節約大好き!「徳川家康 プレイリポート」(その3)




     信玄死んだ今のうちに!(1572年〜)


ここまでのあらすじを簡単に書くと、
北条家はどうにかこうにか躑躅ヶ崎館を攻め落とす。
その隙に徳川勢は北条家が支配下に置く小田原城を攻め落とす。
この戦いで北条方は勢いを失い、逆に勢いにのる徳川勢は岩付城を攻略、
次いで躑躅ヶ崎館と立て続けに攻略し北条家を降す。
……ってな感じかな。

さて、その北条家なんですけど、徳川家と相性が良いんですよ。
早い段階で多くの武将を安く登用したい家康くんにとっては
非常に美味しい存在なんだよねぇ〜。
それじゃ武将も増えたコトだし次の目標を攻めてみよう。
家康くんは居並ぶ諸将の前で言いました。

 「目標は深志城。敵将信玄を打ち破れっ♪」
 「んな無茶なっ!」

氏康くんが吃驚した様に声をあげます。
そりゃそうでしょう、恐らくこの広い日本全国どこを探しても、
こんなに簡単な軍議で次の目標を決め、しかもその相手が信玄だなんて有り得ない。
しかし前から徳川家臣の連中は慣れっこです。

 「……あの、皆さんいつもこんな感じなんですか?」

氏康くんの問いに『こくん』と頷く徳川譜代の将たち……。
こりゃダメだ。ダメ過ぎる。
でも、そんなダメな軍勢に敗れた北条家、
そしていまはそんなダメ軍勢の一家臣。
氏康くんの苦悩は始まったばかりなのです。えぇ。

 「それで氏康くん。君にはその先鋒を任せちゃうのだ!」

ホームルームで学級委員を決めるようなノリで
氏康くんを戦の先鋒に任命する家康くん。
こりゃダメを通り越してバカに違いない。
確かに古今東西、降将の扱いは裏切らないかどうか確かめるため、
最初の戦いは危険な戦の先鋒を任されることも少なくない。
ここで死に物狂いで戦えば信じられよう。でもこれはあんまりだ。
泣きそうになりながらも氏康くんら北条一門は足軽隊を引き連れ深志城へ、
かなーり重い足取りで進軍していますが歩いている限り、
そりゃどんなに嫌でもいつかは目的地に到着するわけで……あれ?

 「だから、オレは西を目指したいんだよ。」

とか言っている軍勢が武田軍とドンパチ始めてるではないですか、
どうやら家康くんは信長くんに援軍を求めていたようです。
これなら勝ち目あり、氏康くんご一行一万六千は深志城へと取り付きます。
この分なら一気に攻略できそうな勢いですが、

 「鉄砲を恐れるな、武田騎馬隊の恐ろしさを見せてやれ、そぉれ突撃ぃぃ!」
 「えぇぃ撃ち抜け、歴史の教科書だと鉄砲なら勝てるハズだぞ。」

必死に鉄砲で迎え撃つ織田勢ですが、
うん、普通に武田の騎馬隊の方が遥かに強いわ。
小学校六年の社会の時間やドラマなんかのイメージも一瞬で吹き飛ぶ勢いで、
武田騎馬隊は織田鉄砲隊を一蹴しちゃったからもぅ大変。

 「あ、あれぇ? さっきまで織田軍いたよね?」
 「さーて、氏康殿、第二ラウンド始めますかのぉ?」

いや、遠慮しておきます。

 「その前に、ちょっと城に帰って兵士の補充でもしてくるかの。」

信玄くん、さすがに無傷というワケでも無いようです。
マジで攻めるか帰るかで悩む氏康くん。
信玄が再び出てきたらコッチも織田勢のように吹き飛ばされるかもしれません。
ところが奇跡的なコトが起こったのです。いつの間にか信玄くん死んじゃった。
ちょこっと城に帰って、なんやかんやとしてたら死んだらしいのよ。

 「よぉし、徳川軍の強さ、見せてやれっ!!」
 「うわ、いつのまに!?」

信玄を亡くし、何時の間にか登場した家康本軍一万を加え深志城を攻撃する徳川軍は、
思ったより簡単に深志城攻略に成功し今のうちにと武田家所領を次々と攻略。
こうして勝頼をはじめ武田家臣は徳川家に降服することとなったのでした。
勢いにのる徳川軍は里見家を攻撃し降服させ配下し、
その後、大きな抵抗を見せる勢力も無く関東の殆どを手中に収めます。
足軽技術も「当世具足」まで開発、これで上杉の騎馬の猛攻も多少は抑えられるだろうし、
内政技術は「二期作」まで開発を終えています。
ここまで常に兵糧不足に泣いていた徳川軍にとって結構おいしい技術かもしれないです。
このように快進撃を続ける徳川家に対して、さすがにビビっちゃったのが周辺大名家。
徳川家に対して包囲網を敷いて全面戦争開始でございます。味方は織田家のみっ♪

 「忠勝、どうしよう?」
 「知りません、わたしは知りません。」

ってな感じで以下次回です。