
北条は三国同盟が足枷になってスタートダッシュに失敗。
上杉は東は最上山形城、西は能登半島まで制圧、徐々に勢いが増しております。
織田は微妙に生き残っている状態。
九州北部では大友が龍造寺を攻略して勢いを増している。
九州南部では島津が、その後四国方面へと進出している模様。
さぁ、それじゃ落ち着いた太田家は今後どうするか?
北条を攻める? それは現段階ではちょっと無理、
いかにスタートダッシュに失敗したとは言え武将の質が違いすぎます。
ここは小田原を除く関東方面を完全に制圧し、東北を北上するのが吉では?
と、いうのも、このままでは上杉が異様に成長すると思うのね。
マズイでしょ? 同盟が切れた後が怖い。
だけど、ここで諦めたらいけない。同盟しているが故に出来るコトがあるのです。
簡単に言えば、上杉にこれ以上勢力を広げさせない!
東北方面に進出させない。我等が太田家が東北を制圧してしまう。
ってなところで以下次回なのです。
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