降り注ぐ矢は雨の如く「毛利元就 プレイリポート」(その2)




     天道での初火事場泥棒(1550年4月〜


去る9月18日に発売された「信長の野望・天道」
わたしの家の近くのショップでの話ですが、
予約して購入した場合、5%オフなんだそうです。

わたしが発売日の開店時間に突撃したら、
店員さんがテンパって通常購入の3%でわたしに売ったそうで、
レシートを見ると確かに3%引と書いてある。
この差額、微々たるモノですがお店にも都合があるんです。
わたしが受け取らないとお店の都合上あまり良くないのです。

わたしがセコいんじゃなくて、世の中そういうモノなんです。
と言うワケでちゃんと224円回収しました。
えぇ、これで世の中丸く収まるんです。

今回のプレイリポートの目標は「天道に慣れる」と言うワケで、
難易度は「初級」を選んだ毛利家リプレイ。

元就の超人的能力値のおかげで、
「長年のライバル」であり「宿命の好敵手」のハズの
尼子家をゲーム開始から僅か3年で滅亡に追い込んだ。

いや、これが僅か3年なのか、3年も掛かったのかは解らない。
ともかく、尼子家を滅ぼした事により銀山が大量に手に入り、
ものすごい勢いで軍資金は潤沢になった。

さらに戦闘で何人か討ち取っちゃったり、
捕虜になったあと逃げられたりしたものの、
それなりに優秀な武将も手に入れることができた。
彼らを紹介しておこう。

       統率 武勇 知略 政治 戦法
  尼子国久  82  91  53  36 槍衾之四
  本城常光  76  82  41  10 槍衾之三

尼子国久は尼子家の中でも新宮党を名乗り尼子軍の主力として活躍した人。
こんなに能力値が高いのはシリーズ中でも今回が初ではないか?
手元にあった各シリーズの武将ファイルを見たが、いつもはもっと微妙だった……。
まぁ優秀な家臣が増えるのは嬉しいからいいんだけどね。

本城常光は大内家が大きくなれば大内家へ、尼子が大きくなれば尼子へとなびく、
典型的地方国人であり、最終的に毛利に仕えたが、後々害悪になると思われ誅殺される。
とは言え、武勇には優れていたらしく、能力値もなかなかの数値。
主に弓適正が高い毛利家にとって足軽が得意な彼らは頼れる壁になる事だろう。

さて、前回の最後に山名家が一色家へと攻撃していたので、
その間に山名家が支配している因幡但馬へ工作部隊を出動させる。
ひそかに街道を整備し、いつでも襲いかかれるように準備しておくのだ。

 「父上の能力値が一番高いんですから……おや忙しそうだなぁ。」

そりゃそうです、政治や知略も高いんでデスクワークも得意なんです。
尼子家が滅亡して再就職を求める武将を登用したり、
父上、八面六臂の大活躍。

 「じゃ、誰が街道作るんだ?」

隆元に自分でやるという選択肢は無いようです。

 「なぁ元春、街道を作るってどの能力値が影響するんだっけ?」
 「統率力が高ければ率いる兵力が増えます。兵力があれば早く工事が進み……。」

あれ? それって一門武将(率いる兵士数が増える)で統率力が高く、
知略、政治がまぁまぁの元春にぴったり?

 「……わかりました。行ってきます兄上。」

山名軍と一色軍が戦っている間に街道を繋げちゃいたい。
ある意味、時間との勝負なので兵力7250(満タン)で出発。
ものすごい勢いで街道を敷設していく元春隊。

んで山名軍と一色軍の戦いは、
我ら毛利としては非常においしい痛み分けだったりする、
ボロボロになって帰ってくる山名軍をここぞとばかりに
追い討ちを仕掛け、部隊を壊滅に追い込むのだ。
【革新】同様に傷兵を吸収し兵力を増やす事が出来るなら、
当然これを利用しない手は無い。

 「えーっと、戦闘は統率力が影響するんだよねぇ〜。」

補足すると武勇は戦法の効果に影響します。

 「それじゃ隆景、あと宜しく〜。」
 「兄上も行くんです。わたしひとりでは陣形組めません。」

陣形は3部隊以上ないと組めません。
それに戦法【天弓】は結構強いからねぇ。

デスクワークから開放された元就と隆景、隆元は一緒に出陣。
当然、先の戦いで家臣に加えた尼子国久たちも連れて行く。

敵部隊から傷兵を吸収し、
その吸収した傷兵を癒してコチラの準備が整ったら、
お抱え衆の「たたら場衆」と共に鳥取城へ出陣。

   うーん、順調だ。
   順調すぎて怖いくらいだ。

山名軍にて戦う兵士は僅か、鳥取城はあっという間に落城。
後詰のない篭城戦は空しいよね。
かと言って、他の勢力が火事場泥棒にくるのはきついけど、
お隣の一色家も兵力は僅か、泥棒しにくる元気はない。

尼子戦のときにチャッカリ火事場泥棒に来た浦上家は?
直線距離ではかなり近いのに沈黙している。
街道が繋がっていないから無視なのか?
それとも他に何か理由があるのかな?

とにかく山名家の鳥取城は1550年9月に落城。
勢力を3カ国に広げた毛利家でした。


     山越えと挟撃と(1550年9月〜


月山富田城にて尼子家を、鳥取城にて山名家を滅亡に追い込んだ毛利家は、
それなりに着々と勢力を広げてはいます。
日本地図を見ますと目立って成長しているのは我らが毛利家のみ、
【革新】で素晴らしい成長をする武田と上杉(長尾)の動きは鈍い様子。

東日本の大名家でプレイするとラスボス的強さを実らせる島津家もおとなしい。
今川家は松平家を攻略し成長するのかと思いきや桶狭間イベント以降は沈黙。
その桶狭間イベントの勝者である織田家も動きはない。

   おいおい、初級とはいえ毛利家の独走になるんじゃ?

ちょっとした不安を覚える今日この頃ですが、
実際に戦場に立つ兵士達の気持ちとしては微妙なバランスで面白いより、
すっげー楽勝の方が嬉しいんだろうなぁ〜と思ってみたり、
そんなのんびりとした時間の経過を楽しんでいると、

 「父上、わたし、どーしても欲しいモノがあるんです。」
 「いきなりどうしたのだ隆元。」

攻略したばかりの鳥取城へと飛び込んでくる息子。
弟たちに比べると地味と言われるちょっと可哀想な隆元ですが、
いやね、そんな悪いステータスじゃないし、
十分前線で戦えるだけの力は持っているのよ。

 「わたしは父上のように能力値が高くなく、それでいて短命。」
 「まぁ、ぶっちゃけ、わしより早く死ぬからな。」
 「弟たちのように剛の吉川、柔の小早川みたいな特徴もありません。」

そりゃそうかも知れませんが、
全体的に70を超えている能力値、なかなかの評価を受けているのですが、
やっぱり父と弟たちが良い能力値だと地味に見えちゃうんですよね。

 「そこで、どうしても欲しいモノがあるんですよ。」
 「うむ、理屈は解った。銀山のお陰で軍資金もあるし、何が欲しい?」

そこそこバランスの取れた
優秀な能力値で短命なお兄ちゃんに必要なものは、
当然、

 「ずばり酒池肉林です。」
 「寿命を延ばすアイテムだな。」

いやいや、なんかおかしいモノが聞こえてきたから、
それって真・三国無双シリーズで小太りのおっさんの口癖だから、

 「もしくは、血の繋がってない巨乳の妹とか、」

そんなアイテムは存在しませ……あ、架空姫とかなら出来るのかな?
だいたい何が間違っているかというと「巨乳」というのが
必ずしも高ポイントでは無いという事です。
いいですか、微乳もそれなりに需要があるんです。
乳が無いのを悩むヒロインだって美味しいポジションなんです。
って、なんの解説をしているんだ、わたしは、

 「どーせ老い先短い人生ですからね、なんか城に引き篭もってようかな〜みたいな。」
 「だから、そこで欲しいのは寿命を延ばすアイテムだろうがっ!?」

 「考えてもみてください、父上、引きこもりになれば岬ちゃんのようなワケあり美少女が」
 「もれなくついてくると思ったら大間違いじゃっ!!」

 「えー、そうなの〜っ!? 『鳥取城へようこそ』ってサブタイトルっぽいのに〜。」
 「お前は早く死ね〜。」

そっちの話題を話そうとしてたワケじゃありません。
わたしの気のせいでしょうか、なんか高僧や公家や商人があんまり来ないような気がします。
茶室や公家館、寺に教会は意識してひとつの町並に最低1つは作っているんですけど、
皆さんはもっと大量に建築していますか? それとも父ちゃんが忙しいから?
まぁ、いつ訪れるか解らない来訪者に期待を寄せる暇があったら、
その分がんばって領国を増やせって感じです。
で、今回の目標は備前備中の天神山城、浦上家です。

尼子討伐戦(ロード前)では、
ちゃっかり火事場泥棒で月山富田城を横取りしようとした憎き相手です。
出雲石見の国へと伸ばしていた街道を一部取り壊し、
毛利軍からの攻撃を密かに遮断している隙のない相手だったりします。

そこで天道の醍醐味である山岳地帯を抜ける街道を作って
敵を急襲してやろうと考えました。

街道を敷設するのは前回から引き続き吉川元春。
指揮できる兵力満タンで怒涛の街道敷設、早い早い。
備中備前の国に入ろうかというところで浦上家も対応を見せます。
天神山城から約1万の軍勢が出陣。
吉川元春が街道を繋げようとしているポイントに向けて移動。
しかし、それを見逃す元就ではありません。

小早川隆景を吉田郡山城へと向かわせると安芸備後の国からも兵力を動員。
街道をつなげるべく、工作部隊を向かわせます。
元就自らは尼子国久らと吉川隊を護衛する為に雁行の陣で出陣しました。

浦上軍は吉川工作部隊を目標として動いていましたが吉川工作部隊は途中で停止、
それではと安芸備後からの部隊を迎撃しに引き返しました。
……チャンス到来です。

吉川元春はその場に築城を開始、矢筈城を作り始めるのでした。
元就らの部隊は吉川隊を護衛しながら待機。
慌てて引き返した浦上軍ですが時既に遅し、矢筈城は完成し、
鳥取城から兵士を輸送、一気に橋頭堡を確保したのです。

 「父上、やっぱり弟たちが活躍して、わたし、目立っていません。」
 「お前も戦法【天弓】があるんだから戦えばいいじゃん。」

突然出来上がった出城をめぐり攻防戦が始まります。
周辺の集落を次々と占領する毛利軍に対し、浦上軍は矢筈城に進軍。
安芸備後と街道を結んだ小早川隊は一旦城に戻り、弓部隊として出陣。
毛利元就本隊と挟み撃ちを仕掛けます。

序盤は一進一退の攻防が繰り広げられましたが、
元就の【鬼謀】が決まると趨勢は決し、勢いをそのままに天神山城へと侵攻。
戦場に出ていない武将で「たたら場衆」を呼びに行かせると、
ゲーム開始からじわじわと成長を続ける「たたら場衆」の援軍が登場。
天神山城は炎に包まれ敢え無く落城したのでした。

さて、浦上家が滅びたので美味しい武将を登用できます。
彼の名は宇喜多直家、後に主家である浦上宗景を追放し下克上を成し遂げ、
備前の梟雄として名を馳せる人物です。
さらに天神山城で武将を捜索してみたら清水宗治を発見しました。
秀吉に水攻めされて切腹した人物です。


        統率 武勇 知略 政治 戦法
  宇喜多直家  80  71  99  93 謀殺
  清水宗治   84  80  63  20 弓強化

 「ちょ、父上、わたしがより一層目立たないじゃないですかっ!」
 「そんなこと言っても、これから毛利家が雄飛するには必要な人材だしね。」

その後、大内家との同盟を延長し後顧の憂いを絶った毛利軍団は、
「たたら場衆」を援軍に全力で播磨の姫路城に居する赤松家を攻略したのでした。

これで地方の有力大名となった毛利家、
そろそろ敵も城を複数持つ中規模以上の大名家になるでしょう。
当面の目標は一色家、波多野家、うまくいけば上洛も目の前といったところで、
今回はここまでです。以下次回に続きます。


     〜〜〜主な出来事〜〜〜

   1550.09 山名家の鳥取城を攻略

    51.04 備前備中の浦上家領に矢筈城を築城。

     .07 大内家と同盟を延長

     .09 大内家で陶隆房(晴賢)が謀反し大内義長が大名となる。

    51.12 浦上軍と備前備中と安芸備後国境で戦闘し勝利。

    52.02 浦上家の天神山城を攻略。 宇喜多直家らを配下に加える。

     .05 清水宗治を登用する。

     .09 播磨の国へ侵攻し姫路城にて赤松家を滅ぼす。