南の国の大王は 「孟獲 プレイリポート」(その1)




     南の国の大王はその名も偉大なハメハメハじゃなくて孟獲


さて、三国志11ですが、とりあえず初級の公孫サンで天下統一を遂げました。
お次は上級で練習プレイというのが筋なのでしょうけど、
早速ネタプレイをお送りすることになりました。その内容というのが、
以前、当サイトの掲示板に本本さんという方が書いてくださったリプレイ案。
孟獲で孔明を七度捕らえて七度放つという、七縦七擒プレイをします。
あー、そうなの、がんばれって普通に思った方もいらっしゃると思いますが、
もう一度声に出して繰り返し読んでみましょう。
孟獲で孔明を七度捕らえて七度放つという、七縦七擒プレイをします。

   …………おぃ、逆だぞ。

「孟獲」で「孔明」を?
うわ、逆だよ。ってな具合に、わたしとしては、そういうツッコミを戴きたい。
つーか三国志11の孔明はすっげぇ凶悪なんですよ、使い方次第だけど、
何しろ計略がほぼ成功するらしいんだ。そういう特技を持っているらしい。
えーと「神算」とかいう特技、自分より知力の低い敵部隊への計略が必ず成功。
さらに計略全般で優遇されるとかいう、鬼のような特技なんですね。
自分より知力の低い敵部隊って……諸葛亮より知力の高い奴なんているの?
演義ベースなので神算鬼謀の天才軍師を再現してくれるのは嬉しいが、
敵対するとなると厄介極まりない。しかも1度や2度ならともかく、
それが7回となると……厳しいなぁ。

さらに、よく考えると、孔明をそこまで追い込むってことは、
蜀的にもうダメな状態だと思わないか?
既に三国鼎立状態で劉備、関羽、張飛は亡く、
蜀漢は三国の中でも最弱の国力である。
(まぁ南蛮王といっても、その蜀より国力はないんだが)
そんな蜀漢に最低7回は打撃を与えなければならない。
無理、絶対無理、7回も勝てないし、
よしんば7回勝ったとして、その頃にはもう蜀滅亡。
孔明は呉か魏に拾われる、いや拾われたらまだチャンスがあるから良い。
相性の問題で呉にも魏にも登用されなかったらどうすんべ?
そこでルールをもうちょっと考えてみようと思ったワケよ。

まず、蜀漢を潰してしまったらネタプレイ失敗。
あくまで蜀漢に所属している諸葛亮を捕らえたい。
もし魏または呉が攻めてきたら我等が孟獲さんが撃退してやる。
孔明を7回捕らえたらミッションこんぷりーてっど。
ただし、逆に孟獲が一度でも孔明に捕らえられたらネタプレイ失敗
このネタプレイが成功したら孔明は南蛮王に心服し、
南蛮の地に平和が訪れるという壮大な計画。
そんなリプレイの始まりなのですが、うん、すっげぇ不安だ。

ちなみに今回のリプレイは、
2006年4月10日ダウンロード開始のパッチを当ててスタートしている。
このパッチによって、それまで引篭もりだったコンピュータ勢力が、
ガンガン攻め込むようになってきた。
急にコンピュータの動きが変化したら困るような気もするが、
まぁ、あまり気にしないでプレイしてみよう。
最後にプレイ環境は以下のとおり、おすすめシナリオに孟獲があったので、
今回はそれを使ってやってみようと思う。
ついでに今回のネタプレイの条件もいっしょに書いておくよ。

 ・シナリオは225年7月スタートの「蛮王決起」(おすすめシナリオ)

 ・ゲームレベル「上級」/討死「多い」/能力変動「有効」/妖術落雷「有効」

 ・女性武将「史実武将」/イベント「全て発生」

 ・寿命/血縁/人間関係/相性/性格/登場は「史実」

ではゲームスタートです。
どうなるんだろう、わたしも全然予想できません。



     大王、とりあえず籠もってみる(プレイスタート 225年〜


どうすんだ? これ? 南蛮王は泣きたくなった。
世にも凶悪な悪魔軍師、諸葛孔明と戦わねばならぬというのに、
孟獲軍の諸将はあまりにも「バカ」なのだ。
いや、それは覚悟していた。覚悟していたさ、
知力1とか当然だと思っていた。思っていたんだがあんまりだ。
なにしろ施設が全くないんだ。市場も農場も、とーぜん兵舎も何もない。
スタート直後だから当たり前と言ったらそれまでなのだが、
じゃぁ、兵糧確保の為に農場でも作ろうかと武将を三人選んだが、
その完成予定日は40日後とか、50日後とか、いままでの倍以上掛かってるのよ。
そう、バカなのではない。「超バカ」某ぱにぽに風に言うと「オメガバカ」。

   どうすりゃいいんだ……orz

もぅ良い、内政なんていらない。
戦えればそれで良い、こうなったら最初から兵舎を作ろう。
んで、その完成予定日が60日後とか出てくる。

   このままでは死んでしまう……。

内政も軍備も思うように出来ないので蜀漢との国力差は広がるばかり、
でも仕方ない、仕方ないから二ヶ月も我慢して兵舎を建てるしかない。
こりゃマズイな、孔明を捕らえるどころか反対に捕らえられる可能性大。
いや、ここで諦めたら南蛮王の名が廃るってなモンよ。
落ち着いて効率の良い方法を探すのだ。
まずバカを3人集めてみた。ほら、三人寄れば文殊の知恵っていうでしょ?
ためしに「穀倉」を作らせて見ようか?
ほーら100日掛かるってさ……バカ過ぎる。
これをバカ一人にやらせたらどうなるか? 1年とか掛かるのか?
試してみたら、なんと100日、おやおや?
建設に掛かる時間の最大は100日なのか?
そんならバカ1人1人にまったり作らせた方がお得だよね?

孟獲軍の支配領は建寧と雲南の二つ、
雲南は他勢力に攻められるコトはまず無いだろう。
ならば、ここは物資の生産基地として開発していく、
つまりバカ3人で100日掛けて建設していく……気が長い計画だな。
建寧は蜀との戦闘の前線基地になる。兵舎や鍛冶場も作っておこう。
しっかし時間がかかる。建設して何もせず黙って画面を見つめているだけ、
ぼけーっとしてると朶思大王(知力70だけど軍師)が慌てて報告している。

 「大王、大変だ! 蜀のアホが攻めてきたぞ。」

アホはお前だと思いつつも孟獲はガクブルした。
何しろ全然、全くもって、何にも準備が出来ていないのだ。
泣きそうになりながら雲南の全兵力を建寧に輸送を開始、
敵は成都から出陣、それを率いるは趙雲、関索といったスター武将軍団2万6千が来襲。
こうなりゃやけくそ、野郎ども出陣だー。と大王は吼えるのですが、

 「大王、ここは持久戦が上策、砦を建設して守りながら戦おう。」

アホ軍師のわりには建設的なコトを考える朶思大王に従い、
毒泉のすぐ脇に砦を作り、戟兵で守りつつ戦う、そう完全に守りの戦いですよ。
趙雲を撃破、関索を撃破、なんだ、やれば出来るじゃないか、
調子に乗って次々敵部隊を撃破していく、そして鮑三娘を捕縛、

 「なんだ、蛮族といっても普通の人たちなんだね。」

鮑三娘に失礼なコトを言われても、
孟獲はニコニコして仲間に迎える、だってバカ武将ばっかなんだもん、
ちょっとでも武将を増やしたいんだもん。大王も色々大変だ。
このまま籠もって蜀の武将を切り取っていこう。
そうすれば成都を攻略できるかもしれない。
そう思いつつ内政を続ける孟獲軍、
いつになったら軍備がちゃんと整うのかなぁ?


     vs諸葛亮?(228年〜


必死に農場の建設を続け、
兵舎も鍛冶場も作った、よーしそろそろ軍備を整えようと思った矢先、
やってきましたあの人が、

 「ふむ、それではわたくしがお相手いたしましょう。」

ふふふっ、諸葛亮さん出陣してきましたよ。
飛んで火に入る夏の虫、一回目の捕縛といきましょうか?
計略を掛けられると厄介なので、一気に距離を詰めて集中的にボコる。
そーれ敵部隊壊滅だー。孔明捕らえたりー。

 「え? 丞相なら撤退されましたが……。」

え? じゃぁ、あんたは何者さ?

 「伊籍と申します。」

……逃げられたっ!! おのれぇー孔明ぇー!!
こやつの首を刎ねぇーぃ!! ってな具合に興奮する孟獲ですが、

 「落ち着くのだ大王。伊籍殿はわしより賢いぞ。」

なんと! 朶思大王(知力70だけど軍師)より賢い?
あ、伊籍(知力80)だもんな、そうだよな、仲間になれ!

 「無理です。」

じゃぁ捕虜になれ、忠誠度が落ちたら仲間になれ、

 「わかりました。」

新軍師誕生。やった。
朶思大王より賢い、ありがたい、嬉しい。
これで怖いもの無し、早速孔明を捕らえに進軍してやる。

 「伊籍殿、助けにきましたぞ!」

むむ、また蜀軍が攻めてきたぞ。
今度は誰だ! 趙雲? あぁ、あいつはたいした事無いな。
関索? 父親に比べれば弱いしなぁ、
そうか、それじゃぁ孔明か? 孔明なのか? 飛んで火に入る(ry
どーれ、情報を確認してみようか……楊儀? くそぅ雑魚武将か!

 「大王様、楊儀殿はわたしより賢いですぞ。」

なんと、軍師殿よりも賢いとな?
ホントだ! 知力82もある、楊儀隊を撃破して仲間に加えるのだ!

 「大王様、わたしが新軍師の楊儀です。そして敵襲です。」

今度こそ孔明か? おのれ孔明、今度こそ捕らえてやる。
どーれ情報を確認してみようか……蒋エン? また雑魚武将か?

 「大王様、蒋エン殿はわたしより悔しいですが賢いですぞ。」

なんと、軍師殿よりも賢いとな?
ホントだ! 知力84もある。
よーし、蒋エン隊を撃破して仲間に加えるのだ!

 「大王様、わたしが新軍師の蒋エンです。この調子で仲間を増やしましょう。」

こうして建寧に籠っている間に董允や郭攸之といった文官たちも味方に加えた。
残念ながら趙雲や馬謖は撃破したものの逃げられた。
でもコチラから攻め込んで、成都を落とすには十分な戦力になったと思いませんか?
そう、孟獲はついに軍を動かしたのです。籠ってばかりだと思うなよと、
逃がさんぞ孔明、待ってろよと、そんなある日、先発していた孟優から報告、

 「兄ちゃん、成都の守備が妙に手薄なんだけど……。」

そのまま攻め続けろと、
勢いに乗って攻撃しろよと、

 「兄ちゃん、成都攻撃したんだけど、孔明いないよ……。」

……逃げられた?
そう、孔明は成都陥落前に江州へと逃げたのです。
え? なに? これって空城の計のつもり?
それとも腰抜け? またもや捕縛を逃れた孔明、
結局未だに一度も捕縛できないまま成都攻略完了。
ああ、どうなってしまうの? このリプレイ。

ちなみに魏と呉の間では激しい戦闘が続いている模様、
当分の間、蜀には影響なさそうなので、そこだけが救い。
そんな感じで以下次回です。