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竜が目覚めるまで「伊達晴宗 プレイリポート」(その3)

謙信って怖い?(1584年〜
日本を三分する島津、本願寺、武田はそれぞれ膠着状態になっちゃった。
前線では激しい殴り合いをしているみたいだけど、大きく勢力図が変わることは無い。
一応、最も優勢なのは島津だろうなぁ。後顧の憂いはないし前線も狭い。
数年後には戦力の集中を行いつつ本願寺の各城を各個撃破していくだろう。
本願寺は武田と島津に挟まれており戦力の集中は難しい、
武田は包囲網を敷かれ上杉と本願寺によってたかって叩かれたので戦力が多少劣る。
劣るのだが伊達家と同盟を結び、その伊達家が物凄い勢いで勢力拡大をするモノだから、
後顧の憂いが無くなり、前線に兵力を集中させ始めたのよ。
あぁ、稙宗の曾爺ちゃんの命と引き換えに、同盟破って武田領内に殴りこみ掛けたい。
現時点で伊達家の総兵力は約18万、名声ゼロ(たぶんマイナス700くらい?)で、
捕えた敵武将も喜んで無条件返還しているんだけど、名声ゼロ。
民の忠誠度の回復量は未だに+1、これじゃまともに【募兵】できないので、
(そりゃ一揆無視して募兵するのも一つの手だけどね)
敵勢力の負傷兵を吸収して兵力増強に努めている状態、
「……でも白いオッサンと戦うと、こっちも被害がデカイんだよな。」
こればっかりは仕方ない。
あちらさんは騎馬技術MAXで【軍神】持ちだから多少の被害は仕方ないんだよ。
それに、いま戦える相手は、その白いオッサンと蘆名だけなんだ。
あとは武田、本願寺、島津しか残っていないうえに、武田と同盟を組んでいる。
その武田が息を吹き返したが為に甲信越、東海、関東を奪還しやがった。
つまり、進みようがないんだよ。同盟切れるまでまた引き篭もりだな、こりゃ、
あぁ、稙宗の曾爺ちゃんの命と引き換えに、同盟破って武田領内に殴りこみ掛けたい。
「それもアリなんじゃね?」
とかニヤリと笑いつつ不穏当な発言をする晴宗ですが、
どうせあと数年で切れる同盟、急ぐ必要もあるまい、27年も待つワケじゃないしね。
そうそ、やる事もたくさんあるわな、
待っている間に急激に広げた領地の内政もしたいし、
学舎を建設する場所も手に入ったので技術革新もしておきたい。
だいたい白いオッサンがこのまま大人しく滅びるとは思えないしなぁ。
「と、とりあえず戦うしか無いみたいだなぁ。い、行くぞ成実。」
「いや、残念だなぁ、ホントは戦いたいんだけど、鉄砲技術の開発しなくちゃ。」
鉄砲技術の開発?
以前同盟を組んでいた島津から教わったモノはいっぱいあるんだけど、
そういや【馬上筒】を獲得していないんだよな、ウチって、
「お? おぉ、そうか、じゃオレも技術開発しなくちゃな。」
いそいそと研究室に入る政宗と成実、あれ?
あと一人は? で、爺さんであり大名の晴宗の指示は以下の通り、
「つーか、成実は戦闘要員、
鉄砲技術の開発は政宗、景綱、あと津軽為信で行う。」
そ、たまたま与えた家宝と、政治力の関係上、
為信のほうが技術開発に向いているんだよ。
だから強い成実は戦闘要員、ほれ、アッチに行って軍備を整えろ!
「ずるいぞ、お前らっ!!」
戦場に引き摺られていく成実の目には大粒の涙、
そんなに謙信が怖いのか? やっぱ軍神は強いのか?
とりあえず蝦夷から十三港を経由し大浦城へと兵士と物資を輸送。
さぁ出陣だ。渋々上杉支配下の檜山城を目指す成実、
「……嫌だなぁ。頭悪いから計略とかに引っ掛かるし」」
大丈夫、大丈夫、奴らも頭悪いし、
それにコッチには最上義光という謀将がいるんだ。
しかも一門衆、絶対裏切らない。心強い味方だよ。
「騎馬隊の威力を見よ!」
「ふ、それなら知力102を誇る【混乱】を受けてみよ!」
こうなれば白いオッサンも怖くない。
宇佐美の爺さんには弾かれるかもしれないが、
爺さんは舟遊びしたみたいだし、
「あれ? 予想以上に簡単に勝てたぞ。」
一発【車懸り】を貰ったのは痛いけど、
檜山城に押し込んでしまえばコチラの勝ち、
敵勢力も自分もそうだけど騎馬が得意な勢力は、
前線に【軍馬】を貯めておくよね?
この檜山城には軍馬がたんまりあるんだ。
つーことは?
そ、ほかの拠点にはあんまり軍馬はない。
どんなに強い上杉軍だとしても、
馬に乗っていない上杉軍など怖い相手ではないんだよね。
よし、一気にいくぞ成実、
これまた一門に加えた本多忠勝と、そして最上義光らと一緒に土崎港を攻撃。
ほら、さっき逃げ延びた謙信公、慣れない足軽なんぞを率いている。
全然怖くない。ガッツンガッツン港を殴って攻略。
またも逃げ延びた白いオッサンを負って山形城を攻撃。
ほらほら、白いオッサンたちは慣れない足軽で迎撃、全然怖くないでしょ?
これで山形城も難なく攻略。
さぁ次は新発田城、これで上杉は全ての本城を失い滅亡一直線だ。
と、思ったら同盟相手の武田が新発田城を火事場泥棒すべく出陣。
負けて堪るかとコチラも出陣し奪い取る。
残った酒田港を攻略して謙信をはじめ騎馬隊の得意な猛将たちを根こそぎゲット。
政宗も大喜び、不敵な笑みを漏らしつつ、
「なんだ、謙信も思った程じゃねぇ。な、成実。」
「……お前、戦ってねぇじゃん。」
お前って言うな、お前って、
だけど伊達家って上杉家と相性悪いんだよ。
せっかく登用した謙信たちを他の勢力に奪われるのも面白くない。
そこで謙信たち新しいお友達は蝦夷の徳山城へ一時軟禁っと……あとは蘆名だなぁ。
「ゲーム開始から30年以上耐えたオレってすごくない?」
武田、島津、本願寺以外で残っている勢力は蘆名だけ、
蘆名止々斎が感動するのも解かるよね。
で、その止々斎は親戚筋なのさ、
うん、ウチの一門、だから彼だけでも配下に加えたいな。
というのも、武田も攻める場所がなくなったのか蘆名を狙って出陣しちゃったのよ。
止々斎の身柄をなんとか確保したいなぁ。
ま、良いチャンスなので、またも火事場泥棒を狙って出陣。
ごめんよ信玄。君が攻めてくれるとウチは労せず良将が手に入るんだ。
黒川城は武田軍に取られたけれど支城へと逃げ込んだ止々斎を救出(?)
こうして日本は島津、本願寺、武田、伊達の四勢力のみが残ったんだ。
さ、こっからが本番。現時点での戦力は、
島津100万、本願寺90万、武田80万だけど、その都度数万単位で変動している。
遠く離れた西国では十万単位の部隊がぶつかり合う大決戦が度々行われているからね、
それでも勢力図は大きくは変わらない、取っては取られ、取られては取り返す。
ある意味これは伊達家にとってチャンスなんだ。
同盟を組んでいる武田軍は同盟期限が切れそうな今でも、
本願寺と戦うのが忙しいのか、対伊達の備えを十分に行えていない。
そんな武田との同盟が切れた瞬間、後ろからバッサリと殺っちゃう作戦なのだ。
「越後の竜と独眼竜が組めば、どっかの虎も吹き飛ぶであろう。」
忠誠度がなかなか上がらなかった上杉家の旧臣たちも、
謙信を筆頭に忠誠度100に近付き、対武田戦線に召集された。
民忠の回復量が未だ+1なので十分な【募兵】は行えないが、
武将の質ならそこそこ揃ったと思う、さぁ、早く同盟切れろ、一気に行くぞっ!
人材不足なのか?(1587年〜)
武田との同盟が切れるまで残り一ヶ月。
政宗の胸中を一言で書くと「すっげ楽勝」なんですよ。
なにしろ、目の前の磐城の国の武田方支城の兵力はゼロ、
その向こうの小高城には五千ちょっと、なにこれ?
太平洋側だけが手薄なのでは? いやいや、そんなコトはない。
越後の国の柏崎港の兵力は四千ちょっと、春日山城の兵力は一万。
なんつーか手薄過ぎる。
それだけ本願寺との戦いが激しいんだろうけど、
なんか肩透かしを喰らった様な、寂しい気分も少々あるんだよ。
コチラは軍備を整えて、切り取れるだけ切り取ってやろうと思ったら、
遠くからやってくる一隻の船が柏崎港に入港するようだ。
武田方の輸送部隊……九万? 九万の兵を輸送してきたの?
やっぱり柏崎港は我が伊達軍との境界線だからねぇ。用心の為なんだろう。
と、思って見ていたら九万の輸送隊はそのまま上陸。
なんか、伊達支配下の新発田城に迫ってきた。
すわ「ゴング前の奇襲攻撃か?」と身構えちゃったよ。
なんか、次々と輸送隊が柏崎港にやってきては、新発田城に迫ってくる。
なんだこれ? 同盟期間が切れても新発田城付近でウロウロ……。
「なにやってんすかねぇ?」
成実もその様子を不思議そうに見ながら、
今では頼りになる白いオッサンに聞いてみたり、
「信玄の考えることは良くわからん。」
はぁ、なるほど、
だけど、この様子を見ていてピーンときたのは晴宗だったりするワケで、
「あ! もしかして同盟期間を延長しているんだな、こいつら!」
うん、どうやら、武田方の前線はまだ軍備が整っていないために、
各輸送隊を前線の拠点に派遣しているらしいんだな、
だけど厄介なことに最短距離で運送すると新発田城が輸送経路になるらしい、
同盟期限が切れてもウンセウンセと輸送部隊は、
新発田城で見ている伊達軍の前を堂々と歩いて行くんだよ。
「さっきの輸送隊は九万、今度は八万、うわー軍馬の数もすげぇなぁ。」
あと、海から遠い拠点に向かう輸送隊には用心のために、
大量の塩なんかも積み込まれているんだろうな。
悪いけど、わたしはそんなに人ができていないので、
塩攻めしちゃうよ。な、謙信。
「腐れ外道が!」
ごめんなさい。
しかしながら、これで武田の準備が整うまで伊達も黙って見ているだけになってしまう。
武田方の前線の拠点が手薄だから一気に切り取っちゃおうという目論みは崩れ去った。
偶然なのか、それとも考えての行動なのか知らないが、すっげぇ歯痒い、
こっちの全兵力は二十万ちょっと、
武田は一拠点に九万とか八万とか輸送しているんだよ。
しかも目の前で、腹立つなぁ。やっぱ山に追い込んで塩の流通をストップ。
……謙信の顔が怖いので、それは辞めておくとして、どうやって戦おうか?
「なぁ、爺ちゃん、同盟切れたらやっぱ攻めこもうぜ。」
あっけらかんと言い放つ政宗。
「なんだ、この糞孫は? バカか? つーかバカだろ?」と思った晴宗だけど、
政宗の兜に輝く三日月の前立から例の必殺技が繰り出されるかも知れないので、
ここは政宗の話を聞いておくコトに、
「兵士や軍馬は多いけど、あいつら武将の数、少なくね?」
その政宗の後ろで小十郎がウンウンと頷く、
なんだ、小十郎の入れ知恵か、なら安心だね、お爺ちゃん。
確かに武田方の各拠点にいる武将の数は3〜4人、多くて6人といったところ、
つまり、どんなに兵力が多くても多くて6部隊しか出陣できない。
その6部隊全部が出てきたとしても全員が全員「知勇兼備」の猛将ではない。
純粋に弱いヤツもいれば、頭が弱いヤツもいる。
ふと敦賀港のあたりを見ると、本願寺と武田が物凄い勢いでぶつかりあっている。
東海地方でも同じような戦闘が続いているようだ。
と、いう事は、良い武将は本願寺との戦いに出陣していて、
こっちにはとりあえず兵力を輸送しているだけ、やっぱりチャンスは続いているんだ。
「おーい、今帰ったぞー。」
無事、曾爺ちゃんが帰ってきた。武田の軍備も一応は整った。
もう伊達領内に武田方輸送部隊の姿は無い。同盟期間も延長分を含め切れた。
いまこそ出陣の時、
「あひゃひゃひゃひゃ、弱ぇ、弱ぇ。鉄砲ばーん、組撃ちばーん。」
新発田城に兵力を集中させていた伊達軍は、
政宗、成実、小十郎を日本海ルートに派遣、柏崎港に篭る武田五万を四万の兵で蹂躙、
謙信以下上杉旧臣が騎馬隊を率いて黒川城経由で内陸へ、
「城門など気にするな【車懸り】で吹き飛ばしてやる。」
んで岩出山城に兵力を集中させていた部隊は、
最上義光らが率いて太平洋ルートを南下、
「賢い敵将が出てこなければ【同士討ち】【混乱】連発で勝てるからなぁ。」
日本海ルート、内陸ルート、太平洋ルートそれぞれに足りない人材があれば、
各ルート互いに武将の移動で弱点を補いつつ前進する伊達軍に、
武田軍のお留守番武将は為す術もなく後退を繰り返す。いい気味。
この勢いで関東あたりまで進出したいところだ。
未だに名声はゼロのまま、だけど伊達軍は進み続ける。
いつになったら名声がプラスに転じるのか?
武田の主力とぶつかったら、どうなるのだろうか?
色々不安はありますが、今日はココまで以下次回っ!!
----- 主な出来事 -----
1586.01 酒田港にて上杉、伊達家に降伏し滅亡
.07 支城に逃げ込んだ蘆名家が降伏し滅亡
87.05 武田家が同盟を延長
.09 武田支配下の磐城支城を攻略
.12 同 柏崎港を攻略
88.03 同 小高城を攻略
.09 同 太田城を攻略
.12 同 黒川城を攻略

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