なんか用かい?「楊懐 プレイリポート その2」




     劉璋、父の死を乗り越えて……。(194年7月〜


この日、ひとりの男があの世に旅立った。
多くの士が悲しみ、嘆き、そして彼の冥福を祈った。
そう、劉焉の命が尽きたのである。

普通に三国志のゲームをしていると決まって序盤で死ぬ一人の君主。
普段はそんな程度のニュースでしかないが、
我等が微妙武将、楊懐にとってはスゴくデカいニュースなのである。

   だってウチの大将だもん。
   そして、その子供が劉璋なんだもん。

比較的まともなステータスを誇る劉焉ならともかく、
比較するまでも無くダメ武将の劉璋が後を継ぐのですからビックニュースです。
なにしろ五品官と偉くなった楊懐にとって、
太守に任じて貰えるかどうかは暗愚な劉璋の采配次第なのですから、

 「とりあえず、劉璋様と仲良くなっておかねば、」

部下と上司の間にも信頼関係は大事です。
大事だからこそ深く交流しておかねばなりません。
どんなにバカ、アホ、マヌケと呼ばれる君主でもウチの大将ですもん。

 「あの〜、劉璋様、楊懐でございます。少しお時間よろしいでしょうか?」
 「んー、入るがよい。」

劉璋のお部屋にお邪魔した楊懐ですが、
その劉璋、プニプニと太ったイメージがあるんですけど、わたしだけでしょうか?
そんなプニプニ劉璋はプニプニな指先でなにやらカシャカシャやっています。

 「のぅ、楊懐、お主は『路上的格闘4』を嗜むかの?」
 「って劉璋様『路上的格闘4』をやっている場合ではありません。」

そうです、今ならバイオなハザードが発生しているのですからっ!
……いやいや、そういう問題じゃありません。

劉焉より後継した益州をどのように運営していくのか、
まずそれを考えなければなりません。

 「うむ、それなんじゃが、
  漢中を攻めるようにと厳顔に伝えたのじゃ。」

お、思ったよりしっかり采配している。

 「漢中を攻略した後はそのまま厳顔に任せようと思っての。
  そこで楊懐、おぬしに江州を任せようと思っているんじゃが?」

うわ、すげぇちゃんと考えてるじゃありませんか、感動しちゃったよ。あんた、
漢中といえば益州にとって他の勢力との防衛ライン、すごく重要な都市です。
そこに厳顔という優れた太守を置くのは正常な思考回路。
さらに空いた江州に楊懐を入れるとなれば、わたしとしても大助かりですよ。
その厳顔の攻略部隊は見事に張魯を撃ち破り漢中を支配下に置きました。

 「では早速、江州に入ります!」

いや〜、やったね。結構早い段階で太守になれたよ。
ここからは自分の腕次第、劉璋からの命令をこなしながら、
軍備を整え、大陸一の戦闘能力を持つ部隊を編成しなければなりません。

 「まずは頼れる部下を持ちたいところだな。」

任地の全てを太守が面倒を見るワケにはいきません。
自分が微妙な能力値である以上、優れた部下が欲しいところです。
なにしろ最初に与えられた部下は以下の通りなんです。

        統率  武力  知力  政治  魅力
   閻象 : 29  27  69  74  62
   何儀 : 55  69  37  10  16
   楊柏 : 38  57  10  17  14

うわ、びっみょ〜〜〜〜〜!
劉璋の野郎、まともな部下を配属する気無いじゃねぇか!
彼らを手足のように使っても内政すらままならない。
そこでコレまで同様にスカウト活動するしかありません。
あ、いちおー彼らも使いますよ。
閻象は内政に優れているし、
残りの二人は兵士の訓練や治安維持に勤しんで貰いましょう。


     結成! 楊懐軍団っ!(195年12月〜


太守の必要最低限度の仕事ってなんだろう?
やっぱ都市を守り軍備を整えるコトだろうし、
君主や都督から与えられた仕事はちゃんとしなくちゃいけないし……。

でも太守になった時点で割り当てられた配下は微妙武将たち、
内政値を上げるだけならどーにかなりそうだが、
これで都市攻略なんて命令されたら目も当てられない。
敵軍が攻めてきたら守りきれる自信も無い。

そこで発見したのが甘寧、本当は呉に仕える甘寧だけど、
楊懐は熱烈アタック、欲しい、ぜひとも欲しい。
戦闘モードに入った際に攻撃の要となるは甘寧しかいない! もうお前しか見えない!
統率力、武力、知力に優れた甘寧だが、
舌戦でなら勝てる。つーか負けても何度もチャレンジできる。
内政の仕事なんか部下に任せて甘寧をストーキング、
粘りと根性で配下に加えました。

   おぅ、びゅりほなステータス、ホント素敵っ!

しかし甘寧ひとりでは心細い、もうちょっと戦闘に強い人が欲しい。
中原では曹操が独走状態に入りそうな勢いで劉表を滅亡に追い込んでいます。
ん? これはある意味チャンスじゃないか?
劉表配下の武将たちが江州に流れて来るかもしれない。

早速やってきたのは蔡瑁、
劉表の後妻である蔡夫人の弟で劉備を暗殺しようと画策するなど
どうも意地悪武将なイメージがあるかもしれませんが、
能力値としては優秀な武将です。

さらにはその蔡瑁の腹心である張允も流れて来ています。
蔡瑁との相性は良いでしょうから蔡瑁さえ登用できれば、
張允も漏れなく付いて来ると思われます。

甘寧も含めてこの3人、全員が特技「提督」を持っています。
水上での戦闘で有利に戦える、そして船が流されないという素敵な特技です。
これなら水辺の戦いでも安心です。

 「しかし劉璋殿に仕えるというのは少し不安ですな。」
 「そうですな。」
 「まったくその通りですな。」

不安と不満を訴える部下たち、
黙れ! 劉璋様は優秀な劉焉様のご子息であるぞ!

 「まぁ、まぁ、楊懐殿、落ち着いて下され。」

そこへ現れたのが婁圭、終南山の隠者で夢梅居士。
なんでも馬超の攻撃に悩んでいた曹操に、
氷の城を造るように進言し、褒美を取らせようとしたが、
それを受け取らず立ち去っている、なんだか不思議な人です。

 「劉璋様を冷凍保存すると良いでしょう。」

なんつーことを進言しているんだ。意味不明だしっ!

 「バカは死んでも治らないと言うではないですか、
  バカが治る薬が出来るまで冷凍保存しておけば良いのです。」

 「「「おぅ、なるほど!」」」

いや納得してどうする。お前らが一回死ね。
とは言え、彼らの能力値は素晴らしい。
婁圭は「軍師」の特技も持っているから戦場では心強い。
ここまでで仲間に加えた人たちはご覧の通り、

        統率  武力  知力  政治  魅力
   甘寧 : 88  93  75  20  55  提督あり
   蔡瑁 : 79  64  77  75  56  提督あり
   張允 : 73  68  54  53  49  提督あり
   婁圭 : 54  19  88  69   8  軍師あり

どうだろう?
劉備軍や曹操軍に比べれば小粒な武将集団だが、
楊懐が率いる部隊としては、そこそこのモンじゃなかろうか?
そしてその実力を発揮する機会がちゃんとやって来ました。

 「あー、楊懐、そろそろ交趾あたりが欲しいんじゃが?」

劉璋にしてはまともな命令だと思いませんか?
漢中を厳顔に守らせ、後方に待機する部隊が南回りで勢力拡大する。
うむ、劉璋、バカが治ったみたいですよ。

 「コールドスリープは勘弁して欲しいのぅ〜。」

というワケで楊懐軍団の初陣は士燮が治める交趾に決定。
歩兵×2部隊に弓兵×2部隊、これに騎兵×1部隊という編成。
兵器等はまだ持っていないが甘寧クラスの武将がいると全然違う。

城門は婁圭の指揮と甘寧の直接攻撃で打ち壊し突撃、
士燮軍は堪らず城内に引っ込んだがもう遅い。
壁があろうと川があろうと関係ありません。
なにしろ3人も海上戦可能な人がいるのですから!

この戦いで楊懐軍団は十分に優れていると実感できました。
士燮軍はほぼ壊滅状態。もうひとつの領地である南海に引っ込みましたが、
賢明なる劉璋様の命令で他の都市の味方武将が南海を攻略。
ここに士燮勢力は滅亡したのでした。

思ったより劉璋軍いけるぜっ!
ってな感じで以下次回に続きます。


   〜 ここまでの年表一覧 〜


194年 7月 「劉焉」死去し「劉璋」が後継者となる

195年 4月 劉璋領「江州」の太守「厳顔」が張魯領「漢中」に侵攻し攻略する

        劉璋領「漢中」の太守に「厳顔」が就任する

195年12月 劉璋領「江州」の太守に「楊懐」が任命される

        江州に在野武将「甘寧」発見し舌戦の勝利により劉璋配下に登用する

197年 2月 江州に在野武将「蔡瑁」漂着し舌戦の勝利により劉璋配下に登用する

     5月 江州に在野武将「蔡中」漂着し舌戦の勝利により劉璋配下に登用する

     8月 江州に在野武将「婁圭」漂着し劉璋配下に登用する

        蔡瑁が在野武将「張允」を劉璋配下に登用する

198年 1月 劉璋より士燮領「交趾」を攻略するよう命令を受ける

     3月 士燮領「交趾」を攻略するが任地は「江州」のまま

     4月 劉璋より士燮領「南海」を攻略するよう命令を受ける

     6月 味方部隊が士燮領「南海」を攻略