姫若子戦記「長宗我部元親 プレイリポート」(その1)




     姫若子戦記(スタート前〜


長宗我部元親、言わずと知れた四国の覇者でございます。
これまでのような変に偏った縛りプレイもなく、
ごく普通に何事もないように楽しみたい。それが今回の目標だったりします。
あ、これまで当サイトでは四国の大名でのリプレイが無かったので、ってのも影響してます。

えぇー、諸条件ですが、
「上級」「討死多い」「寿命史実」あと残りはデフォ。

さて、この長宗我部元親、どんな人かと申しますと、
たしかに四国の覇者ではありますが、
初陣前は「姫若子」と呼ばれていたそうです。

父である国親とは似ていない、
色白であり、まるで女の子のような、
一見すると頼りない風貌だったと言われています。
更には人とまともに会話をしない、
ちょっと奇人っぽいところもあったそうです。

初陣そのものも他の戦国武将たちに比べて遅く、
二十歳を過ぎてからだった為、家臣達は嫡男があんな状態だと、
父親が亡くなったらどうなるのかと不安がっていたコトでしょう。

しかし、その遅い初陣で彼は凄まじい活躍をしたと言われています。
まるで人が変わったかのような働きぶりに家臣達も信頼を寄せ
「土佐の出来人」と呼んで付き従ったと言われています。

織田信長だって若い頃は「うつけ」と呼ばれていたのですから、
「うつけ」から「魔王」に変身を遂げた信長のように、
長宗我部元親も「姫若子」から「出来人」へと変身したのでしょう。

ただ、彼の晩年はどうか?
四国の覇者といったイメージからは想像もつかない、
精彩を欠いたモノでした。

秀吉に従っての九州攻めの際、
島津勢に敗れ撤退に成功したものの、
その戦いで長男信親を戦死させてしまいます。

このことから後継者問題が拗れると、
家臣らを粛清するという残忍な面も見えてきます。
果たして彼に何があったのか?
いまとなっては解かりませんが、
才気溢れる「土佐の出来人」は影を潜めてしまうのです。

さて、そんな元親ですが、
ゲームの中では四国の覇者として高く評価されています。
また彼の親族達も高い評価を受けています。

本人 長宗我部元親:統093 武086 知095 政088 足S 騎C 弓D 砲C 計A 兵S 水B 築B 内A
 父 長宗我部国親:統085 武070 知078 政081 足A 騎D 弓D 砲D 計B 兵D 水D 築C 内A

 弟 吉良親貞  :統081 武084 知064 政052 足A 騎A 弓D 砲C 計C 兵A 水C 築D 内C
 弟 香宗我部親泰:統076 武073 知083 政083 足B 騎C 弓A 砲C 計B 兵B 水C 築D 内A

なんて優秀な能力値でしょう?
これなら、ゆっくり、まったり楽しむことが出来そうです。
早い段階で四国を制圧し九州か近畿へと殴りこみを掛けたいところです。


     四国席捲(1555年5月〜


時は戦乱真っ只中の1555年、岡豊城にはむさ苦しい戦国武将丸出しの男がいた。
彼の名は長宗我部国親、若干6歳の頃、居城を追われたものの、
そこは屈強たる戦国武将の国親、元服した彼はごく普通に城に帰ってきた。

 「ただいま〜。」

その後、なんやかんやあったが、そういう細かいコトは気にしない性格なので、
岡豊城をいつの間にか取り返したのであった。
(この物語は思いっきりフィクションです。)

さて彼には、彼に似つかない子がいた。
その子こそが、今回の主人公、長宗我部元親である。
色白でスレンダーな、おおよそ戦国時代とはかけ離れた容姿をしている。
物語は国親が元親を家臣ともども呼び出したコトから始まろうとしていた。

 「父上ぇ〜、あたしの下着と一緒に父上の下着は洗わないでって言ったでしょぉ?」
 「なに、気にする事はない、しっかりクソのあとも消えておるわ。」

……あぁ〜。
長宗我部ファンに殺されそうな予感がする。

 「だいたい、急に呼び出して何の用ぉ?」
 「うむ、そろそろ四国のひとつやふたつ制圧でもしてやろうかと思ってな。」

四国はひとつしかありません。

 「あたしはぁ〜、そういうの興味ないっていぅかー、ちょっと違うんだよねぇ〜。」
 「ちょっと違う? なにが違うのだ?」

 「あたしは女なのよ。そういうのは弟の親貞に任せておけばいいのよ。」
 「別に気にするようなコトではあるまい。」

いや、気にしろ。
つーか女の子? え? なんで?

 「そんなコト、ワシも家臣の皆も気にしている者はおらんぞ。」

 「……いや、殿、わたしはぶっちゃけ心配ですが、」
 「……若様というか、姫様の言動には正直ついて行けません。」

 「ほらな? 気にする程でもないだろう?」

メチャクチャ気にしろ。

 「そんなワケで、元親、中村御所を落としてまいれ。」
 「だから、あたしはそんなの興味ないのに、」

愚痴をこぼしながらも父の命に従って、
軍勢を引き連れて一条家の中村御所へとやってきた元親は、

 「ざけんな、このヤロー。一条兼定ぶっころす!」
 「あの物静かな姫様がまるで見違えるようだ! 皆も続けー!」
 「おぉーーーーっ!!」

守る城兵をちぎっては投げ、ちぎっては投げ、
まさに八面六臂の大活躍を見せるのです。
そしてついに敵将一条兼定をひっ捕えるのでした。

 「ひぃぃぃー、お命だけはどうかご勘弁を〜。女王様〜。」
 「女王様? ふふっ、それも悪くないわね。」

 「なんでも致します。ですから命だけは!」
 「なら、あたしに一生尽くすのよブタ野郎。」

こうして一条家を滅ぼした元親は勢いをそのままに、
西園寺家の板島港、黒瀬城を攻略、

元服を果たした二人の弟、吉良親貞、香宗我部親泰と合流した後は、
さらに侵攻を続け河野家の湯築城、今治港を攻略したのでした。
四国統一まで、残るは勝瑞城の三好家だけです。

 「さぁ、あたしの下僕をどんどん増やすのよ、親貞! 親泰!」
 「姉貴がそう言うんなら仕方がねぇ。いくぞ。」

 「こんなキャラ設定にしていいんでしょうか? 父上?」
 「そんな細かい事を気にするな親泰。 ワハハハハっ!」

四国最後の勢力、三好家との対決はすぐそこまで迫っていたのでした。
果たして我等が女王様軍団はいかに三好家と戦うのでしょう。
というワケで次回も女王様は突っ走ります。


     〜〜〜 ここまでの年表 〜〜〜

  1556年 1月 一条家の中村御所を攻略。一条家滅亡。

        5月 西園寺家の板島港を攻略。

       10月 西園寺家の黒瀬城を攻略。西園寺家滅亡。

  1557年 5月 河野家の湯築城を攻略。

        8月 河野家の今治港を攻略。河野家滅亡。

  1558年 5月 北伊予に川之江城を築城。