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なんとなく剣を手に取ってみました。「今川氏真 プレイリポート」(その3)

剣の道に足を踏み入れてみよう(1579年〜
『とんてんかん、とんてんかん』と毎日のように、
鉄を鍛える槌の音が響く氏真の鍛冶場、
京の街角の一つの名物となりつつある名工今川氏真の仕事場です。
「おやおや、今日も精が出ますねぇ。今川様。」
そんな仕事場に訪問者。近所に住む町男です。
もしかしたら騒音に耐えかねた青年が苦情を?
これは放っておけません、いまのうちに口封じをしておきましょう。
「え? ちょっと今川様、何をする気? その槌は何?」
あれ?
苦情じゃないの?
「いやね、なんでも来年2月10日に射的大会があるらしいんですよ。
ほら、今川様も鉄砲こさえている職人さんだから、なんかしら興味があると思って」
ふむふむ、要するに鉄砲の射撃精度を競う版の天覧試合って感じ?
それは楽しそうですね。……あれ? 天覧試合で思い出したけど、
最初の目的は剣豪として天覧試合で優勝するコトだったような覚えが……。
こうしちゃいられない。剣を作る腕だけを磨いてもダメだった。
せっかく業物が出来るようになったんだ。そろそろ武芸の道も鍛錬しよう。
最低限『止血』が使えないと意味ないし、
「たのもー。」
そう思った氏真は京の町の吉岡憲法道場に行く事にしたのです。
氏真の流派は新当流ですが御師匠様は亡くなっているし、
とりあえず近場の道場で鍛錬しましょう。
「とりあえず天覧試合で優勝したいんですけど……。」
「居酒屋で『とりあえず生』みたいな言い方すんな。あんたじゃムリだから。」
そりゃそうだ、吉岡先生の仰る通りです。
武芸レベル1で強襲しか出来ない氏真が優勝できるほど天覧試合は甘くは無いのです。
日ノ本の剣豪猛将が集まりし天覧試合に氏真が挑む為には、
最低限武芸レベルを4にしないと、
いや、それだけではなく様々な必殺技が必要でしょうね。
「そう言いますけどね、わたし、これでも強いんですよ。」
どこからその自信が? ねぇ具体的に説明してくれないっ!?
山賊や海賊に身ぐるみ剥がされて全裸で泣きながら京の都に帰って来たのは誰?
あんた、剣豪相手に試合したら、悪いけど瞬殺されるよ。
「それじゃぁ、強くなる為にどこを直せばいいんだ?」
「まずオーラが悪い、いかにも軟弱で暗愚なオーラがプンプンしている。」
どうやら雰囲気自体ダメっぽいです。
「あと、蹴鞠とか和歌が得意ですっていう顔がダメ。
その手に持っている扇子のセンスも悪い。はい、ココ笑うところ。」
吉岡先生も駄洒落のセンスは悪いようです。
とにもかくにも氏真全否定。初歩中の初歩から練習し直しです。
木刀を持って素振りからやり直し。
当たり前ですが剣の道も長く険しいんです。
そんな氏真ですが、意外と筋が良いのか見る見る内に腕が上がって行きます。
9月から道場に通いだし年末には武芸レベル3に達し、
鉄壁(防御力上昇)連続斬(強襲より強い攻撃技)剛力(攻撃力上昇)
当て身(攻撃を受けた場合、刀の届く範囲で反撃する)
という技を次々と取得。
「おお、なんか軟弱で暗愚なオーラが弱まっている。」
吉岡先生もちょっと見直しました。
ま、それでもコレでやっとそこそこ剣の腕があるっていうレベル、
天覧試合では雑魚レベルです。
天下一武道会では放送カットされるようなポジションです。
たまに回想シーンやダイジェストで放送されたらラッキーって感じ、
まだまだ先は長い剣の道、ホントに天覧試合で優勝できるのかなぁ?
---これまでの流れ---
1579.08.01 京の町男から射的大会(鉄砲版天覧試合)の話を聞く
.09.01〜 吉岡憲法の道場で武芸の鍛錬をする
.09.15 『剣士』の称号札および『鉄壁』札を取得
.10.02 『連続斬り』札を取得 武芸Lv2になる
.10.23 『剛力』札を取得
.12.25 『当て身』札を取得 武芸Lv3になる
思わぬところにヒントがあるもんだ(1580年〜
今日も木刀を振り回し剣の道を探し求める氏真ですが、
なーんか忘れているような気がするんです。
年が明けて2月上旬、節分? バレンタインデー?
なんか忘れているような、思い出せない。
思い出せないってことは別に重要な用事じゃないんだろうな。
「射的大会の参加者はコチラに並んでくださーい。」
あ、思い出した。
京の都の大路に立つ朝廷のお役人様、
全国各地からやってくる砲術の達人達、
京は今、ちょっとしたお祭り騒ぎです。
「そうか射的大会か、すっかり忘れてた。」
氏真もちゃっかり参加者の列に並んでいます。
どこにそんな自信があるのか、砲術の達人チックな顔で勇ましく、
軟弱で暗愚なオーラが微かに残る氏真ですが、いつものように自信満々。
「ま、これでも鉄砲職人としてそれなりの腕を持っているからな。」
職人としての腕は確かに持っているけど、あんたそれ撃ったコトあるのか?
と、ツッコミたくなりますが、鉄砲を作っていると鉄砲技能が上がるんですよ。
鉄砲の合戦技は覚えていませんが、鉄砲技能は3もあるんです。
(このイベントにそんなもん影響しないと思いますけどね。)
射的大会の内容は動く的(一度に4枚)がランダムで地面から空へと投げ上げられ、
それを限られた弾数でいかに多くの的を打ち抜くか、対戦相手と競い合うというモノ、
いつの間にか予選も楽々突破してしまう氏真、最初の本選の相手は誰か?
「滝川一益ここにありっ!」
おお、父の仇、織田信長の家臣滝川一益ではないか!?
いきなりのビックネームに京の町の観客達も大喜び、
一益は動く的を的確に撃ち落して行きますが、氏真も負けてはいません。
どうせ狙っても当たらないんだから、目を瞑ってコレでも喰らえっ!
ぱりーん、ぱりーん、ぱりーん、ぱりーん!
おおーっと観客達から歓声があがります。
撃った本人もさぞ吃驚していることでしょう。
「ふ、この鉄砲はわたしが作った鉄砲より劣るな。」
当代随一の成績を残しすげぇ偉そうです。
なんかムカつきます。一発ぶん殴りたい気分です。
次の相手は柘植三之丞、その次は杉之坊照算、
あんたら忍者なのに、こんな派手な舞台に出てきていいのかね?
「ふふっ、お前らなんてドラゴンボールで言えばヤムチャのポジションだろ?」
強気です。氏真めちゃ強気。
剣の道では自分がヤムチャのポジションなのを忘れて、
どーせ狙ってもダメだから適当に撃つ作戦で当代随一な成績を繰り返します。
あんた一体何者なんだ? そうか蹴鞠か? 動く鞠を的確に蹴り上げる。
鞠を目で追うのではなく、心の目、心眼で追う。それが蹴鞠の真髄(?)
こうして決勝戦まで上り詰めてしまいました。
最後の相手は稲富祐直、稲富流砲術の達人です。
さすがにホンマモンが出てきたらヤバイか?
「ふふふっ、心の目を持つわたしが負けると思っているのか?」
強気です。氏真いつも以上に強気です。
心の目、静寂で平穏なる心の世界に動く的を捕える。
確かに的確に的を打ち抜きそうな感じです。やるな氏真、
「(これ勝ったら優勝。これで優勝。うわ、メチャクチャすげぇオレ様)」
……全然心が静寂でも平穏でもありません。
なにが心眼? なにが優勝? これまでで最低な成績で大敗。
それでも準優勝。賞金5000貫と『山城伝』札を取得しました。
「あれ? 『山城伝』って何だ?」
そう、刀鍛冶の手法の一つです。
『相州伝』『美濃伝』『備前伝』『大和伝』『山城伝』
氏真は五つの手法を手に入れたコトになります。
「い、いまこそ、最高の刀が作れそうな気がする……。」
木刀も剣術の修練も投げ捨てて自宅に飛んで帰る氏真。
その日から『とんてんかん、とんてんかん』と毎日のように、
あの鉄を鍛える槌の音が響く様になりました。
様々な手法を学んだ氏真が作り出す最高の刀、
それがいま誕生しようとしているのです。
そして射的大会から1年以上の歳月を経て出来上がった刀は、
価値7の武力修正+20という妖気すら漂う業物。
持つ者すべてに剣の神の力が宿るような常軌を逸した刀。
「この刀こそ、我が生涯で最高傑作となろう。」
『天下一鍛冶』称号札を取得した氏真はこの刀を天皇に献上すれば、
それはそれで後世に名前を残すような偉大なる鍛冶屋となるのでしょうけど、
あくまで目標は軟弱で暗愚なイメージを払拭するために、天下一の剣士になるコト。
ただ単に立派な刀を持っているだけでは、
戦国大名としては軟弱で暗愚なイメージのある彼ですが、
蹴鞠と和歌と良質な刀を愛する文化人、また鍛冶屋としては優秀でした。
なんにも変わらない。ちょっとだけ刀の件が増えているだけで、
軟弱なイメージは全然取れていない。これじゃダメ、
絶対に天覧試合で優勝してやる。これくらいの気概は見せないとね。
それにこの刀を装備すれば氏真の武力は77になる。
クリリンには成れないかも知れないが天津飯にはなれそうだ。
……つーか、正確にはどっちが強いんだろうね。
「この刀を『今川丸』と名付けよう。」
鍛冶屋になって初めて刻んだ愛刀の名を最高傑作に刻みなおした氏真、
これで刀鍛冶の道は究めたと言えるでしょう。
さぁ、あとは剣の道を究めるだけです。簡単には行かないでしょうけど、
と、言った所で以下次回です。
---これまでの流れ---
1580.02.10 射的大会にて準優勝する 5000貫と『山城伝』札を取得
滝川一益、柘植三之丞、杉之坊照算を降すが、稲富祐直に敗れる
.03.10〜 以後、刀製作を繰り返す
業物完成(価値6 武力+7)湖切と命名する
.04.10 刀製作、業物完成(価値6 武力+10)大湖切と命名する
.06.10 刀製作、業物完成(価値7 武力+14)海切と命名する
『天下一鍛冶』称号札を取得
.07.11 行商人から村正を購入(価値7 武力+13)結構弱いな……
.08.11 刀製作、業物完成(価値7 武力+15)大海切と命名する
1581.03.17 最高傑作が完成(価値7 武力+20)今川丸と命名する
氏真の武力計が77になる

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