鎮西大返し「黒田長政 プレイリポート」(その2)




     九州三国志、再び(1604年1月〜


前回、加藤清正の籠る隈本城を攻略したものの、それと同時に長政は強力な妖気を感じたよ。
なんでも強い妖気が我が博多港に襲い掛かってきているらしい……。
現在の九州の北東部は黒田家が有しているものの、北西部は鍋島家、南部は島津家が支配している。
そ、いま九州は再び九州三国志の様相を呈してきたワケだ。
つまり、博多を襲っている強力な妖気と言うのは龍造寺亡き跡を継いだ鍋島軍。
前回の戦国無双2エンパでも大活躍した鍋島直茂が正体ってワケだ。

 「父さん、いますぐ博多港に急がないとっ!」
 「まぁ落ち着け長政、せっかく新しい仲間が増えたんじゃ、清正も連れて行け。」

おお、そうだ、
あの虎をも倒す猛将の加藤清正が仲間になったんだったね。

 「……あの、なんですか? この赤いワンピースは?」

加藤清正といったら虎退治、虎キャラっつーことで同じ猫科のネコ娘ですけど何か?
不満? 不満だったら別にいいよ、そのへんのモブキャラ扱いしてやるから、

 「うっ、うぅっ、あ、有難き幸せ。ネコ娘で行かせてもらいます。」

まぁいいじゃん。
最近のネコ娘はかなりの萌えキャラだよ。
ちょくちょく服装も変わっているし、なんか美少女っぽいし、
それに頑張らないと猫キャラ、鍋島直茂に獲られちゃうぞ。

 「そうは行くかニャ! 無双武将にもなれず猫キャラも取られたとあっては今は亡きクマ親父に申し訳ないニャ!」
 「おのれ化猫、欲しければくれてやるぞ、この赤のワンピース!」

あ、そうか、猫キャラじゃなくて、猫を退治したキャラかぁ〜。
やれやれ、それじゃぁ折角の勇将を手に入れたというのに、やっぱモブ扱いですね。

 「つーか、虎退治だけじゃないよ、築城や治水だって得意だし、セロリを持ち込んだとか、拳が口に入るとか、」

うん優秀な人だったみたいだね。
でも、問題は結構早く死ぬってコトだなぁ〜。
ともかく、博多に攻め込んできた鍋島軍を追い返した清正隊はそのままの勢いで鍋島軍の村中城を攻略。
おぉ! さすがに強いぞ。加藤清正。
母里太兵衛隊と後藤又兵衛隊もこれに続け!

 「ワシらってどういう扱いなんだろう? 一応ワシってば酒飲みキャラだけどさ。」
 「うーん、あんた統率と武勇はともかくバカだからなぁ〜。あ、オレは殿と仲が悪いキャラだけどね。」

二人ともそれなりにキャラが立っているんだけどね。
いや、二人とも結構好きなんですけど、

 「おぃ、バカ二人、島津軍が妖気ムンムンで攻め込んで来たぞ。働けーっ!!」
 「バカ言うな、バカって言ったヤツがバカなんだぞ、バカ殿っ!」

そうなんですよ。鍋島軍と戦うと島津軍が襲い掛かってくる。
島津軍を追い返そうと出陣すると鍋島軍が騒ぎ出す。
しかも仲間になったばかりの清正を引き抜こうと必死な周辺各国。
まったく、なんですか、このハイテンションでダークなフェスティバルは?

 「えぇぃ、愚か者ども、支城を築いて清正を譜代家臣にするのじゃ!」

声を荒げる如水。
そ、パワーアップキットの要素の中の一つ、それが譜代家臣。
支城を築いて家臣に与えると、その家臣は忠誠度が最大となり裏切らなくなるんだ。
(ただし、その支城を敵に取られたら忠誠度がガクっと落ちてしまうらしいけどね)
さらには率いれる兵力+2000で、俸禄を与える必要がなくなる。

 「それだけではありませんよ。父さん。」

そのとおり、
統率力が80以上の武将が城を得ると、
その国の本城で募兵するのと同時に支城にも兵士が補給されるのだ。

武勇が80以上の場合には、
支城の基本防御力が+16で、さらに拠点戦法が「つぶて」から「石落し」になる。

政治力が80以上の場合には、
支城と同国の本城の民忠が回復しやすくなり、

知略が80以上の場合には、
支城がある国とその隣国では敵の計略の成功率が低下するらしい。

加藤清正は統率が81で武勇83なので、この二つのお得なポイントがもれなく付いてくるっ!
しかも、譜代家臣に長い間ついていると能力値にまでプラス修正がついてくるのだ。
これは利用しない手は無いねっ!

 「おっしゃ、築城じゃー。」

と、加藤清正、自分の城は自分で築城する。
目標は隈本の東の内牧城っ! あと築城キャラを猛烈アピールですよ。
(清正の築城適正はSなので一夜城を築けるんだよね)
これで誰にも引き抜かれないし、募兵するだけで支城にも兵士が貯まる。
これから九州三国志を生き抜くには兵力はいくらあっても邪魔にならないよね。

海から陸からと襲い掛かってくる島津軍を撃退しつつ、
黒田軍は鍋島軍を叩き続ける。
1604年の9月には大村城を攻略。
残る鍋島家の拠点は長崎港だけ、終わった。やっと終わったよ。
これで鍋島家も終了。

 「父さん、残るは長崎港だけですよ。」
 「よし、一気に攻め滅ぼすぞ。わしに続け〜っ!!」

と、思ったら島津家の坊津港を攻略していたりするんだよね、鍋島軍。
コチラが島津を叩いている隙にこっそり坊津港に逃げ道を作っているとは……。
なかなかやるニャ〜。
ま、それでも港二つだけでは募兵できないし、
やることはひとつ、一気に殲滅です。

 「げーほげほげほっ、あー、なんか身体の調子が悪いなぁ〜。」

戦場到着後父さんがいきなり発病し能力値が激減。
コッチの計略系戦法が効かなくなるわ、
鍋島直茂の計略系戦法が効きまくるわ、
さらには五島水軍が鍋島勢に付いて襲い掛かってくるわ……。

 「お味方の部隊、壊滅しましたっ!」

ウボーーーーーーーっ!!!!!!
負けたぁーーーーーーーっ!!!!!!
港しか持っていない勢力にコテンパンに潰されたっ!!
「混乱」も「同士討」も弾き返されて自軍に甚大な被害が出て、
相手は殆どダメージを受けていないなんて酷すぎる敗戦だ。

今回の敗戦の直接の原因は如水の病気。
いや、まだある、五島水軍が鍋島側についたのも大きな敗因だ。
五島水軍! 今回のパワーアップキットで追加された諸勢力のひとつ、
これは説明しなければなるまい、

国人衆、水軍衆、寺社衆、一向宗、忍者衆、商人衆という大名勢力とは別な勢力がある。
簡単に言えば諸勢力と仲良くすると良いコトが起こるんだが、諸勢力同士の間にも相性が存在する。
例えば、ある国人衆と協定を結ぶと、ある忍者衆とは協定を結べないという関係があるんだ。
ここでは鍋島家と五島水軍が協定を結んでいて、
鍋島家が五島水軍に対して黒田軍に攻撃してくれるように指示していたというワケだ。

協定を結ぶ為には、それ相応の軍資金や特産物が必要となる。が、
協定を組むと以下のように嬉しいコトが起こるんだ。
以下マニュアルから、

国人衆と協定を組むと、
指示した敵を攻撃してくれるし、一揆が起こり難くなる。
さらに支城を築城する速度が上がるんだそうだ。

水軍衆と協定を組むと、
やっぱり敵部隊を攻撃してくれるし、輸送船を襲って物資を奪ったり、
「漁戸」からの収入が増え、「水雷」の威力が上がるんだってさ、

寺社衆、一向宗と協定を組むと、
技術研究期間が短くなり、浪人の登用が成功しやすくなる。
「畑」「水田」からの収穫量が増え、「櫓」「鉄砲櫓」の攻撃力が上がるらしい、

忍者衆と協定を組んだ場合は、
陸上の輸送部隊を襲って物資を奪ったり「扇動」「偽報」「流言」「奇襲」の成功率が上がる。
また敵部隊を壊滅させたときに、敵武将を捕縛しやすくなるらしい。

商人衆と協定を結ぶと、
「取引」でき、「市」「商館」からの収入が増えるらしい。

これはお世話になりたい効果がたくさんだけど、
前述したとおり、諸勢力同士の間にも相性があるから簡単には行かない。
ただし、諸勢力は武力で制することもできる。
その場合は相性に関係なく協定を結ぶコトができるんだ。

まぁ、今回の敗因のひとつである如水の病気が回復すれば、
やっぱり「募兵」ができない港だけの勢力なんて問題外だったりするワケで、

 「あ〜、死ぬかと思った。」
 「健康には気をつけてください。父さんが死んだらゲームオーバーですよ。」

出陣してくる鍋島以外の武将に「同士討」を掛ければガッツリ決まって、
さっき大敗走したとは思えぬほどの大勝利、
鍋島直茂以下、鍋島家の武将たちは、坊津港へと逃げ込んだのだ。
もちろん追っかけますよ。直茂は皆さんもご存知な超優秀な武将。
是非とも捕縛して譜代家臣に取り立てたいもんだ。

 「……父さん、大変です。」
 「ん?」

なに、なに、どうしたの?

 「……島津軍が坊津港を攻撃しています。」

ウボーーーーーーーっ!!!!!!
革新の十八番、火事場泥棒ですかぁーーーーーーっ!!!!!!
これはマズイと今奪ったばかりの長崎港から速攻で船出です。
もうちょっとで坊津港というところで島津軍が攻略成功。
負けてなるかと、そのまま坊津港へ襲い掛かります。

 「げほげほ、げーほげほ、うーん海風が冷たいなぁ〜。」

ひぃぃぃぃぃぃぃぃ!!
なんでまた病気になってんの父さんっ!?
あれ? もうそんな時期でしたっけ?
(ちなみに如水は1604年に亡くなっている。)

……1605年10月に坊津港攻略。
ヤベェ、如水死にかけてる……。
目の前には島津の大軍勢、咳き込む親父。
日本地図を見れば徳川家は上杉家を滅ぼし、浅野家を滅ぼしている。
むぅ、対抗馬となるハズの豊臣、石田、毛利勢は全然勢いが無い。
これは実際の関ヶ原のように、わたしの予想以上の速さで徳川が天下に向かっているようだ。
さぁ、どうなる黒田軍?