降り注ぐ矢は雨の如く「毛利元就 プレイリポート」(その1)




     とりあえず練習ってコトで(プレイ前)


おめでとう、そして、ありがとう「信長の野望・天道」が発売されました。
わたしのようないい大人が、ひとつのゲームの発売で一喜一憂しているというのは、
日本の将来がそれだけ危険だという事の象徴です。
皆さん十二分に気をつけてください。そして若者の皆さん、後は任せた!
そしてショップ開店時間に一緒にお店に入った人、そう、そこのあなた!
てっきり天道仲間かと思ったらエロゲーをカウンターに持っていったあなた!

   ……うん、日本は平和な国だなぁ〜。

あぁ、出来ることならこの時間が勿体無い。はやくソフトを渡しやがれ!
予約票を悠然とカウンターに差し出すわたし。
ふ、予約しておいて開店時刻にゲームを買いに来るとは、
わたしもまだまだ(脳みそが)若い(幼い)って証拠だな。

その、あまりのわたしの気迫に店員さんが割引%を間違え、
数十分後家の電話がけたたましくなるのはデフォなのでよろしく。
わたしが244円損しているらしいが早く天丼やらせろ。

天丼じゃない、
ちょっとキーボード打ち間違えるととんでもないモノに変身するな。
と、まぁ、このように普通にソフトを買いに行くだけでも、
色んなことが起こるのは、こーゆーサイトを運営している身だからでしょうか?

さて今回は当然ですが天道初プレイですので、
練習がてら普通に天下統一を目指したいと思います。
使用大名は毛利家、寿命史実、討死標準、難易度初級、架空息子姫なし、伝承イベントもなし、

   ん? 伝承イベントとはなんぞや?

あれです「上杉謙信は女だった!」とか
「幼馴染で眼鏡っ娘で主人公の事をお兄ちゃんと呼ぶ」とか、
そういう歴史ifが楽しめるようです。
非常に興味がある設定ですが今回は「なし」です。
(そんなに焦らなくても、いずれ「あり」でやりますから……。)

選択したシナリオは毛利家も中国地方の小大名家な、
1546年1月スタートの「信長元服」を選んでみました。

当時、大内家がめっちゃ強い。その大内家と同盟関係にあるので、
宿敵尼子を倒して中国地方に確固たる基盤を作り上げ、
あとで思いっきり裏切ってあげましょう。
色々可能性が楽しめそうでニヤニヤしちゃいますね。

また【革新】では兵科経験値がある程度貯まると戦法を覚えるうえ、
複数の戦法を習得できたのですが、
今回、戦法は武将一人にひとつに変更になりました。

毛利元就は【鬼謀】(計略系戦法・敵部隊を恐慌状態にする。)を持っていますし、
元就の子供たちは【天弓】(弓系戦法・射程範囲内の敵に多大な被害を与える)を持っています。
どうやらこれらの戦法は毛利一族しか使えないようですし、
独自技術として【百万一心】(弓隊の足止・動揺を防ぐ)を研究できるようです。
【革新】と同様に毛利家でプレイする以上は弓系の技術を伸ばしていくのが良さそうですね。

こういう特典は、もちろん毛利だけではなく、各地の有名大名家が持っています。
武田信玄しかり、上杉謙信しかり、独自技能と独自戦法を持った人たち、
今回も彼らがスタートダッシュで天下を賑わすのでしょうか?
それともバランスよく各地の有力大名が成長するのでしょうか?
いろんな感情が胸で交錯してますが、とりあえずゲームスタートです。


     始まりは地方の一大名(1546年1月〜


毛利元就といえば中国地方の覇者であり神算鬼謀の知恵者ですが、
この時代は地方の小さな一国人領主だったと言われています。
西は大内家、東は尼子家と二つの大きな勢力に挟まれた毛利家ですが、
ご存知の通り元就の能力値は抜群に良いのです。子供達も優秀。
なので将来は明るい。いいね、明るい未来。

最終的な目標は天下統一ですが、
当面の目標は周辺勢力を併呑しつつ天下の情勢を見て、
九州、四国、近畿地方へと進出したいところです。

いちおー元就と子供達の能力値は以下の通り、

          統率 武勇 知略 政治 戦法
   毛利元就    99  69  105  104 鬼謀
   毛利隆元    76  71  72  85 天弓
   吉川元春    93  94  78  61 天弓
   小早川隆景   87  71  92  93 天弓

どうです、この優等生っぷりは、
あ、元就は従五位上右馬頭の+6修正を含めてるから超人です。
小早川隆景は元服前だけど戦力に数えていいよね?
あと吉川元春はこのシナリオだと毛利元晴でスタートなんだけど
イベントで吉川になります。ご了承くださいませ。
【革新】と比べると微妙に変化しているけど誤差程度だね。

で、所有している領地なんだけど、
安芸備後は城(吉田郡山城)を中心に町並みが広がっている。
【革新】と違い、町並みは最初からマップに存在しているので、
それらを街道で結んで自国のモノだと主張すればよい。
(正確には工作部隊でも軍隊でもいいから町並みの入口に入る。)

少々東西に長い領地で、西は同盟国の大内だからいいとして、
東には浦上家が勢力を張っている。ちょっと注意が必要だ。

領内にはまだ銀山が眠っているらしいが、
技術【鉱脈調査】を持っていないと探索しても発見できないんだと、
軍資金に難がある序盤はやっぱり「市」や「商館」を作って収入を増やすしかない。
ある程度金銭を貯めたら(10,000も掛かる)念願の技術【鉱脈調査】をゲット。
うーむ、なんか手間がメチャクチャ掛かってるなぁ。
他の大名家は着々と新技術を研究しているようだけど、
ウチはやっとお金が貯まってきてこれからって感じ、
隆元いわく、

 「父上が一番能力値高いんですから、さっさと探索しまくって下され。」

そりゃそうだ、知略も一番高いから一人で助言を呟きつつひとりで探索。
うーん大名本人が優秀って素敵。
こうして銀山を2つ見つけようやく台所事情が良くなったって感じ。

じわじわと山陰地方へと街道を延ばし尼子の動きを探ってみる。
尼子家の所領である出雲石見の国はこれまた東西に長い。
もうこの際だから尼子家が伸ばした街道に直結しちゃう。
ついでに砦を作っちゃう。東西を分断し敵の街並を奪うんだ。

街道や街並の入口の前にでで〜んと軍事施設を作れば、
攻守にわたって敵の動きを止めてくれるハズ、
【革新】でいうと鉄砲櫓を街道沿いに並べているような感覚かな?
この砦を巡って尼子軍が出撃、負けずに我が毛利軍も

 「父上が一番能力値高いんですから、さっさと出陣して下され。」

と隆元に言われ出陣。
そりゃそうだ、お前より統率力が高い上に智略だって鬼のように高い。
いや、鬼がどれだけ高いのかはしらないけどね。

 「とは言うても、ワシ一人では陣形が作れぬわい。」

そ、今作【天道】は陣形によって部隊能力が修正されるのだよ。
陣形を組むには最低3部隊必要なので、
いかにスーパー戦国武将の元就でもひとりではムリ。
んで陣形は以下の9種類、

   ・鶴翼(同じ兵科の武将連携率3割増)
   ・魚鱗(直接攻撃力、つまり足軽や騎馬の攻撃力3割増)
   ・雁行(間接攻撃力、つまり弓、鉄砲、大筒の攻撃力3割増)

   ・堰月(攻撃力が15%増)
   ・鋒矢(施設などの破壊力が3割増)
   ・方円(守備力が3割増)

   ・衡軛(守備力が1割増で戦法による被害が3割減)
   ・錐進(機動力が2割増)
   ・包囲(攻城戦に使用する)

ウチとしては弓矢が得意なので雁行を使ってみる。
前衛を騎馬にし、その後ろにズラ〜っと弓隊を配備、
当然ながら隆元、吉川元春、小早川隆景も弓隊にして出陣。
工作部隊を攻撃しに来た尼子軍を弓矢で撃ち抜きまくる。

   うむ、想像していたより「天弓」強いぞ。

尼子軍も工作部隊相手と侮ったか、
2〜3000くらいの陣形すら組んでいない部隊を派遣してくる。
近付いてくる小部隊にガンガン矢を撃ち込むと楽勝だったりするんだ。
尼子軍にある程度のダメージを与えることに成功した毛利軍は、
調子に乗って出雲石見の領内に支城「高櫓城」を築城。
月山富田城を攻める為のベースキャンプだ。

これまた築城部隊にちょっかいを出そうと
2〜3000の部隊を小出しにしてくる尼子軍。
あれれ? 初級とはいえ【革新】よりコンピュータ大名バカになってる?

支城を巡って戦闘は続くんだけど、
相手が兵力を小出しにしてくれるおかげでぐいぐいと毛利軍が押し始める。
これなら月山富田城を攻略できるかな?

高櫓城に兵力は約15,000、対する月山富田城には7000程しかいない。
これは攻める好機に違い無い。隆元いくぞ!

 「父上、今の内にシアワセGetだよ〜。」

とフレッシュプリキュア並みのテンションで攻撃開始。
敵の兵力はコチラの半分、元就の戦法【鬼謀】と息子たちの【天弓】で楽勝か?
と敵を鼻で笑ってやったら思わぬ伏兵が現れたのよ。

備前備中を有する浦上家がここぞとばかり尼子家に対し
【革新】以来常套手段となった火事場泥棒を仕掛けてきたではありませんか!
ボーっと見てたら浦上軍は毛利軍にも攻撃をしてくる有様、

   うぉぉー、すげぇ被害でてる。

すまん、初めてのプレイだから許してくれ、
中断、ロード、うぬぅ、コンピュータを甘く見すぎた。
やっぱ、ちょっとは賢いんだな。
それなりに準備を進めてから戦った方が良さそうだと反省。

毛利軍は5000の兵を出し月山富田城周辺の街並を蹂躙。
また諸勢力の「たたら場衆」を支配しました。

諸勢力というのは各地に勢力を張る地侍や国人衆に忍者たち、その他もろもろ、
毛利といえば村上水軍も諸勢力のひとつで毛利家が支配している。
彼らに依頼をすれば戦場に颯爽と現れて手伝ってくれたりするのだ。
(お手伝いの方法はその勢力毎に違うんだが有効なモノばかりだね。)

お手伝いしてくれるのは基本的にその国の周辺だけなのだが、
盟約を結ぶとお抱え衆となって勢力の隣接する敵拠点にも攻撃できる、
しかも、彼らに依頼すれば依頼するほど、諸勢力は成長し強くなっていくのだ。
ここが【革新PK】の諸勢力とちょっと違うところ。

最初は村上水軍をお抱え衆にと考えていたんだけど、
四国や九州への上陸はもうちょっと先でもいいかな〜と思って、
「たたら場衆」をお抱えしてみたよ。

彼らは足軽部隊として登場し敵拠点に「火攻」を行ってくれる。
「火攻」は敵拠点の耐久を低下させるんだって、
これから月山富田城を襲おうと考えている毛利軍にとって、
ちょっと頼んでみたい相手だよね?

こうして「たたら場衆」を月山富田城へと向かわせ、
我らが毛利軍はその後方から弓を撃ちまくる作戦に変更。
華麗な攻城戦に浦上軍は指を咥えてみてるだけ、

   ようやく月山富田城を攻略できたよ。

さて勢力は拡大したものの、
お隣の大内さん家の兵力は大軍を擁する超大国。
今度の相手は浦上家かな?

ちょっと浦上家さんの様子を探ってみようと画面をスクロールさせると、
因幡但馬の山名家が一色家に向けて出陣しているのが見えちゃった。
さっきは浦上家に火事場泥棒されそうになったけど、
今度はウチらが火事場泥棒しちゃいましょ。

工作部隊を出してじわじわと街道を作り、街道の途中に支城を建て、
邪魔されないように足軽前衛の弓隊後衛で雁行陣形、
なんか我らが毛利軍としてはコレがベストとは言わないけど、
ベターな攻め方なのかもしれない……。

尼子家を滅ぼして銀山を大量に手に入れた毛利家に軍資金の悩みは消えた。
どこへでも支城を築城し、どこへでも軍事施設を建設できるようになると、
思ったより自由に動けるちっくです。

ま、今後も「街道→支城→」で侵略するとして、
我らが毛利軍は山名家に火事場泥棒で突入し、見事お国を奪えるか?
こっから先は、次回という事で……。

 「父上が一番能力値高いんですから、死なないで下さいね。」

 「いや、隆元よ、お前に言われたくないし、」


     〜〜〜主な出来事〜〜〜

   1546.01 信長元服よりゲームスタート。

    48.08 尼子家と勢力争いの中で支城「高櫓城」を築城。

    49.02 「たたら場衆」をお抱え衆にする。

     .05 たたら場衆の力を借りて尼子家の月山富田城を攻略する。

    50.04 山名領の因幡但馬へ工作部隊を派遣し街道を敷設し始める。