この剣に誓って「足利義輝 プレイリポート」(その1)




     この剣に誓って(プレイ前)


室町幕府は既に衰退し、ゲーム上の勢力は諸大名以下の力しか持ってないこの時代。
ひとりの将軍が動き出した。彼の名は足利義輝。
幕府の権威を取り戻そうと奮闘する彼を人は剣豪将軍と呼ぶ。
(ちょっと違うような気がする(笑))
ヒーローモノのような始まり方ですが大丈夫、
いつものバカっぽいリプレイの始まりです。

というワケで今回は尾張統一で将軍家。
本来は直属の軍事力を持っていなかったとされる室町幕府ですが、
ゲーム上では兵力を保有しています。周りと比べると少ないような気もしますが……。
というのも付近には三好家という強大な勢力でありライバル家が存在し、
また本願寺の優秀な坊様軍団まで目と鼻の先にいるのです。
しかし勢力的には微妙極まりない足利家ですが所属武将は結構有能なんですよね。
まず本人が剣豪であり弟がメチャ賢いという強みがあります。
細川藤孝や和田惟政らは優秀な家臣で頼りになります。
ちなみに以下が主な武将データね。

足利義輝 :統074 武097 知025 政056 足A 騎D 弓B 砲D 計D 兵D 水D 築D 内D 上様
足利義秋 :統028 武014 知092 政082 足D 騎D 弓B 砲D 計A 兵C 水D 築D 内B 弟君
細川藤孝 :統075 武067 知089 政098 足B 騎C 弓A 砲C 計A 兵D 水C 築B 内A

こうやって見てみると結構強いような気がする。
うん、頑張ればどうにでもなる勢力なんですよね。

   ・難易度は中級

   ・全国モード

   ・最終目標は全国統一

足利家は見事室町幕府の権威を復活できるのか?
それともやっぱり三好あたりに潰されるのか?
もしかしたら新勢力に阻まれるのか?
こんな感じでゲームスタートです。


     経営破綻寸前(1555年~


いきなりピンチです。
なにがピンチって金の収支がピンチです。
なにもお金が入ってきません。どうなんてんだココは?
ココって京の都だよね? 都会だよね? お金なんで無いの?
焦った将軍様は部下に市の建設を命令します。
そりゃそうだ、米とか兵士とか技術は後回し、

   「兄上、当家は他家に比べ弓の技術ぶっちぎりです。」

とかお手紙将軍が言っているワケですが、
お金がないと何も出来ません。
とにかく市を建てまくれっ!

   「上様、市を立てる場所すらありませんよ。」

いつもは頼りになるハズの細川くんが悲鳴をあげます。
だったら町並みを作れよと、もっと作って市を増やせよと、
んで、町並みを作る場所はあるんですが、
そう京都は盆地、山に囲まれ川に阻まれた盆地。
フルで9マスあいている場所が無いのよ。将軍様ぴーんちっ!!
どっかのマスが欠けている情けない町並みを作り市を増やすしかありません。
なんてこった、わたしの美しい城下町がボコボコに……。
これ箱庭マニアだったら発狂しますよ。

とりあえず政治力が高い家臣たちに助けられ収支がガンガン上方修正。
これで事を起こすことができるってモンですよ。
しかし、さっきも言ったように京都だけだと土地が狭い。
山城の国だけでは他国と国力の差が開く一方だと思うのですよ。
どーにか広い土地が欲しい。
そのためには兵力も必要だし高い技術力も必要だし、
うーん兵舎も学舎も作らなきゃっ!
誰だっ! こんなに市ばっか作ったのは!?

   「言ってもいいんですか? 上様ですよ……。」

よし、いまなら声を大にして言える。
金の収支なら当家がバリバリブッチギリっ!!
米も兵士も無いけど金ならあるぜっ!!


     怪僧天海、家臣となる(1556年~


サクラ大戦やってる人には馴染み深い人だね(マテ)
市ばっかの領内を泣きながら巡察する上様の前に現れたのは、
なんとまだ20才の天海和尚。顔グラは爺さんだけど20歳。

南光坊天海:統003 武001 知097 政094 足C 騎D 弓D 砲S 計S 兵A 水D 築A 内S

という能力値のすばらしく有能なお坊さんです。
一説によると本能寺の変の後、秀吉に破れ殺されたとされる明智光秀、
その光秀のもうひとつの姿だという伝説もありますが、
はたしてコトの真相はどうなんでしょうね?
ロマンがあってこういう嘘(え?)っぽい伝説は好きですよ。

   「上様、何かお困りのようですな。」

うわ、やっぱりコイツ、絶対爺さんだよ。
喋り方がもぅなんていうか、ほんのり湿布臭い。

   「上様、6でどうですかな?」

しかし、やってるコトは援助交際?
片手を広げ、もう片手は人差し指だけを立てる天海、
6って何? え? この爺さん何言ってんの?
え? どっちが攻めでどっちが受け?
将軍様には刺激が強すぎたようで混乱気味です。

   「兄上、違います。落ち着いてください。」

義輝の外付けCPUである義秋がそっと耳打ちしてくれます。
こうして危ない橋をわたしそうな二人でしたが、
無事天海を家臣に加えるコトに成功。俸禄は600です。
んで、天海曰く、土地狭いから、

   「どこでもいいから攻めちゃいなよ。」

との事らしい、
ちょいと北西の丹波波多野家でも攻めてみるか?
7千の足軽で出陣。6千の築城部隊を警護しつつ移動。
丹波山城間に支城を築城開始、築城を阻もうと出撃して来た波多野勢を蹴散らし、
降伏した傷兵を吸収、支城で傷兵を癒して丹波に攻め込む上様でしたが、

   「なんでお前、ついて来んの?」

統率力も武勇もない天海が一緒に出陣していました。
さすがに上様も困り顔です。
はいはい、爺ちゃんは怪我しないウチに帰ってね。
でもね、

   「拙僧にお任せあれ。」

とか言ってハリキっちゃってるの、もぅ見てらんねー。
しっかしコレだけ自信があるっちゅーコトはですよ、
三国志でいう黄忠のように老いてますます盛んなのかもしれません。
(つーか爺ちゃんなのは顔グラだけで20歳なんだけどね。)
そっと槍の一本でも渡してみたのですが、
こんなもん要らないとポィ捨てされました。
こんなんで戦場に連れて行って良いのかと心配していると、
その真意がようやく解ったのです。

   「上様に逆らうと仏罰が……ゴニョゴニョ……。」

敵兵士は恐れをなして動揺し、

   「我らには御仏のご加護がありますぞっ!!」

味方兵士は恐れを知らず突撃する。
なんとなく怪しげな天海が言うもんだから効果覿面です。
あっというまに波多野家滅亡。
波多野家臣を吸収し丹波もゲットし上様ホクホク顔です。
いやぁ、こんなに順調でいいのかしら?