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無革新 「山名祐豊 プレイリポート」(その1)
無革新(プレイ前)
何ヶ月かほったらかしの状態の「革新」のCDをゴソゴソと探し出して、
付着した埃をフゥフゥと吹き飛ばし、CDの裏面を見たら見事に汚れてる。
ティッシュで拭きCDトレイに乗っけて起動。
うーん、なんか、やっぱり「革新」って面白いよね。
三國志11もパッチを当てると良くはなるけど、
大河ドラマ「功名が辻」で本能寺の変を見た頃から、
日本の戦国物に漬かりたい衝動に突き動かされているのですよ。
これまで公孫サンと曹宇で三國志11を統一までプレイしました。
残念ながら南蛮王による孔明捕獲作戦は失敗に終りましたが、
一応、わたしの中では「三國志11も一段落ついたかな〜。」って感じです。
と、いうワケで今回のリプレイは皆様から戴いたリプレイ案の対応をしたいと思います。
なにしろ「革新」の方のリプレイ案がまだ何個か残っていましたからね。
さてさて、どんなリプレイ案があったっけ?
「技術開発をしない。」
……って「革新」というサブタイトルを見事に無視した素敵なリプレイ案ですな。
2006年1月14日に「騎馬隊万歳」さんから戴いたリプレイ案の内容は以下の通り、
いやぁ、お待たせして申し訳ない。
担当大名 :技術を獲得していない大名家
難易度 :?
シナリオ :?
プレイ概要:技術開発をしない。
名僧・南蛮人からの獲得は許可。
これはシビアですよ。
巨大勢力化した武田または上杉家の騎馬技術の水準は高レベルに達します。
それに対抗するためには、やはり高レベルな技術が必要となるのですが、
今回はそれを一切否定し気合と根性で対抗するワケですな。すげぇ。
で、プレイ条件としては「技術を獲得していない大名家」で始めないといけません。
そんな大名家あるのか? ……多分無いよね? と、ちょっと不安になってみたり、
ま、とにかく調べてみよう。
チラっと見た限りでは、どこの大名家もそれなりの技術は保有しているようです。
ただ、技術と言っても学舎のみの場合も多いので、
これは技術を獲得していない部類に入れても良いと思う(と勝手に解釈)
どうせ技術開発をしないのであれば、古き良き室町チックな守護大名家とか、
バカ殿だから新しい技術なんて知らんという、
ちょっと極端なキャラクターの方がいいよね?
つーか、極端なキャラクターだとわたしが苦労するのか……orz
そんなワケで苦労するために選んだのは、
室町時代からの守護大名で、戦国時代には落ちぶれてしまった大名家、
山名宗全までは良かったのに……という山名氏でプレイしようと思います。
で、今の山名家のお殿様は山名祐豊という人なんだけど、
山名祐豊 :統058 武050 知053 政064 足D 騎C 弓D 砲D 計D 兵D 水D 築C 内D
見て解かるように、これまた微妙な能力値なんだよね。
家臣たちも同様に微妙な人達ばかり、
これといって自慢できる部下は誰一人いません。
ただ、唯一の救いは隣国の大名もまた微妙だということ、
東を見れば一色家、西を見れば尼子家、
この時代の両家はやっぱり微妙なので早々に攻め滅ぼし領国に加え、
兵舎を建てまくって兵士を蓄えようと思います。
あとは毛利や、おそらく近畿方面から伸びてくる本願寺が戦って弱らせてくれた
各地の大名を火事場泥棒で切り取っていく戦術しか思いつきません。
以下、今回のリプレイの諸条件です。
・シナリオ「尾張統一」難易度「上級」
・全国モード/寿命「史実」/討死「多い」
・技術開発は一切行わない。
・訪問者による技術取得は許可。
さて、どうなるか……どうにもならないような気がする。
わたしには「滅亡」の二文字が早くも思い浮かんできております。
新技術は必要ない!(1555年〜
山名家、室町時代には全国六十六ヶ国中十一ヶ国の守護職を兼任、
その為「六分一殿」と呼ばれた大大名家だったりする。
しかしあまりの強大な勢力に時の室町幕府は山名家を危険視した。
将軍足利義満は山名家を挑発し、それに乗っかっちゃった山名家は京都へ侵攻。
ところが幕府軍の反攻を受けて敗北、所領を大幅に召し上げられた。
ここで没落したら面白くない。まだまだ頑張る山名家、
室町時代後期、将軍足利義教がなんと赤松満祐によって殺される事件が発生。
山名宗全は赤松家討伐の総大将となり大功を上げ復興し、
その後、幕府の主導権を握ろうと管領細川家と対立、応仁の乱勃発。
山名宗全は西軍総大将となって戦った……いや、ココまでは良かった。
宗全は途中で病死、それと同時に山名家は衰退の一途を辿るのである。
なんか山名家、戦国時代前の方が楽しそうである。
そんなドラマがサーガとして伝えられていそうな山名家の本拠地、鳥取城、
その鳥取城の一角で鍛冶職人がお侍さんになにやら説明をしています。
しかし、どーもお侍さんは説明を理解していない様子、
「ですから、この金砕棒があれば施設への攻撃力が上がるんですよ。」
「施設へ対しての攻撃力が上がったところで、敵は倒せないと思うんだプー。」
なにが「プー」だ、この野郎。
鍛冶屋のおっさんもキレ始めました。
「敵の櫓を壊すとか、色々使い道があるでしょ?」
「そんな卑怯な真似が出来るかプップクプー!」
「はいそうですか、そんなら知りません、じゃーね、バイバイ。」
おっさん、バイバイって何だよ?
キレた鍛冶屋のおっさんは設計図やら資料やらを投げ捨て帰っていきました。
残された資料をチラ見するお侍さんでしたが、
「やっぱ意味わからんプー。」
とか言って城の中へ帰って行くのでした。
まぁアレです、携帯電話の説明書、見るの面倒ですよね?
「携帯電話なんだから電話さえ出来ればいいんだよ。
オレ面倒だからボタン3つくらい付いているヤツでいいやっ」
そんな感じの人いるでしょ?
現代人だったらそんな感じの人なんでしょうね。
とりあえず城の中に入ったお侍さんですが、
近付いてきたおっさんに声を掛けられました。
「殿、玩具になんて構ってないで仕事してください。仕事。」
このおっさんは垣屋続成、
たいした能力値でもないのに山名家臣でもっとも高給取りなんだ。
なんつーか、年功序列で給料高くなったけど、
会社経営が傾き始めたら真っ先に閑職に追いやられて、
いつのまにかリストラ対象にされそうな人だったりします。
垣屋続成 :統051 武037 知067 政058 足C 騎D 弓D 砲D 計B 兵B 水D 築D 内C
しかし、そんなおっさんに殿と呼ばれたプー太郎って、
もしかして今回の主人公の山名祐豊だったの?
「そんな玩具に興味は無いナリ。」
語尾が替わってる。変わってる。
極端なキャラクターにしようとか自分で書いた事を後悔する今日この頃、
みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
「でしょう? だったら仕事しましょ、仕事。」
「うるさいナリ、わかってるナリよー。キテ○ツー。」
それは知らない人だな。
とにかく、技術革新のチャンスを捨て去って、
せっせと市や田畑を建設し、兵舎を建て、募兵を繰り返す山名家一同。
せっせせっせと単純作業を繰り返すのは得意なのか、
誰一人文句を言わず兵士だけが貯まって行きます。
これはこれで良いコトなんですけど、
「よーし、全軍を挙げて隣の一色家を滅ぼすなのー!」
気合を入れる祐豊はゲーム開始から僅か数十分で
一色家が篭る丹後弓木城へ向けて出陣を開始、
「殿、また語尾が替わったよ。」
と苦笑する兵達ですが、技術も糞も関係なく、
兵力八千の一色家が、兵力二万四千の山名家に適うハズもありません。
えぇ、もぅ大被害を出しながらも勝利、そして一色家滅亡。
一色一族と家臣団を吸収した山名軍は、
「ここにも兵舎を建てまくるなのー。」
と騒ぐ祐豊に従い募兵につぐ募兵。
あっというまに兵力を回復させた山名家、
あれれ? 思ったより順調だぞ。
戦いは兵士の数!(1558年〜
一色家を滅ぼした祐豊は数名の家臣を弓木城に置いてとんぼ返り、
鳥取城でも募兵を繰り返します。とにかく募兵です。
戦いは数、数は力、力は正義!
西隣の尼子家は大内家と同盟を組んで毛利家をボコボコにしようと算段したのか、
大軍を率いて月山富田城を出撃して行きました。
ほら、やっぱり戦いは数だよな。味方が多ければ敵を倒せる。これが良い例。
だけど尼子さん、悪いね。いま兵力無い月山富田城、我が山名家が戴く!!
「一気に滅ぼすなの〜!!」
三万の足軽隊を率いて一気に攻め込む山名軍。
対する尼子軍は対毛利戦で僅か一万の兵士か保有していない。
こりゃもうお祭り騒ぎ、わっしょい、わっしょい、
全軍物凄いテンションで進撃したのですが……。
「と、殿、なんか疲れてきません?」
「疲れたなの〜。」
一色家を攻めた時にもこの違和感は出ていたのよ。
足軽技術【草鞋】すら持っていない山名家は、
長距離を行軍しているだけで士気が低下していくんだよね。
途中、尼子家が仕掛けた罠に掛かってみたり、
偽報を掴まされて退却してみたり、
とにかくアクシデント続き、行軍しているだけで兵糧が激減。
まずいなぁ〜と思っていると尼子から停戦を願う使者がやってきた。
「なんとか停戦してくれませんか?」
と、頭を下げる使者に、
とりあえず金だけ貰って撤退するコトにした。
だって、士気が下がりまくっててまともに戦えないんだもん。
鳥取城に帰った山名軍は停戦六ヶ月の間、とにかく募兵。
六ヶ月が過ぎるとまた全軍を挙げて出陣。
途中で士気が落ちるなら、
途中にある美保関港を攻略して今回は終了。
美保関港で士気を回復させて月山富田城を攻めるという作戦なのだ。
ところがところが、やっぱり罠とか偽報に踊らされ、
美保関港から先に進めない。
「なんとかするプー!」
と、語尾が最初に戻っている祐豊も焦りを隠せない。
三万いた兵士は櫓からの攻撃と罠による被害で二万四千程に低下。
しかも大内軍が助けに来るんだから最悪だ。
尼子一万六千、大内八千、なんとか大内軍が到着する前に、
月山富田城を落とさなければならないんだけど、
「殴って殴って、殴りまくるプー!」
これがなかなか強固な城でねぇ。
いや、悪いのはウチなんだけどさ、とにかく城も櫓も堅い。
「急げ、急ぐプー。つーか壊れないプー。」
結局大内軍が到着しちゃったんだけど、
火事場泥棒はプレイヤーの特権じゃないんだよね。
その頃、毛利軍が大内家の本拠地山口館へ向かって出陣、
九州では大友軍がここぞとばかりに大内残党を駆逐してまわってる。
慌てて引き返していく大内軍だけど、時既に遅し、
こうして毛利のお陰で月山富田城攻略にはどうにか成功しました。
が、出陣した当初は三万という序盤にしては大軍だったのに、
こうして残った兵士を見ると二万三千、
革新は敵の負傷兵を吸収することによって成長していくのに、
我が山名軍は、敵と戦えば戦うほど消耗していくらしい、
あれ? これ、どっかで同じような経験があるぞ。
えーと、えーと、
あ、大内家で能力値75未満の武将でプレイしたときと同じだ。
戦えば戦うほど苦しむあのリプレイを彷彿とさせる状態ですよ。
何気なく最初にゲットする技術【金砕棒】結構重要な技術ですな。
そして引き続きゲットする技術【草鞋】これ、かなり重要ですわ。
現在の周辺の状況を見ると、
予想通り毛利家が大内家を滅ぼし巨大化、
畿内の方は本願寺が徐々に勢力拡大、
北陸方面からも朝倉家を滅ぼし勢力を拡大している本願寺は脅威です。
ちなみに朝倉家の同盟相手である北近江浅井家は斎藤家に滅ぼされ、
もうちょっと東に目を転じれば信玄が関東方面へ、
謙信は最上を滅ぼしさらに北へと向かっているといういつもの状況。
さ、我らが山名家はどこまで持つんでしょうなぁ〜。
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