雑賀の技術力は日本一ィィィ!「鈴木重意 プレイリポート」(完結編)




     すぐそこにゴールが……(1567年1月〜


遠い、なんて遠いんだろう。
尾張と言えば「信長の野望」をプレイする人の大部分がスタート地点として選ぶ場所。
それがこんなに遠いなんて誰が予想できたでしょう?

雑賀城、筒井城、岸和田城、室町御所、八上城、弓木城。
すでに6カ国の本城を統治下に置き、
本来であれば有力戦国大名に名を連ねるハズの鈴木家ですが、
その領地の未開発っぷりはかなりのモノです。

前回の斎藤家滅亡によってある程度の武将は増えましたが、
とにかく鈴木家の武将は総じて政治力が低い。

これだけ巨大な勢力になったというのに、
技術革新をしようとすると学舎が足りない、
学舎があったとしても何百日とかかる開発期間。

   もう、お手上げです。

ここでこのリプレイの目標を再確認してみましょう。
「織田家」と「一色家」を滅ぼす。
または「織田信長」と「稲富祐直」or「稲富祐秀」を配下武将とする。
「織田信長」と「稲富祐直」or「稲富祐秀」が処断された場合もリプレイ失敗とする。


目標の一つ「稲富祐秀」を家臣に加えたので、
残るは「織田家を滅ぼす」または「織田信長」を家臣に加えればリプレイとしては成功です。

しかし、ここまで大きな勢力に育て上げたのに、
領国が僅か1つしかない織田家や伊勢北畠家に力尽くの侵攻ができません。
なにしろ鉄砲が無い。さらに武田騎馬隊の動向が気になる。

下手に武田と戦えばボコボコに殴られるのがオチです。
その武田軍は既に独自技術「風林火山」を取得済み。
まさに鬼に金棒状態。なんと恐ろしいコトでしょう。

これからは如何に武田の攻撃を避け、
隙を見て織田家を叩き潰し、信長を配下に加えるかが問題になってきます。

いや待てよ、その武田が猛威を振るって織田家を滅亡に追い込んだら、
そして信長を処断したらリプレイは失敗。
もし信長が生き残り、武田家臣になったら武田と戦わねばなりません。

   それだけは避けたい!

虎視眈々と尾張周辺の動向を探るわたし、
誰が言ったか今回の合言葉は「火事場泥棒」「空き巣」
(掲示板の常連さんの紹運さんの言葉でした。)

あらゆる手段、というか、もう火事場泥棒と空き巣しか狙っていませんが、
あらゆる戦略、というか、もう兵力と鉄砲しか貯めていませんが、
あらゆる………すみません、ずっと待機しています。
実際リプレイとしてはちゃんと作品になっているのかすら怪しい。
そんだけ隙をうかがっている時間が長い今回のリプレイ。

   ついにその時がやってきました。

武田軍が織田領三河へと侵攻したのです。
織田家は清洲から岡崎城へと援軍の出します。
また盟友北畠家からも援軍が出陣しました。

チャンス到来。
筒井城に待機していた雑賀衆は雪崩込むように伊勢志摩へ突撃。
いや突撃って言っても戦法じゃないよ。
その侵攻している様子が突撃っぽい感じ、
戦法はもちろん「組撃ち」からの鉄砲戦法3連鎖狙い。

三河へと援軍に向かった北畠軍は武田に溶かされ、
自軍の城へと逃げ帰るコトすら叶わない。
その三河での織田軍と武田軍の戦いは武田の圧倒的勝利。

三河を失った織田勢は尾張一国のみとなり、
我等が雑賀衆は伊勢志摩を攻略するコトに成功。
これで尾張と接する領国を手に入れるコトができました。
今回のリプレイのクリア条件に対して王手です。

そして、わたしの目はチャンスを見逃しませんでした。
織田軍はこれまでの武田攻防戦において兵糧を使い尽くしているのです。
いまこそ絶好のチャンスっ!

しかし、それは武田にとってもチャンスと言えるワケで、
三河、美濃から武田軍が尾張へと向かって出陣したではありませんか!
コッチも負けていられません、

   この一戦に全てを賭けるっ!

鉄砲の補給すら済んでいない霧山御所の雑賀衆ですが、
残る鉄砲の全てを配備し尾張へと出陣。
その他、残る兵力と鉄砲を次々と霧山御所へと輸送します。

輸送より鉄砲隊として移動した方が早いのですが、
こっちには武将の余裕なんてありません。
誰でもいいので重秀と同じ部隊に雑魚二人を配置し
鉄砲戦法を3つ持たせないとダメなのです。

明智光秀と雑魚2人。
滝川一益と雑魚2人。
島清興と鉄砲が得意なウチの娘2人。
そして鈴木重意と長男重兼と雑魚1人。

総勢約6万は黒光りする鉄砲をズラリと並べ清洲城へと向かいます。
織田信長を家臣に加えると言うリプレイの目標クリアはすぐそこです。

でも、武田の騎馬隊も大勢出陣してきています。
ひとつ間違うと信長は武田に行ってしまう可能性があります。
最初に狙うのは武田の騎馬隊っ!

清洲城を挟んでの銃撃戦が始まります。
織田勢は兵糧もない為、何もできませんが、
清洲城の東側には武田騎馬隊が列を成し、西側には雑賀衆の鉄砲だらけ、
この時代の最先端技術同士がココで激突したのです!

清洲城を狙っていた武田騎馬隊に、
鉄砲戦法を雨霰の如く降り注がせる雑賀鉄砲隊。
あちらさんも「風林火山」まで成長している騎馬隊です。
その勢いは凄まじく、とてもまともに相手できる連中ではありませんが、
こっちだって、ココで退くわけにはいきません。

しかし運がよかった。
清洲城が丁度良い防波堤になってくれた。
これがなかったら壊滅していたかも知れん……。

武田騎馬隊を撃退した後、
雑賀衆はゆっくりと清洲城を攻略。
なんとなく嫌な予感がしたのでセーブしてから信長を登用。
(こういう時に限って捕虜が脱走するのは気のせいでしょうか?)

   ここに目標達成!

ちなみに、ここから先も少し試してみました。
やっとココまで来れたから、このセーブデータが勿体無くてね、

まず、北陸の本願寺勢を突き破って上杉軍が西進してきました。
ようやく家臣に加えた信長は武田に寝返りました(汗
その後、武田と上杉が覇権争いをしている間に、大友軍と三好軍が成長。
三好軍にボロボロの後方を攻められた鈴木家は徐々に勢力を縮小。
その後、後退を繰り返し、最終的には武田の騎馬隊に蹂躙されました。

   やっぱ、雑魚武将でも、ある程度の人数は必要だ!

これが結論、以前も武将登用制限のリプレイはありましたが、
今回はすごく苦労しました。
再三言っている通り、鈴木家の人々は一人を除いて政治力が低すぎる。
鉄砲の技術開発なんて悠長にやっている暇は無い。
鉄砲の技術は本願寺から金で買え! って感じです。

また、序盤は鉄砲を調達するにしても自動で任せておけない。
それなりに勢力を拡大するまでは、常に手動で鉄砲を集めていたのが、
今回のリプレイで時間が掛かる原因になっていたと言えます。
いや、これもせめて政治力が高い武将が多かったら楽かもしれませんけど、
マメに時間を止めて鉄砲調達していたからねぇ〜。

それにしても心残りは兵器部隊です。
わたしの当初の思惑は、防御力の高い破城槌を先頭に、
後方からは鉄砲隊やら大筒やらでどんちゃん騒ぎという愉快な想像をしていたのですが、
しつこいようですが政治力の低さに呆然としました。
まず兵器学舎から開発を始めないといけない。政治力ない、結果時間のムダ。
これが残念でなりません。

さて、次回ですが、
気楽に出来るのがいいなぁ〜。
と、考えております。


     〜 ここまでの年表一覧 〜


1568年 8月  北畠領、霧山御所を攻略。

     11月  織田領、清洲城を挟んで武田軍と戦闘開始。

1569年 3月  織田領、清洲城を攻略しリプレイの目標達成。


年表に書いてあるコトは少なくても、
その数ヶ月にはすごいドラマがあったりなかったりするモンなんですね。