←
↑
□
→
南の国の大王は 「孟獲 プレイリポート」(その2)
蜀都の行方(229年〜
前回の最後に成都攻略完了! とか言いましたけど、
えぇ、数ヶ月で陥落しましたよ。成す術も無く簡単に、
江州へと逃れた蜀将が大挙して攻め寄せてきたのね、その数4〜5万、
こっちは戦ったばかりで迎撃体制も整っていない、
あ、こりゃダメだと、必要最低限の兵力を残し、輸送隊でとっとと逃げ出しました。
んでその必要最低限の兵力を南蛮王の孟獲さんに預けて殿軍になってもらいました。
なんつーか「空城の計のつもり?」と侮っていたら、おのれ孔明という状況。
暴れまわる魏延に追いつかれ、哀れ孟獲軍は壊滅、
捕らえられたら即リプレイ失敗という恐怖と戦いながら奇跡体験あんびりばぼー。
どうにか建寧へと撤退しました。おのれ魏延!
「兄ちゃん、どうやって戻ってきたの?」
建寧で待つ弟に激しいツッコミを受けた孟獲は答えました。
襲い掛かる敵兵をちぎっては投げ、ちぎっては投げ、
最後はこの孟獲様の武勇に恐れをなして逃げていきおったわ!
わはははは……なんか捕縛されて逃げてきたような雰囲気だな、これ、
「さて、残念ながら大王も帰ってきたコトですし、」
朶思大王、さらっと酷いコトをいいます。
「だって、だって、魏延って奴、滅茶苦茶怖かったんだもん。」
確かに強かった。
おかしい、趙雲にはあんまり苦戦しなかったのに、
妙に強かったなぁ魏延……。
「……我、殺ス、オマエ、ボロゾウキン……とか、なんとか、」
それ違うゲームの魏延だな。
だいたい、そんなコト言わないし、
「ともかく、成都奪回および諸葛亮捕縛作戦を開始します。」
蜀からも武将を手に入れてた孟獲軍、こんだけ武将が揃ってきたら、
徴兵、巡察、訓練、兵装生産の4連コンボが可能になります。
わずか数ヶ月で5万の兵力を回復した大王様は、今度こそと成都へ出撃、
長い道のりをとぼとぼと進軍し、約100日掛けて成都到着、
そっから戦って150日過ぎるまで激戦を繰り返すと、
そういや魏延も孔明も迎撃に出てこなかったなぁ……。
「兄ちゃん、また孔明いないぞ。」
おのれ、また江州に退いたのか?
ならば江州まで攻めてやろうじゃないの。
祝融とか孟優とか花鬘(孟獲の娘? from京劇?)の家族パワーで連戦だ。
「よーし、あたいの力見せてやるよ。」
と祝融(母ちゃん)が迫り来る蜀兵をちぎっては投げ、ちぎっては投げ、
更には江州に張り付いて壁に対して殴る蹴るの暴行を繰り返す、
反撃に出撃してきた蜀軍も潰して、江州は火の海で大混乱、
こら、出て来い孔明、いい加減にしろ。
でないと母ちゃんがそこら中で暴れまくるぞっ!
そんな感じで激しいコント中の大王の耳にとんでもない報告が、
「兄ちゃん、大変だ! 梓潼を魏の奴らが奪ったらしいぞ。」
梓潼ってどこやねん?
あ、成都のすぐ北じゃねぇか!
母ちゃん、どうしよう?
「あたいはもう止まれないよー。」
そうか、つまり江州を先に落としてから考えろってコトだな?
うん、確かに孔明を捕縛するのが先だよな。
よーし皆、江州を取り囲んで攻撃だ。孔明を捕らえるのだー。
「……この敗戦は次への布石です。」
って、コラ、無双じゃないんだから負けてスルスルっと逃げるなよ。
結局江州が陥落しても孔明は捕縛出来ないまま、
これはマズイぞ、蜀の都市は残り永安だけ……。
野戦には全く出てこないし城を落としても捕縛できないし、
むむむ、どうすりゃいいんだ?
「兄ちゃん、大変だ!」
うん、大変だ、このままでは条件を満たすことが出来ない。
まだ1回も捕縛に成功していないんだ、こりゃ大変だ。
「そうじゃなくて、魏軍が成都に向けて出陣したってよ。」
……はやっ!
全然準備が出来てないっつーの。
魏軍の動きは関を無視して山中を突っ切るという、
まさに成都陥落のシナリオ通りな雰囲気、
成都に駐屯している蒋エン達に軍事施設を建てさせ防戦に備える。
狭い山道を通ってくるのであれば、弓櫓を道沿に建設しておけば、
かなりの戦果が期待できる、それを土塁で囲んじゃえ!
魏軍の先頭を行くは諸葛亮の城攻めを阻んだカク昭、
さぁ、成都の行方はどうなるんでしょう?
蜀の地を守れ!(230年〜
なんでオレらが成都を守っているんだろう? 南蛮の将兵たちは困惑した。
たしか最初は攻めてくる蜀軍を追い返していただけなのに、
たしか相手の親玉を捕まえて説教してやろうと思っていただけなのに、
そんな風に不思議に思っていても敵はガンガンやってくる。
必死になって山道を駆け上がってくる魏軍に対し、
留守を預かる蒋エンらは軍事施設を建設、必死の防戦を繰り返す、
魏軍4万に対し成都の守備兵は僅か2万足らず、
普通に考えたら守りきれないだろうが地の利はコチラにあり、
細い山道を登りきった途端に南蛮軍の一斉攻撃を浴びせる事に成功。
カク昭が壊滅(捕縛)すると魏軍は一時撤退を開始した。
それにしても孔明はいつまで経っても捕縛出来ない。
それなのに、他の有名武将は捕縛できる、なんだ? これって嫌がらせ?
とりあえず撤退していった魏軍をみてホッ胸を撫で下ろす成都の人々ですが、
「兄ちゃん、大変だ!」
お前の出現パターンは1パターンだな。
だいたい大変なワケがない、よく見ろ、成都は守りきったのだ。
「その成都を襲った魏軍が転進して江州を狙っているんだよ。」
……はぁ〜っ?
防御施設も整い兵力も回復しつつある成都で撃退された魏軍は、
山道に退却し、そこから更に山道を縫って南下、
蜀軍と南蛮軍が激しい攻防を繰り広げ、
大ダメージを負っている江州狙いに切り替えたらしいのだ。
確かに江州に駐屯している南蛮軍の残存兵力は1万ちょっと、
約4万の魏軍には到底敵わないし軍事施設も全く無い。
施設を建設する金も、兵士を雇う金も無いし、
兵士を雇ったとしても動員する兵糧も危うい状態なのだ。
「どうするんだい、あんた?」
ここは撤退するべきだろう。
成都なら防衛機能が整っているし建寧から補給物資が定期的に届く、
ここでムリに戦い戦力を失うよりは一度撤退するのが上策、
江州に魏軍を引き付けておいて梓潼、漢中を奪うという作戦も有り得る、
「あんた、一体どうしちまったんだい? 頭が良さそうなコト言って……。」
ふふふ、そう、オレはいつもの孟獲では無いのだよ。
クールで知的な南蛮王、そう、わたしこそがスーパー孟獲!
これは逃亡ではない、戦略的撤退なのだ!
「でも兄ちゃん、ここで退いたら永安に引き篭もった蜀が滅亡しないか?」
がーん、そうか江州が陥落したら蜀軍最後の都市「永安」がまる裸、
今回の条件では蜀が滅亡したらダメなんだよ。つまり江州は守らなければならない。
幸いなことに蜀と呉は依然同盟関係にあるから呉からは攻められない。
魏の攻撃から保護してやればどうにかなるんだ。
よし、ここはこのスーパー孟獲が迎撃に出て時間稼ぎをしよう。
建寧からの定期補給便を成都ではなく江州に回し戦力の回復を促す、
そこまで時間稼ぎが出来れば持ち直せるハズだ。
うん、いまオレってかっこいい、男の中の男、大王の中の大王、キングオブキングス。
ほぼ全軍の1万の兵を率い、山道の出口に待機する大王。
まるで張飛が橋の上で100万の曹操軍に対峙したかのように、
狭い山道の出口に仁王立ち、ちょっとかっこいいぞ。
さぁ来やがれ、この南蛮王がお相手するぜ!
「魏軍、騎兵で突破しました!」
1ターンも持たずに突破される孟獲、情けない。
いかん、ほとんど兵力のいない江州では、一撃も耐えられない。
「蜀軍、火事場泥棒に出陣しました!」
ダメだ、魏軍だけでも対応しきれてないのに、
永安から蜀軍が火事場泥棒なんてムリ、
つーか頼むから大人しく永安に引き篭もってて欲しい、
たった三千の兵力で関索が出陣なんて有り得ない、
「兄ちゃん、忘れてるかもしれないから言っておくよ。」
なんだ、弟、いまオレは忙しいんだ。
「兄ちゃんが敵に捕縛されてもダメなんだよ。このリプレイ。」
忘れてた!
なんでオレってば敵のど真ん中に孤立しているんだろう?
死に物狂いで江州へと逃げ帰った大王、
そのまま全物資と兵力を持って成都へ逃亡開始、
あと関索、はやく退け、変なところで戦力を失うな!
お前らが負けてもリプレイ失敗になっちゃうんだよ。
ここで魏軍とマトモに戦ったらダメだ!
オレは成都に逃げる。
「おい、南蛮人が逃げるぞ、追え!」
魏軍の将が叫ぶ、その将は孟達、なんかすげームカつく、
その孟達の言葉通り魏軍は何故か孟獲軍のみを標的にしつこく追撃してくる。
この混乱に乗じて蜀軍がまんまと江州を奪回。ダメージ全く無し、納得いかん。
「ふむ、予定通りです。」
孔明の野郎が江州に復帰、ふざけるなと言いたいが、それどころじゃない。
コチラは追撃に追撃を喰らい続けて泣きそうになりながら撤退を続ける。
終わりの無い逃避行、いやリプレイ終了ランナウェイかも……。
いかん、絶体絶命のピンチ。
「大王、助けに来ましたぞ!」
忙牙長、朶思大王の槍隊が救援に到着、
嬉しい、ホントに嬉しい、なんつーか泣きそうなくらい嬉しい大王。
「おのれ、援軍か!? えぇぃ孟達ここにあり! 敵将出遭えー。」
「我こそは忙牙長、孟達とやら、後悔することになるぞ!」
カッコイイ、救援に来てイキナリ敵将と一騎討ち、
はっきり言って忙牙長カッコ良すぎです。惚れるぜ!
しかも孟達を生け捕りにして帰陣、大王は無事撤退、お前サイコーだよ。
とりあえず窮地を脱出した孟獲、しかし魏軍は引き続き成都を狙い、
死に物狂いで攻略した江州は、なんか知らんが蜀軍に奪回された。
ここ数年何をやっていたのか、
よく解からん状態になってしまったところで以下次回なのです。
ちなみに未だ1回も孔明を捕縛できておりません……orz
あ、あと南蛮の武将達が寿命で次々と死んでいく今日この頃、
皆さんいかがお過ごしでしょうか……。
←
↑
□
→