池田家の決断「池田恒興プレイリポート」(その2)




     北陸からの攻撃(1585年5月〜


雑賀城を攻略し鈴木家を吸収した池田家にとって進むべき道の選択肢は数少ない。
海を越えて四国に上陸し長宗我部家と戦うか、
または同盟中の羽柴領を通り過ぎて伊勢志摩の滝川家を攻めるか、
はたまた、やはり同盟中の羽柴領を通って備前岡山城を攻めるか、

いやね、無茶をしようとすれば北陸へ特攻して柴田家の後を継いだ前田家と戦うとか、
東海地方へ遠征して徳川家と戦うとか、そうなっちゃうと無限の選択肢になるけど、
普通に考えてそんなに遠征すると兵糧と士気の減り具合が半端ないと思うんだ。

最も現実的なところで四国へ渡り長宗我部家と戦うのがベターだろう。
四国をほぼ統一している……あれ、いつのまにか本当に統一してた。
長宗我部家は毛利家と同盟を組んで、あらら、あちらさんもウチを狙ってるみたい。
岸和田城周辺で防御施設を建築して様子を見ましょう。
っと、そこへ入ってきたのが悪いニュースなんだよね。

 「殿、丹羽殿の軍が前田軍の攻撃で敗北、滅亡したとの事です!」

血相を変えて飛び込んで来たのは細川藤孝。
池田家の敏腕政治家にして足軽部隊を率いる重要な家臣です。

 「なんと、丹羽家が滅亡したとな? おお、わしの命運も最早これまでか?」

なんでそうなる。

 「父上、お気を確かに! 羽柴殿より援軍要請が来ております。」

なんと! 前田軍はそのまま羽柴家の姫路城を狙って進軍しているではないか!
ここで羽柴家が傾くとわたしも忙しくなる、なんとか助けねばなりません。
そこで最近お仲間に加わった鈴木重秀、下間頼廉の本願寺左右の大将を派遣、
総大将は息子よ、お前だ、輝政!

 「わ、わたしがですか?」

そう、輝政は特別強いってワケじゃないけど鉄砲適性がBと比較的高い。
鈴木重秀、下間頼廉の鉄砲適性はSを誇っておりまして、
鉄砲戦法が連鎖しまくるといいな〜……的な部隊編成をしてみました。
単純に殴り合いだと兵力の減りが激しいので、
城の上に立って鉄砲撃ちたいっていうのもあるんですが、

 「父上、お任せ下さい、この輝政が前田軍を撃退してみせます!」

まぁ、輝政が頑張ると言うか、重秀と頼廉の鉄砲が強すぎるって話だ。
池田家の技術は鉄砲を中心に伸びているから彼らと相性抜群、
颯爽と姫路城へ向かった池田軍は、
ものすごい勢いで迫ってくる前田軍を蜂の巣にしちゃったりするんだな。

 「おお、雑賀城を攻めている時とは全然違う……」

総大将の輝政だってびっくり、
重秀と頼廉の戦法「連撃之極」が火を吹く、ぼぉぉぉぉーーーーっ!!
融けた、敵部隊が融けていったよ。強い強い、すごく強い。
しかし残念なことに池田家専用技術は無いんだよなぁ、
本願寺家、鈴木家、織田家にはあるんだけど、池田家はないよ、残念。

 「殿、若殿の凱旋にござる。」

輝政の軍勢はほとんど無傷で帰ってこれました。
これはいい、長宗我部家と戦うのが怖かったけど、
鉄砲隊がなんとかしてくれるかもしれない、
前田軍の猛攻を抑え、羽柴家を救い、そして我が軍の強さを実感。
これで勝てる!

 「これでわしも思い残すことは無い。」

だから死にたがるなってば!
でも恒興は騎馬系の戦法なんだよね、
今後の池田家の技術方針は鉄砲なんだよなぁ……。
まぁ、お城で留守番してて貰いましょう。


     四国上陸戦(1586年10月〜


羽柴家は前田家や徳川家が伸びて来た時の防波堤になってもらいたい。
ホント、これは切実な願いなんだ。
四国に上陸するにあたって我らが池田軍には兵器技術が無い、つまり鉄甲船じゃない、
【革新】だと水軍技術になるんだけど【天道】だと兵器技術に含まれるのだ。

船の上だと長宗我部家もつらいだろうけど、彼らには諸勢力の塩飽水軍が味方している。
彼らの戦闘力はどうなんだろう、ちょっぴり不安なのでなるべく多くの兵力を動員したい。
多くの兵力を動員すると背中の守りが薄くなる、
ほら、羽柴軍がしっかりしてくれないとウチもまずいのだよ。

本願寺顕如、細川藤孝らの指揮する足軽隊1万、
池田輝政、細川忠興、鈴木重秀、下間頼廉らが指揮する鉄砲隊1万は、
堺港から讃岐の国、宇多津港を目指して出港、
さぁ、敵さんはどうやって迎え撃つのか?

讃岐十河城を出た長宗我部軍は塩飽水軍と共に宇多津港を出る、
海の上でドンパチが始まるワケだ……
長宗我部家は足軽技術に長けている家だから弓や鉄砲はそんなに得意ではない模様。
塩飽水軍もまだまだ弱い状態だったらしく、苦戦を予想していた海戦は圧勝しちゃった。
鉄砲技術が高いって素敵!

 「若様、このまま十河城に攻撃を仕掛けましょう。」

藤孝が率いる足軽隊を陣替して方円の陣にした。これで防御力アップ。
足軽隊が鉄砲隊の盾となるワケだ。
足軽技術が長けている長宗我部軍も城に押し込まれると弱いわねぇ。
いや、我が軍の鉄砲隊が強いのか?
十河城を攻略した池田軍は着々と四国制圧の準備を進めるのでした。

 「父上、どうです。長宗我部軍を撃破しましたぞ。」
 「それ以前に船が揺れまくって死ぬかと思ったわぃ……お、おえぇぇ(自主規制)」

ここで羽柴家との同盟が切れそうになったもんだから延長しなければなりません。
ここはやっぱりトップ会談がいいでしょう。

 「なんじゃと、わしにまた海を渡って秀吉殿に会って来いと言うのか?」

そうなのです、いま手の空いている武将が足りなくて、
ちょっと寿命削るかもしれませんが恒興、行ったり来たり、

 「秀吉殿、同盟を延長して欲しいのだが……。」
 「恒興殿、どうも顔色が悪いような?」
 「げぼぉ(自主規制)ぉぉ……」

幸い、秀吉は金銭10508で5年間の同盟延長を承諾してくれました。
まぁ、我が軍の金銭の10分の1だ、たいした額ではない、よね?
背後を突かれるよりマシ、だよね?

背中を秀吉に任せて池田軍は四国討伐を急ぎます。
目標、四国全土を我が物とする。
しかし、黙って見ているほど長宗我部軍も優しくありません。
すぐさま阿波の街道を讃岐方面に進軍する長宗我部勢を発見、

 「……あー、気持ち悪い。気持ち悪い上に攻められてる、死ぬかも、」

いいえ死にません、すでに定番となっている鈴木重秀と下間頼廉の鉄砲隊が迎撃に向かいます。
そして阿波国内で会戦となりました、四国全土からワラワラと湧いてくる長宗我部軍、
撃って撃って撃ちまくる池田軍の壮絶な戦いが始まりました。

前へ前へと進んでくる長宗我部軍、それを鉄砲で押し返そうとする池田軍。
一進一退の攻防戦でかなりの被害を被りましたが、なんとか撃退、
はやく鉄砲技術を上げて「連式銃」を覚えたいものです。攻撃感覚が早くなるからね、
この戦いで池田軍はどうにかこうにか阿波勝瑞城を攻略できました。
長宗我部軍としても大きなダメージを受けたハズです。ふぅー。怖かった。


     激闘、岡山攻略戦!(1588年5月〜


しつこいようですが我らが池田軍と羽柴軍は同盟関係にあります。
そして先程、同盟の延長をしました。
延長をしていない場合、ゲーム開始当初から組まれていた同盟は、
いまにも切れそうな状態にあります。
羽柴家は池田家の他に丹羽家(滅亡)と宇喜多家と同盟を組んでいます。
間もなく宇喜多家との同盟が切れる頃なんですよ。

羽柴家と宇喜多家の同盟が切れるとどうなるのか?
予想してみると、

 ケース1)羽柴家が宇喜多家を攻略する

 ケース2)宇喜多家が羽柴家の姫路城を攻撃する

うん、ふたつのケースが考えられるね、
羽柴家は現在の天下統一レースでは第二位の勢力です。
(ちなみに第一位は徳川家、第三位は前田家なんです。)

ケース2の場合、普通に考えたら宇喜多家に負けるとは思えません。
しかし、宇喜多家と池田家が接する姫路の守りは非常に薄く、
隙さえあれば奪うことが出来ると考えられます。
そのまま宇喜多家が攻勢に出るか? いや無理でしょう。
後方には毛利家、前には羽柴、前田と強力な勢力が存在していますから、

つまりこのような場合は徒に羽柴家に被害が及ぶワケで、
完全に背中を預けている池田家にとってあまり好ましい状態ではないのです。

ではケース1の場合はどうでしょう?
羽柴家は天下取りレース2位の勢力です、
宇喜多家を滅ぼすことで武将の数が増え更に勢いを増すでしょう。
前田家や徳川家と戦ってくれる事を願うばかりですが、

問題はその後、もし前田家、徳川家を圧倒したら、
いずれは同盟の切れる相手ですから、将来、対戦相手に池田家も含まれるんです。
これは避けたい、それでなくとも優秀な武将が揃っている羽柴家ですから、
出来るなら強くも無く、弱くもない状態が好ましい。

 「殿、ここはご決断していただきたい。」

藤孝が言う。

 「我らが宇喜多家を攻略し、毛利に対する備えとなるべきかと、」

自軍の武将も増えるし、今後相手するであろう毛利家への橋頭堡にもなる、
羽柴家は強くもならないし弱くもならない、いい事だらけのような気がしますが、
いま池田家は長宗我部家と激しい闘いを繰り広げている最中。
最初より強くなったものの、戦力を二つに分ける程の余裕は無いのです。

 「いえ、あります。
  岸和田城、雑賀城の兵力を石山城に集結させましょう。」

うん、実は対羽柴戦を想定して各城では兵力を蓄えていたんだ。
石山城では鉄砲も生産している、それなりの数が揃ったよ。
もし羽柴家と戦うとしたら激戦地は山城付近だろうから準備だけはしてたんだ。
それを宇喜多戦に使う。羽柴家とは同盟を延長して当分矛を交える事は無い。

 「これもまた胃の痛い決断を迫るなぁ……よし皆を石山城へ集めるのだ!」

四国には数名の武将を残し、鈴木重秀、下間頼廉を主力に石山城から鉄砲隊を出陣。
本願寺顕如、細川藤孝が足軽隊を指揮して鉄砲隊の護衛をします。
石山城を出た池田軍は同盟相手である羽柴家姫路城を通過し西へ進軍。
岡山城付近で迎撃に出撃した宇喜多軍と会戦となりました。

 「我らは国を跨いでの侵攻、士気の低下には気をつけねばならぬぞ。」

石山城から西を眺める恒興がつぶやくと、
それを聞いていたかのように動く軍勢が現れました。毛利勢です。
こちらの士気は長い戦闘で低下気味、火事場泥棒狙いの毛利軍はまだやる気まんまん、

 「しまった、父上はこれを懸念されていたのか!」
 「たしかに殿は思慮深いお方ですが、ここまで想像していたかどうか……」

岡山城を挟んで池田軍は鉄砲を乱射、対する毛利軍も矢を乱射、
負けるものかーっと思ったけどこれが痛い、痛い、地味に痛い。
そこへ到着した別の軍勢、え? 羽柴軍旗が見える、なんで?

おそらく、宇喜多家が岡山城防衛の要請をしていたんだろう(多分)
乱戦中の岡山城へ突入、毛利軍と戦い始めました。
これで毛利勢は大崩れとなり撤退を開始、
なんだかよく解りませんが宇喜多家の岡山城を手に入れました。

 「いや、何しにきたんだろう?」

不思議に思う輝政でした。が、まだこの闘いは終わっておりません。
宇喜多家は岡山城のほかにも備中高松城を持っているのです。
毛利家との国境沿いには砦や櫓を作り警戒。
すぐさま軍勢を整えなおして高松城へと向かいます。

今度は誰も妨害も受ける事無く備中高松城を落城。
これで宇喜多家は滅亡し、所属武将のほとんどを池田家が登用しました。

それにしても毛利軍の火事場泥棒マジで怖かった。
意味不明の羽柴軍の動きに少し助けられちゃった。てへっ♪
そんなこんなで次回に続きます。


     〜〜〜 これまでの主な出来事 〜〜〜


 1585.05 前田家の攻撃によって丹羽家滅亡

 1586.02 前田家が羽柴家の姫路城を攻撃

      池田家石山城から救援に出陣、前田家は撤退

   .10 長宗我部家の十河城攻略する

 1587.05 金銭10508で羽柴家と5年間の同盟延長

      阿波の街道で長宗我部軍と会戦し勝利する

   .10 長宗我部家の阿波勝瑞城を攻略する

 1588.05 宇喜多家の備中備前岡山城を攻略する

      毛利軍が岡山城を攻撃、これを野戦で撃退する

   .09 宇喜多家の備中高松城を攻略、宇喜多家滅亡

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