武田菱の行方「真田昌幸 プレイリポート」(その2)




     疾駆せし六文銭(1582年1月〜


さて、前回の失敗を踏まえた上で、もう一度周辺を見渡してみよう。
今回のリプレイのお題は「武田家を滅亡させない」ことです。
これは皆さんご承知の通りです。
では武田家をどうやって存続させるか?

 「武田家にはご恩があるゆえ、なんとかしたいのじゃ。
  (別に恩があるからって助ける必要も無いんじゃね?)

朝倉の白爺リプレイのように武田を成長させて、
武田&真田連立政権を建てる事が出来れば大成功ですが、
いまの武田にそのような力はありませんし、期待するだけ酷ってなもんです。

甲信地方を制し駿府城を手に入れた武田家は非常に領土が広く、
各勢力と数多く接しているにも関わらず人材が極度に不足しており、
その武威を維持することが出来ません。
結果、徳川や北条からの攻撃に耐える事が出来ないのです。

真田家を担当しているわたしとしては、
真田家そのものが弱小勢力なので武田の庇護を受けつつ強くなっていきたい。
ある程度強くなったら武田の面倒を見るつもりでした。

が、前回の失敗を振り返って見ると、
徳川や北条の侵攻を食い止める防波堤として
武田を当てにするのは無理だと感じました。

つまり今後、武田家が飛躍する事はまずない。
対等な同盟相手として見てはいけない、コチラが武田を守らないとダメ。
武田を攻撃するであろう徳川、北条を早い段階で押さえ込みたい。

そう考えると上杉を倒した後、
柴田家を滅ぼし、東北へ侵攻するのを想定している今の進路は難しい。
戦略そのものを考えなおさなければならないね。

   では別の進路、どんな感じになるかな?

まず、上杉とは戦わない。
戦力を南に向け武田を狙う徳川と北条を潰さなければならない。
上田城に必要最小限の兵士を残し、あとは沼田城へと輸送。

 「父上、上杉が我が方に矛先を向けたらどうするのです?」

うん、不安だよね。
でもね、幸村、いっそのこと上杉に取られてもいいのよ。
上杉と武田が接するのは問題ないからね。
むしろ安全かもしれないくらいです。

 「日頃常々言い聞かせていたハズだが、
  戦いとは、常に2手3手先を読んで行うものだ(キリッ)

ちょっと、父上、それ赤いあの人とかぶってる。
もしかして白爺に対抗して赤爺を狙っているとか?
それはともかく、沼田城へと集結した真田軍はすぐさま南へと出陣、
開始2ヶ月で武田領である上野を通り北条領の武蔵へと侵攻したのです。

 「これ、失敗したら大変な事になりますな、父上。」

やっぱりちょっと心配。

 「失敗しなければ問題なかろう?
  (うるさいガキだなぁ、教育方針間違えたか?)

当然のように北条勢が迎撃に出撃してきます。
でも単純に戦闘の強さを競うなら統率も武勇も知略もコチラの方が上です。
野戦に出てきてくれるなら嬉しいくらい。
これを一蹴した真田軍は鉢形城(支城)を攻略。
諸勢力の武蔵七党を配下に迎えたのです。

 「いまのうちに十勇士を探しておくのだ。よいな佐助。」

猿飛佐助は上田城に残って人材を確保。
統率力と政治力がいまいちの十勇士ですが、兵科特性Sは美味しい。
特に序盤は騎馬を揃えているお金も人材も勿体無いから足軽メインになりがち、
そんなときは、父上と三好伊三と三好清海の足軽Sトリオ(+他2人)で
戦法を連鎖させ敵をバッタバタと薙ぎ倒していくのです。

上田城と沼田城では募兵をし続け防備に徹し、
奪った鉢形城では武蔵七党と共に武蔵周辺の集落を切り取っていきます。
少しずつ北条の力を削ぎ取って行く作戦、
こちらの方が武将の質は上なので戦えば戦うほど真田家有利に、

 「というワケで足軽部隊、岩付城を攻略するぞ。
  (こいつら戦闘にしか役に立たないからなぁ)

出撃するのは以下のメンバー、
真田昌幸(足軽S)、真田幸村(足軽A)、
三好伊三(足軽S)、三好清海(足軽S)、由利鎌之助(足軽A)

伊三と清海の戦法は槍衾之三、特別強い戦法ではありませんし、
ありふれた戦法のひとつなんですが、
陣形はもちろん連携重視の鶴翼の陣ですから、
このメンバーだと連鎖しまくり。

北条方も懸命に抵抗します。
北条の同盟相手である結城軍がやってきて真田軍の背後を脅かすのですが、
真田軍が振り返って槍衾之三を繰り出すと消滅。

やむなく岩付城へと逃げ込む北条軍ですが真田軍は容赦しません。
ついでに応援で武蔵七党まで動員し攻城戦フェスティバル開催。
これによって頑強に抵抗していた岩付城陥落。

しかしココで休んでいるワケにはいきません。
北条の出鼻を挫く事には成功したものの徳川は未だ無傷。

   急げ、真田軍!

徳川が武田潰しに動く前になんとかしなければ、
上田城を捨ててここまで来た意味がなくなってしまうぞ。
まぁ、なんだかんだ言って上田城は健在だけどね、
上杉も色々と忙しいんだろう。うん。
真田軍は休むまもなく北条勢が篭る小田原城へと迫ります。

 「おのれ、真田昌幸、我らに背くとどうなるか見せてやろう。」

迫り来る真田軍に北条氏政、ちょっと涙目。
強がったってもう遅いのだよ。

 「家康殿、真田家を叩いちゃってくだされ!」

って他人任せかよっ!
小田原城付近で北条徳川連合軍と激突。
真田軍のメンバーは例の足軽フィーバー隊にサイドメニューは武蔵七党。
しかし今回は相手の武将の質も高いったらありゃしない。
家康本人も優秀だけど徳川四天王たちまで援軍にやってくる。

まぁ、いい、とにかく北条の部隊だけは生かして返すつもりなし!
激戦の後、小田原城へと張り付いた真田軍と武蔵七党、
堅城として有名な小田原城だけど槍衾之三を連鎖連発。
どんなもんだー。これぞ六文銭パワーっ!

こうして小田原城は陥落。
真田家は関東に覇を唱えたのでした……。
あれ? 最初の目的は北条の武田への攻撃を防ぐ為だったのに、
なんか領土が歪な形だけど、じわじわと広がって行ってるよ。

 「これも主家である武田家をお守りする為……。
  (まぁ潰そうと思えばいつでも潰せるしなぁ)

昌幸は徳川との戦いに備え相模と駿河の国境に支城を築城開始。
ここが対徳川の最前線となるのです。
この築城隊に対しても徳川軍は敏感な反応を見せますが、
いつもの(ドS)足軽部隊が護衛して築城成功。

なんとなく上手い具合に転がり始めたこのリプレイ、
次回からは武田家の領土を虎視眈々と狙う徳川との戦いが本格化!
以下次回だったりします。


     〜〜〜主な出来事〜〜〜


  1582.03 武蔵へ侵攻し北条家の鉢形城(支城)を攻略し武蔵七党を配下とする

   84.02 北条家の岩付城を攻略する 北条方援軍の結城軍を撃破する

    .07 相模伊豆へ侵攻し北条・徳川軍を撃破する

   85.07 相模伊豆へ侵攻し北条家の小田原城を攻略、北条家滅亡

    .12 相模伊豆と駿河の国境に興国寺城(支城)を築城する