白馬の大爺サマ 「公孫サン プレイリポート」(その5)




     董卓滅亡するも姦臣逃亡す(197年〜


進まない。ホントにゲームが進まない。
おかしいぞ、マップを見る限り、いや情報画面を見ても、
既に最大勢力となっている我が公孫サン軍なのだが、
どーも侵攻スピードが遅い。
とりあえず董卓を叩くのがこのシナリオの王道だろうと、
洛陽を出た劉備一味(+顔良、文醜、張燕)は、
洛陽領内に董卓が建設していった陣を壊し(ZOCが掛かるから邪魔)
そして幾つかの関を落とし、途中にある港も攻略し、
長安に向かい、ただひたすら進軍を続けてました。

ちなみに長安には7万を超える大兵力が駐屯しており、
董卓にとっては対馬騰の戦線である安定に兵力や物資を輸送する
大事な補給地帯になっている模様。
公孫サン軍が長安に襲いかかろうとしていた今この時も、
安定では馬騰軍と董卓軍の激しい戦闘が繰り広げられていた。多分、
お陰で呂布とか、董卓本人とか李儒とか厄介そうな奴らは留守。
ありがとう馬騰軍、我らは攻略担当、彼らは損害担当、すっげぇ助かる。

 「なかなかの火事場泥棒っぷりですな。」

従軍している玄徳がニヤニヤしながら言う。

 「いや、褒めているんですよ。えぇ、ホントに」

絶対違う、兄弟子だからと懐いているように見せかけて、
絶対にわしを貶している、昔からコイツはそうなんだ。
滅茶苦茶早い逃げ足を持っているお前に言われたくないしな。
それに、火事場泥棒ではない、不忠の輩である董卓を倒す正義の戦いである。

     ちゅどーん。

 「おー、敵の火計ですかねぇ。これでホントに火事場泥棒ですね。」

劉備のニヤニヤ顔もウザイが障害物も勘弁して欲しい、
董卓軍は陣やら火種やらアチラコチラに設置して我が軍を阻む、
チョロチョロと少数の部隊が出てきて火を放っていくのもムカツク、
董卓軍の主力部隊は馬超ら馬騰軍の主力と戦闘を繰り広げているが、
こっちは長安を目の前に二線級な武将達の火攻めに苦しんで進めない。
おのれ董卓と歯軋りしつつジワジワと前進、
関羽、張飛がクリティカルを連発し、
趙雲、張コウが騎兵で突撃を噛ませば敵将を見つけ出し、
無理矢理一騎討ちに持ち込んで敵将を捕らえて敵部隊壊滅、
ってな具合でいつかは勝てるのだが、時間が掛かりすぎる。
兵糧の消耗が激しいしプレイ時間そのものが掛かりすぎるよ。
時間が勿体無いので、この間に襄平、北平、薊、晋陽らの兵力を集めた。
それを袁紹の子供たちに与える。彼らに委任で攻めさせる為にね。
董卓軍所有の忘れ去られた港(わたしも面倒なので港の名前を控えていない)に、
自動で攻めさせる、あのMAP北に点々とある何箇所かの港、
別に攻略する必要も無いんだけどね、
あと南皮、ギョウ、平原の兵力を集中させて北海方面にまとめて配置、
董卓が死んだら反董卓同盟も意味を持たないだろう、
孔融に恨みは無いが攻める気マンマン、

どうにか長安を手中におさめた公孫サンは都市開発もそこそこに、
董卓軍最後の都市「安定」へと進軍した。
巨大都市「長安」を失った董卓は補給もままならず、兵力も1万弱と弱体化、
張遼、華雄らを繰り出して必死の応戦をするも(呂布は行方不明……)
多勢に無勢、暴政の限りを尽くした董卓は捕らえられ処刑されるのでした。
長かった、ここまでホントに長かったよ。

さて、お楽しみの元董卓軍配下の武将登用だけど、やっぱり呂布は行方不明。
仕方ないから他の武将でも登用しておこうと思う。
捕らえた武将を一括で登用しようとすると、予想通りほとんど仲間にはならない。
仕方ないので三流武将は処断、残りは一旦全員を捕虜にしようと考える。

   ……あれ? なんでみんな在野武将?

ボケてたのか? 欲しい武将のほとんどを解放してしまったような気がする。
ロードしようと思ったが、ここ最近ずっとセーブしていない。
急いで魅力オバケの劉備たちで回収に走らせようとしたが、
戦争したばっかりで動作完了済みという泣きたくなる状態。
こういう時に限って魅力が30未満の武将とかが未行動で待機しているんだよな。
李儒げっと、良かった、とりあえず次は……。
田豊の助言に従い、登用に成功した有能な武将は李儒と貂蝉あたり、
わたしとしては女性武将は使いたくないのだがファーストプレイということで、
今回に限り武将として参加させていたのだ……。
そんなのはどうでもいい、捕虜にしたような記憶もあるし解放したような気もする、
操作の間違いか? とにかく大量の個人情報流出ならぬ武将流出。

   きぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!

やっぱりね、マメなセーブって大事なんだね。
普段はセーブ&ロード使わないからな、わたし、
ゲームスタート時のロードと、ゲーム終了前のセーブくらいしかしないもんな。
かなり反省した。3日もすれば忘れるけど、
というワケで色んな武将が各地に散らばった様子です。

まぁ、これで董卓は滅亡、数ターン後にイベントか何かで反董卓同盟は無くなり、
董卓の暴政による混乱に乗じて巨大勢力に成長した公孫サンを皆で潰しに来るとか、
うわ、かなり燃(萌)える展開ですか? とワクワクしていたのですが、
何も起こりません、何も発生しません、
なにしろ安定に火事場泥棒にきた馬騰軍がスゴスゴと撤退していきますし、
中国大陸各地でも大きな戦闘は数える程しか起こっていない模様。
さみしいな、このシナリオ、やらなきゃ良かったかも……。

うーん、嘆いていても始まらない、連戦による痛手を癒す為に、
長安、安定に駐屯している公孫サン軍本隊は、
都市周辺の開発と兵力の回復を開始、
時間が勿体無いので他の方面にも手を伸ばそう。

ちなみに、以下が現状です。
蜀周辺では劉焉から跡を引き継いだ劉璋がそれなりに大きな勢力となり、
荊州南部から江東方面へと孫堅が伸びています。
長江流域に勢力を拡大していた厳白虎は孫堅に押され劣勢、
あと許昌周辺の曹操、徐州の陶謙の跡を継いだ陳珪あたりが厄介そう。
そんな感じです、ホント先に進まないゲームだなぁ、これ、


     神将、舌先で国を転がす(199年〜


まず劉岱に降服勧告してみようと適当にコマンド選んだら、
田豊曰く「貂蝉あたりに行かせて見たら?」とのコト、これですんなり劉岱滅亡。
次に南皮、ギョウ、平原に駐屯している兵を集結させて、
孔融との同盟を破り北海へと向かいます。
従軍する武将は、そうだな、南皮で暇してる袁紹あたりに任せるか、
偶然みつけた潘璋と組ませ桜船に乗せて一気に進軍を開始、

 「なんでわしがお前の命令に従わなきゃならんのだ?」

ぐだぐだ五月蝿い、しかも偉そうな袁紹ですが、
武将としてはそこそこ強いし、潘璋もかなり強いし、大丈夫だよね?
臨済港を一瞬で殲滅。ほら、やれば出来るじゃん。
つーか、コンピュータは港に対してはあんまり重要視していないみたい。
攻めても城から部隊が出てくる様子すらない。
それじゃぁココを拠点に北海を攻めましょう、と、袁紹を出撃させたら、
北海からすごい勢いで迫ってくる敵部隊が複数。

 「孔融軍なんて、そんなに強くはないだろう。」

袁紹もわたしも余裕です。
井闌をずらーっと並べ、弩を大量に配備し……あれ?
騎兵とか槍とか戟とか、直接攻撃できる兵装どこいった……。
そうか、港を落とすならどうせ基本は弓攻撃、
そんなイメージがあったため弓だらけなんですよ。
まぁ落ち着け、所詮相手は孔融だ。弩と井闌があれば勝てるだろう。
そう思い敵部隊の情報を見ようと思ったら、
えーと、なになに? 張遼、太史慈、賈ク……強ぇぇよ。
一気に懐に入られてボコボコに殴られる袁紹隊、

 「えぇぃ、退却だ! この低脳らに威厳に満ちた撤退っぷりを見せてやる。」

退却する時まで偉そうだな、袁紹。
……いやいや、そんなコトを言っている場合ではない。
逃げなきゃ死んじゃうよ。

 「誰が低脳だ! こっちは孔子の子孫だっつーの!」
 「こっちだって四代に渡って三公を輩出した名門、負けるか!」
 「追え〜、追って奴を討ち取れ〜。」

なんか子供のケンカみたいだな。
ボクのお父さんは飛行機のパイロットだぞー。みたいな感じ、
まったく、キミ達、ちょっと落ち着きなさい、

 「わはははは、掛かったな孔融軍、一斉に火を掛けるのだ!」
 「な、なんと!!」

「火矢」「貫矢」を駆使し、後退しながら火のダメージを与え続ける。
やるな袁紹、すごいぞ袁紹、井闌の上で踏ん反り返っているけど、
今の瞬間だけは我慢してやろうじゃないか、
こうして張遼らの追撃を振り切って、
臨済港へと威厳に満ちた華麗なる退却を遂げた袁紹隊。
しかし、さすがにダメージが大きくて平原からの補給待ち……。
いかん、これはいかん、寿命がヤヴァいのに侵攻が停滞するのは良くない。
なにやってんだ袁紹っ!! ちなみに安定に駐屯している公孫サン本隊も
董卓軍との激しい戦闘が終ったばかりで深刻なダメージを追っているんだな。

 「どうだ、無事撤退してやったぞ!」

と報告の書状まで偉そうな袁紹、
それを見てプルプルと怒りに身を震わせる公孫サン。
このままでは中国統一の前に公孫サンの寿命が尽きる、
わたしも焦ってきましたよ。
めんどくせー、ゲームも進まねぇ、どうしたらいいんだ。
えーい、こうなったら降服勧告してやる。孔融もこれで終りさ〜。
あ、間違って違う勢力を選んじゃったみたい。

 田豊曰く「貂蝉あたりに行かせて見たら?」

え、そぅ? だって、選んだ勢力って袁術だよ。
都市だって宛と新野の二つも持っているんだよ。

 田豊曰く「うん、大丈夫っぽい。」

え? もしかして他の勢力でも結構いけたりするかな?
例えば、いまその袁術と戦っている張魯とか、どうかな?
上手く行けば漢中と上庸を取れるしね。

 田豊曰く「いけるんじゃね? ほら劉備とか無駄に魅力高いし、」

じゃぁ調子に乗って、
陶謙の跡を継いだ陳珪とかどうだろう?

 田豊曰く「関羽も魅力高いしな、いいんじゃね?」

マジで?
一気に大量の都市が増える、大量の武将が仲間になる、
そして大量の兵力、物資が手に入る。降服勧告万歳。
田豊の言う通り袁術と張魯は素直に公孫サン傘下に加わった。
え? 陳珪はどうなったかって?

 「お前ら弱いから降服しなさい。」

直球勝負の関羽、
そうだ、こいつ外交センス全く無いんだった。

 「……おのれ無礼な、わしの刀の錆にしてくれる。」

スラっと刀を抜く陳珪ですが、関羽はニッコリ、
絶対零度の微笑みを返してくる、
うぬぬ、奴に腕っ節では勝てない、どうするわし?
陳珪は考えました。えぇ、呂布を誑かした彼です。
関羽、呂布よりは賢いけど、自分よりはバカなハズ……。

 「この関雲長、どんな勝負でも受けて立ちますぞ!」
 「……ふふふ、ならば舌戦で勝負だ!!」

さて、始まりました我らが徐州の知恵爺さん陳珪vs頭が鉄より固い関羽の一戦、

 「これは楽しみですね。」

はい、実況はわたくし、たまたま隣にいた糜竺がお伝え致します。
解説には袁紹や劉表の元に劉備様が逃げ込む度に外交交渉で活躍した孫乾さんです。

 「よろしくお願い致します。活躍というか苦労ですけどね。」

まぁ、お互い苦労しますね。
さて舌戦の方ですが、両者、ゴング前ですが静かですね。
関羽殿は踏ん反り返っております、かなり偉そうです、高慢ちきですが、
データによりますと挑戦者の関羽殿のほうが知力が低いとのコト、
チャンピオンの陳珪殿はあの呂布を言葉巧みに誑かしたことで有名ですが、
関羽殿の外交センスは全く無いということですが、どうでしょう孫乾さん、

 「この戦い、圧倒的に陳珪殿が有利です。
  憤怒状態をどのように使うかで関羽殿には勝機を見出して貰いたいですね。」

さぁゴングが鳴りました。お互い睨み合いから、おーっと陳珪の先制攻撃、
これに関羽、全く話題が噛み合わない、防戦一方の関羽、これは短期戦か?

 「いえ、関羽側は怒りメーターが貯まっています。
  これが満タンになれば反撃出来ると思われますが、微妙ですね。
  陳珪側は無視しないで一気畳み込むべきです、下手に怒らせたら危険です。」

あーっと、しかし、ここで関羽に噛みあう話題が出来たぞ。
逆に陳珪には良い話題がない、おっと、陳珪、無視を決め込んだ。

 「あぁ、これはダメです。いけません。」

関羽の怒りが頂点に達しました。
豪胆な関羽、無敵状態に突入だーっ!!
陳珪の攻撃を全く寄せ付けない。
ここで関羽一旦冷静になったが陳珪ダメージ大きい。

 「挑戦者、予想通り憤怒状態を上手く使いましたね。
  チャンピオン苦しいですよ。良い話題が出てきません。」

ここは陳珪サイド、冷静に切り返して欲しい。
通常モードでは陳珪側の方が有利なのか関羽を押しています。
このまま畳み掛けるか?

 「いえ、流れはまだ挑戦者側です。チャンピオン注意が必要ですよ。」

おぉーっと挑戦者側、声を荒げた、大喝した。大喝です。
大喝のラッシュで挑戦者側、一気にチャンピオンの陳珪を追い詰めたぞ!

 「あー、いけません、チャンピオン側防戦一方です。」

挑戦者側の大喝が切れた、しかしチャンピオン側も攻撃できない。
話題が全然噛み合わないぞ。再考しても出てこない、
おーっと、ここでレフリーストップ、関羽TKOです。
外交センス無しの関羽、予想外の大金星だーーっ!!


がんばった、関羽は頑張った、もちろん操作しているわたしも頑張った。
ギリギリの線まで追い詰められて、そこから良い話題が連発してくれた。
ただ、他に書くことも無いから糜竺と孫乾にはバカやってもらった。
二人のファンの方々、申し訳ない(マテ
こうして陳珪もまた公孫サンの配下となり、
公孫サンは戦わずして数ヶ月の間に複数の都市を手に入れた。
こうなると役職もどど〜んとジャンプアップ。
大将軍、大司馬と次々と昇格しました。
つーか、みんなこんなに頑張っているのに袁紹はまだ北海を落とせないのか?

 「わしを怒らせるとどうなるか見せてやる。」

井闌が更に増えてずらーっと並び、北海を取り囲んでいます。
普通に騎兵で取り囲んで一斉攻撃の方が早かったような気がしますが、
もうバカの一つ覚えのように井闌だらけです。いや確かに強いんだけどさ、

 「もーえろよ、もえろーよ♪」

おぃ、そのネタどっかで見たことあるぞ。
気をつけろ、下手スりゃわたしが怒られるんだぞ。
しかし袁紹は機嫌よく歌いながら火矢を撃ち続けます。
そりゃ、こんだけ戦力差があれば勝てるだろうさ、

 「これが名族たる者の戦い方よ。」

すまん、袁紹ファンの皆さん、
わたしも彼のコトは結構すきなのだが、
今回の袁紹はどっちかっつーと無双キャラちっくですわ……orz
とりあえず北海を落として、これで大陸の半分は公孫サンのモノとなり、
残る敵は馬騰、曹操、孫堅が亡くなって継いだ孫策、厳白虎、劉璋と、
限られた勢力となって来ました。天下が見えてきたカナ?
というところで以下次回なのです。