少数精鋭「今川義元 プレイリポート」(その1)




     少数精鋭(プレイ前)


結局ね、信長の野望にしても三国志にしても、
こーゆータイプのゲームだと中盤以降は多国籍軍状態になるんだよね。
武田信玄と上杉謙信が一緒の軍に所属して戦ってみたり、
劉備が曹操を顎で使っていたり……。
こうなると、それまでの難易度とはガラっと変わってしまう。
どんなに微妙な勢力でプレイを開始したとして、
例えば前回の朝倉家プレイを例にあげると、
最初は宗滴しか頼れる武将がいないんだけど、
室町御所を攻略してからは足利義輝、義昭らが仲間になる。
こうなると勢力拡大スピードがどんどんあがっていく……。
ね、難易度がガラっと変わってしまうんですよ。
さて、そんな悩みを抱えつつ続けているこのサイト、
毎度のように遊びに来て下さる方からネタ提供がありました。
ありがとうございます、ホント、

 >●孫武(436) 題名:チャレンジモード攻略お疲れ様です。 投稿日 : 2005年11月14日<月>18時43分
 >
 >チャレンジモード攻略お疲れ様です。
 >私はまだ攻略できずにいます。
 >
 >通常通りのリプレイに戻られるそうですね。
 >またネタプレイでしょうか。
 >でしたら一つ提案させていただきます。
 >
 >シナリオ1「尾張統一」で、初期配置で一番大所帯なのが
 >今川家です。なんと2カ国で23人もいます。
 >そこで、登用・引抜を一切しないプレイはいかがでしょうか。
 >桶狭間で義元を生き残らせれば結構可能ではないかと思いますが。
 >今川家(+徳川家)ならば親兄弟の増員が期待できます。
 >もちろん元服による増員は可です。
 >寿命は「なし」でも構いません。
 >三河・駿河のみ「探索」→「登用」可能
 >その他の国では「探索」のみ(金山・銀山の捜索)
 >滅亡させた大名及び家臣はすべて解放する。
 >
 >一考願います。

…………えーと、単純に考えれば23人の初期武将でゲームスタート、
他の大名家を滅ぼしても登用しちゃダメってコトですよね。
まぁ、子供や弟が成人したら、それは使ってもいいよってコトか、
確かに今川家臣だけだとツライけど徳川家臣ならこれから増えそうだ。
また、三河と駿河で発見された武将は登用してもよいが、
他の国で見つかった武将は登用したらダメなのね。

かなり熱い戦いになりそうな予感です。面白そうです。
そしてわたしは断じてマゾではありません。どちらかといったら……、
コホン、ま、それはどうでもいいのですが、
問題は「滅亡させた大名及び家臣はすべて解放する。」というところ、
これってかなり厳しい条件だよね。
寿命も「なし」なので信玄や謙信も死なないワケだ。
武田家を滅ぼすまで信玄に苦戦し、滅ぼしても信玄はどこかで生き続ける。
そのうち上杉家なんかに登用された日にはもぅ大変。
そんな上杉家を滅ぼしても……ま、最終的にはとんでもない家臣を大勢引き連れた、
日本史上最大最強の大名家が出来るワケですね。
さすがにこりゃムリっぽいぞ。

 >●孫武(236) 題名:ネタプレイ案補足 投稿日 : 2005年11月14日<月>23時07分
 >
 >処断+難易度についてはお任せします。
 >
 >それと捕らえた武将または大名が今川家の一門(外戚可)なら登用できる。
 >というのはどうでしょう。前もって姫を嫁がせておけば滅ぼしたときに
 >数人の一門衆が追加できますね。

泣きついてみたら、処断は許可して貰えました。
これなら信玄や謙信と延々と戦い続けるコトも無くなるでしょう。
難易度はいつもの上級でも大丈夫かなと考えております。
姫を嫁がせて一門衆に加えるというのも有りですが、
能力値が高い今川義元の娘なら姫武将というのもありでしょう。
んで、今川、徳川の家臣になる武将は何人いるのかというと、
ざっと数えて約50人前後、なかなかの数ですが、
全部が全部三河や駿河にいる人じゃないので、
リプレイ中で登用できる人数はもっと少ないでしょう。
さぁ、当サイトの信長の野望「革新」リプレイの中では、
おそらく最高級に厳しい条件のネタプレイですが早速プレイしてみたいと思います。
それでは最後に条件を箇条書きでまとめて……っと、

   ・シナリオ「尾張統一」難易度「上級」

   ・全国モード/寿命「なし」/討死「多い」/今川家を担当

   ・初期配置の武将とその子また弟及び一門衆は使用可

   ・駿河、三河での未発見武将は登用可

それではゲームスタートです。
この少人数で天下統一できるのか? 包囲網を敷かれた時に対応できるのか?
なんか、すっげー苦労しそうな予感がしますね。



     雪斎試算(1555年〜


ゲーム画面を見つめて色々考えてみる。使用できる武将はスタート時点で23人。
現時点では全国の大名家の中で一番武将数がいるコトにはなっている(らしい)
とは言え、他の大名家を潰して優秀な家臣を加えるというコトは出来ない。
この人数的な問題は、そのまま技術力の問題に直結するだろうし、
戦場に動員できる兵力に関してもかなり大きな問題になるだろう。

   「これは計画的に事を進めねば……。」

太原雪斎は大きな地図を広げ見つつ頭を悩ませていた。
現時点ではお隣の北条、武田とは同盟関係にある。どちらも有力大名。
恐らく武田は物凄い勢いで北関東に進出するであろう。
同盟が切れた時点で我が今川家を潰そうとするかもしれない。
その時、武田家とまともに渡り合うために必要なのが武田家より進んだ技術。
それは足軽技術でも弓技術でも良い。
とにかく強力な騎馬隊を撃退する力が必要なのだ。

そこで足軽、弓の適性能力が高い将が必要となってくる。
以下ゲームシステム的に考えると、
最終的に技術を最大まで上げるには「適性S」が3人いなければならない。
または「適性A」の武将に適性上昇のアイテムを持たせるという手段もある。
まずは足軽適性のSまたはAの武将をピックアップすると、

 「足軽適性S」松平元信(後の元康、徳川家康)
 「足軽適性A」酒井忠次、太原雪斎

今後家臣になる予定(登場年が1555年以降)の武将で、
足軽適性SまたはAの武将は、

 「足軽適性S」渡辺守綱
 「足軽適性A」榊原康政、本多忠勝

ただし榊原康政、本多忠勝の二人は1563年以降に登場する。
結構先の話になってしまうのがツライところだ。
次に弓適性はどうだろうか?

 「弓適性S」太原雪斎
 「弓適性A」今川義元、石川数正、酒井忠次

弓に関しては初期状態からコレだけの人数が揃っている。
やはり最初は弓を伸ばしつつ足軽を伸ばすのが基本戦術になるだろう。
また、少し面白いコトが解った。
なんと兵器適性も、この少人数ながら比較的優秀なのである。

 「兵器適性S」松平元信
 「兵器適性A」石川数正、太原雪斎

今後家臣になる予定(登場年が1555年以降)の武将で、
兵器適性SまたはAの武将は、

 「兵器適性S」本多正信
 「兵器適性A」服部正成、徳川秀忠、松平忠輝

徳川秀忠、松平忠輝の二人はずっと後に登場するので、
最初は兵器学舎を作る必要も無いだろうが中盤から終盤に掛けて考えても良い。
このように考えると戦闘に直接関係する技術開発で、
これだけ揃っていればどうにかなりそうである。
以下、参考までに現時点での今川家中の主だった武将である。

今川義元  :統085 武070 知079 政089 足B 騎D 弓A 砲C 計B 兵D 水C 築C 内A
太原雪斎  :統087 武066 知098 政096 足A 騎C 弓S 砲D 計S 兵A 水C 築B 内A
松平元康  :統095 武089 知094 政100 足S 騎C 弓D 砲B 計A 兵S 水C 築A 内S
酒井忠次  :統086 武078 知064 政073 足A 騎C 弓A 砲C 計C 兵D 水C 築C 内B
石川数正  :統072 武051 知080 政085 足C 騎D 弓A 砲D 計A 兵A 水D 築C 内B

これに朝比奈、岡部、大久保、本多一族が加わる。
次は基本戦術の話になる、
当たり前のことながら「攻められない」拠点作りが基本になるであろう。
コチラから攻め込むのであれば、
武将をかき集めてから敵一拠点へ攻め込めば良いだけなのだが、
守るとなると下手をすれば包囲網を喰らって同時に、
二拠点、三拠点を同時に防衛しなければならない。それは人数的に非常に難しい。
ならば自軍拠点に大量の兵士を溜め込んで攻める気も起こらない様にするしかない。
櫓や罠で防衛手段を講じるのも悪くは無いが、
結局はマンパワーが必要になるコトには変わりないのだ。
(募兵するにしても武将が必要になるのは違いないけどね。)
今川家の勢力拡大については、やはり火事場泥棒で力を蓄える。
侵攻方向としては武田、北条との三国同盟が続く限り史実同様に尾張方面だろう。
同盟期間が切れた後は彼らが攻め込んでくるか、
同盟を継続したがるかで変わってくる、
そう考えると序盤は下手に戦線を拡大しないほうが良いだろう。

   「ま、こんなところか……。」

今川家の道標を考え、それを他の家臣たちに伝えていく。
まず、雪斎の最初の仕事はこんなものだろう。
そして今川義元の最初の仕事としては三河武士に忠誠を誓ってもらう事から始まる。
松平元信を一門に向かえ、どうせ大した人数にならない家臣に、
最大級の俸禄を与え忠誠を誓わせる。
駿河、三河では今後の有望株となるであろう武将を探し家臣団に加える。
弓学舎を建設し、弓に秀でる者はすぐに弓の研究を進める。
水田、漁戸、畑、市、商館を整備し、収支の安定化を急ぐ、
攻め込まれないために兵舎を大量に造る。そして多くの兵士を集める。
当たり前の事かもしれないが、何もかも急ピッチ。
簡単には人数が増えないのだ。たとえ誰であっても休むことは許されないのである。
今川家の戦いは既に始まっているのだ。