池田家の決断「池田恒興プレイリポート」(その5)




     九州征伐戦(1595年1月〜

リプレイ用と言いますか、プレイリポートといいますか、
んー、あれだ、ネタ作成用プレイの時のわたしのプレイスタイルは、

 ・セーブ&ロードを駆使しないで起こった事をそのまま書く

 ・出来るだけ姫は武将にしない(武将の嫁に出す、または同盟の餌にする)

 ・乱戦中に相手の良い武将を討ち取っても(泣きながら)ロードしない

 ・編集禁止! ネタリプレイの為には編集するかもしれないけど途中編集は禁止!

 ・断りの無い限り寿命は史実通り!

うん、メチャクチャロードしたい。寿命延長の家宝を大量生産したい。
すっげぇ強い姫武将も欲しいし、寿命そのものを長くしたら楽だろうなぁ……。
まぁ寿命的にはそろそろ死ぬんだけど勿体無かったなぁ……。
小早川隆景を撃ち殺しちゃった……。
っと、まぁ、このように色々と鬱憤が溜まるのです。

仕方ない、撃ち殺しちゃった者は諦めるしかない。
あー、勿体無い。そろそろ死ぬにしても、
捕まえて若手武将の先生役にするというのも有りだよね。
すごい未練がましいけどちょっと許してくださいな。

さて、中国地方を西へと激走する池田軍は破竹の勢いで周防長門まで侵攻、
九州北部から来る予定の毛利、島津両家の援軍を待たずして高嶺城は陥落。
これによって中国地方を全て制圧しました。

次の目標は九州をほぼ統一している島津家ですかねぇ……。
いや、羽柴家との同盟が切れるのを待って東進するのも手なんだけど、
東国では家康の巨大化が止まりません。ちょっと怖い。
あまり大きくなってからだと苦戦するから、いまのうちにちょっと叩きたい。

だけど、ここ数年、島津家は四国上陸を目論んでおり、
池田領伊予の黒瀬城付近は何度か戦場となりました。
それも余裕を持って押し返せれば一番いいのですが、
砦、櫓などの防衛施設を使っていても大苦戦するのです。
それだけ島津家は技術的にも武将的にも国力的にも強いってコトですわ、

なにより背中を気にしないのが羨ましい、
わたしなんか秀吉が背中に居ないと怖くて出陣できないよ。
その秀吉といつ袂を分かつことになるのか、は、また後で考えるとして、

 「父上が島津家に襲われる、殺されると嘆いていた。」
 「それって、いつもの事じゃないですか?」

九州へと向かう船の上の輝政と忠興、
大殿が島津家を怖がっているのも重々承知しております。
なにしろ伊予で戦った島津軍はすっごく強かったもんね、

 「同じ鉄砲技術を研究しているとはいえ、
  島津家は独自技術を持っておりますからなぁ〜。」

本願寺顕如がつぶやく、そうなんだよ「猿叫」が思いの他いやらしい、
鉄砲戦法「連撃之三」以上で状態異常が付加されるんだけど、
……うーん、ちょっと説明が必要かな? 鉄砲戦法は以下の通り、

  ・連撃之一 威力32  敵に被害を与える
  ・連撃之二   34  敵に被害を与え士気を下げる
  ・連撃之三   36  敵に被害を与え動揺させる
  ・連撃之四   38  敵に被害を与え混乱させる
  ・連撃之極   40  敵に被害を与え恐慌させる
  ・捨奸     46  敵に被害を与え混乱させる、また武将を狙撃する
  ・烈火     52  敵に強烈な被害を与える
  ・竜撃     48  敵に被害を与え強行させ、士気を下げる

ちなみに部隊の状態異常には、

  ・足止 移動速度が大幅に低下する
  ・動揺 部隊の能力が低下し戦法の発動が出来なり闘志ゲージが増えなくなる
  ・混乱 動揺状態にプラス全ての行動が出来なくなる
  ・恐慌 混乱状態にプラス士気が徐々に低下していく

というのがありまして、
島津家の独自技術「猿叫」は状態異常発生率を2割増にする技術です。
恐慌状態を発生させる「連撃之極」を持っている鈴木重秀と下間頼廉は確かに強いんです。
でも、それ以上に、こちらの部隊をばんばん混乱に陥れていく「捨奸」の島津義家はもっと強いんです。
あー、いやだ、出来ることなら戦いたくない。だけど今回のテーマは九州討伐なんだよねぇ〜。

とりあえず、九州にひとつだけ残る毛利家の城井谷城を攻略し滅亡に追い込みます。
毛利家の家臣団もそれなりに優秀ですからほぼ全員を登用しますわな、
さぁ、いよいよ島津家とガチンコ勝負だ、気が重い……。

目指すは筑前立花山城、ここは以前の所有者、龍造寺家と島津家の最後の戦いの地となりまして、
まだ城の修復を行っていないのです、つまり攻撃すれば即落城、おいしい。
おいしいモノは最後に取っておきたいタイプなんですけど、相手は精強を誇る島津軍。
攻略できるところから順序良く攻略していきましょう。

 「ふぅ、怖い怖いと言いながらも島津の城をひとつ落としましたな。」

足軽隊を指揮する本願寺顕如。
島津鉄砲隊に蜂の巣にされるのは池田軍の鉄砲隊を守る足軽隊ですからね、
そりゃもう恐怖を感じているでしょう。

 「あれ、なんか世界がグルグルと回って見える、なんか気持ち悪っ!」

  ばたっ!

……え? 和尚、どうした?
心配して駆け寄ってくる兵士達……。

 「和尚! しっかり! うあぁっ、亡くなっている!」

うん、いままで足軽隊を元気に指揮していた本願寺顕如は立花山城を攻略直後に死亡。
足軽隊の主力の1人だったので結構な痛手です。
うーん、史実では1592年に亡くなっているから当然と言えば当然なんだね。

他にも長宗我部元親は1599年に、鈴木重秀は1585年に亡くなっている。
前回、若手や寿命が長い武将に色々勉強させておいて良かった。
とは言うものの、やっぱり有名武将が死んでいくのは厳しいなぁ。

   ここから先は次々と死んでいくぞ……。

そうそ、忘れてた、
本願寺顕如が亡くなって気落ちしている池田家はもちろん大変だけど、
ここで同盟相手である羽柴家にも大きな変化があったんです。
北陸をめぐる戦いを続けていた羽柴家は、
粘り強く抵抗していた前田家を降伏に追い込んだのです。
おぉ、おめでとう、これで対家康戦線にも活気が出ればいいのですが、
はたして、思い通りに上手く行くかどうか?


     豊前鉄砲合戦(1596年3月〜


島津軍の主力は豊後府内館に集結していました。
ここなら四国伊予の池田領を攻める事も出来ますし豊前に進出した池田軍へも攻撃できます。
その数はなんと10万を超える大軍です。更に鉄砲、城攻櫓、大筒も備蓄されております。
つまりは島津軍の準備は万端だってコトですよ、旦那。

それに対する池田軍は豊前城井谷城に約9万、伊予黒瀬城に約15万。
数では圧倒的に勝っているのですが、それを指揮する武将の数は限られていると……、
鉄砲もちゃんと用意はしているんですが、島津家の鉄砲隊と撃ち合って勝てるのかと……。

   どーも、いまいち不安が拭えない。

こうしてプレイヤーが不安がっているんですから、
戦場で実際に撃ち合う将兵達も不安でしょう。

 「と、殿、一大事でございまする!
  島津軍が府内館を出陣、こちらに向かっているとの報が入りました!」

細川忠興が血相を変えて池田輝政に報告する。
なんでも島津軍の鉄砲隊、攻城櫓、大筒が城井谷城へと進軍しているらしい、
しかも伊予黒瀬城には15万の兵がいるのに府内館を空にする勢いで!
とはいえ伊予黒瀬城には池田家の武将が2人しかいない……
コンピュータの思考ルーチンに武将の数も判断基準に含まれているのか?

 「ともかく父上に援軍要請、それとこちらも鉄砲の準備をするのだ!」

本州に残っている兵力を急ぎ九州へと輸送する。
主力武将だけじゃなく、あんまり使わない武将も城井谷城へと集結させなくちゃ、
あちらさんの部隊数はハンパない、手の空いている武将は工作部隊を率いて櫓を建設、
なんとか島津軍来襲には間に合うかなーっと言ったところ、

 「足軽隊、前へ!」

長宗我部元親、吉田政重らが指揮する足軽隊、どれだけ持つかなぁ?
真っ先に島津軍の鉄砲の餌食になりそうだけど仕方ないよね。

 「鉄砲隊、足軽隊の後方に付け!」

池田輝政、鈴木重秀、下間頼廉、細川忠興がそれぞれ鉄砲隊を率いて出陣。
数だけはなんとか揃えたよ、あとは質、質、問題だなぁ。
対する島津軍の先鋒が見えてきました。
黒光りする火縄銃を無数に構えた軍団、攻城櫓、そして大筒。
戦う前から嫌な予感が漂いまする。

 「池田軍の力を見せるのだ! 足軽隊、とつげーきっ!!」

あぁ、始まってしまった。

 「敵を引きつけて一斉に撃ち掛けるのだ! これこそ捨奸なり!」

敵軍の中心に恐ろしい形相の島津義弘。
混乱に陥る池田軍。これは「捨奸」だけの効果じゃない、
島津軍に仕えている関破忍者衆が池田軍中を混乱に陥れているのだ。

 「殿、足軽隊が壊滅状態です!」
 「か、数だけはこちらが勝っている、忠興、重秀、頼廉、我らも鉄砲で攻撃だ!」

そう、数だよ、みんな!
もう勝てる見込みは人海戦術のみ!

 「敵に撃たせるな! こちらから鉛弾を撃ち込め!」

なんで島津軍はそんなに戦法連発できるの?
こちらが戦法を出す前に島津軍が自慢の「捨奸」で攻撃。混乱する部隊多数。

 「くぅぅぅ、我らも行くぞ!」

鈴木重秀だって鉄砲適性はSで「連撃之極」を持っている最強武将の1人だ!
だけど彼は既に島津軍に囲まれていたのだ!
敵を撃って撃って撃ちまくっていたが、ふと周囲を見ると味方の兵はほぼ壊滅。

 「戦況はどうじゃ、輝政?」

援軍に駆けつけた大殿。

 「父上、ここは危険でございます。」

そこへ駆け込んでくる伝令。

 「鈴木隊が壊滅、重秀様が捕らえられました!」
 「なんと!? 重秀を捕縛されただと? ぐはっ(吐血)……。輝政、あとは頼む、」

援軍に来て倒れるのは勘弁して、
騎馬隊の技術なんか持っていない池田家では恒興で戦うワケにはいかない、
危ないから城の中に入っていなさい、

戦力にならない武将を伊予黒瀬城に集めて、
見せ掛けの部隊を編成し府内館を海越しに狙って出陣させると、
豊前の奥深くまで食い込まれていた島津軍が退却していきました。
もちろんダミー出陣した黒瀬池田勢も退却。

こちらの部隊の多くは壊滅。
主力武将を捕らえられ、城まで押し込まれた。実質、大敗北です。
地の利、鉄砲技術の差、武将の差、いろいろ敗因はありますが、
今回のリプレイ初の大敗ですよ。

   それより鈴木重秀を取り返さないと!

捕虜を返還して貰おうと島津家に掛け合って見たところ、
家宝と引き換えに重秀を返してくれるのだと言う。
すみません、何の家宝を渡したか忘れました。
でも家宝なんかどーでもいい、重秀の方が大事、

 「……大殿、殿、ご面倒をお掛けしました。」

ここで羽柴軍との同盟も切れる。
とてもじゃないけど島津と羽柴両家を相手に戦う自信はありません。
島津だけと戦っても大敗を喫するのですから、

 「恒興殿、恒興殿には美しい娘子がいましたな?」

あぁ、そういえばもう二十歳を越える姫がいました。
うーむ、猿に娘をとられるのは気分が悪いけど、今のタイミングだと致し方ない。

 「わかりました、秀吉殿、それでは……。」
 「そうじゃの、巴姫をいただこうか、わしの正室として迎えるぞ。」

おい、ねねが怒るぞ。
……まて、巴って何歳だっけ?

 「父上、巴も十五になりました。
  池田家の為に巴も働きとうございまする。」

なに、十五っ!?

 「おぅおぅ、愛いのぅ。」

……秀吉はホント、そういうの好きだよね……。
コンピュータ大名でもそういう思考ルーチンが組まれているのかな?
こうして羽柴家と池田家は同盟関係を続けることになりました。
うん、致し方ない。今は島津打倒を考えよう。

まず、大軍同士でぶつかると島津軍のペースになると思う。
こちらの鉄砲隊を守るために足軽隊を前面に出すのもダメだと思う。
相手の鉄砲隊は足軽隊を撃って闘志ゲージを貯めることが出来るんだ。
鉄砲隊に蜂の巣にされた足軽隊は長く持たないよ、
んで、
  → 池田、足軽隊後退
  → 池田、鉄砲隊が前面に出る
  → 島津、闘志ゲージが最初からある程度貯まっている
  → 島津、鉄砲戦法「捨奸」を撃ってくる
  → 島津、独自技術「猿叫」で混乱する確率が上昇
  → 島津、諸勢力「関破忍者衆」が池田軍を更に撹乱する

うん、悪い事の連鎖が始まる。まさにデススパイラル。
これじゃ勝てない、同じ兵力だったら負ける。
大軍同士でぶつかり合うメリット、そんなもの我々には無いんだ。
となれば、どうやって島津と戦うのか?

   大軍がダメなら少数精鋭で!

島津軍は伊予黒瀬城に集結してる池田十五万を警戒し府内館に兵力を集結させている。
じゃぁ、府内館以外の城を攻めたらどうだろう?
実際に情報を調べて見ると、他の九州の各城の兵力は多くて数万、少ないと三千程、
足軽隊が敵城壁を破壊し鉄砲隊でトドメを刺す戦い方が通用するハズです。

 「忠興、出陣だ!」
 「しかし若殿、少数の兵では島津に襲われるのでは?」

まぁ、そういう心配も確かにあるんだけど、

 「少数には少数の戦い方があるんだぜ。」

鈴木重秀は既に戦支度を整えています。
どちらかといったら重秀や頼廉は少数の方が性にあうんでしょう。

長宗我部元親、吉田政重らが率いる足軽隊約2万、
池田輝政、細川忠興、鈴木重秀、下間頼廉が率いる鉄砲隊約2万は、
筑前立花山城から肥前へと電撃戦を挑みます。

肥前へと入った池田勢は防備が手薄の村中城を攻撃。
府内館からの島津軍の援軍は当然間に合いません。
次いで肥前にある島津側の支城を各個撃破、
これに驚いた島津勢は府内館の兵力を分散し筑後柳川城、肥後隈本城へと配置、

 「皆の者、島津の動きを気にする事はない。我らに出来る事をやるのだ!」

輝政の指揮は地味ですが的確に島津勢の兵力を削いでいきます。
これでいい、つーか、こうでもしないと島津倒せない……。
府内館には大量の鉄砲を準備していたようですが、各城にはそうでもないみたい。

その後も集落単位で小競り合いを繰り返し南進に成功。
まずは裏で色々と小細工してくる関破忍者衆をこちらに抱き込むのです。
しかし島津軍も関破忍者衆の有効性を知っているからなのか、
必死になって取り返しに出陣してきます。これを地味ぃに撃破。

   これで急に風向きが変わりました。

関破忍者衆を味方につけ、彼らの活動を得ると池田鉄砲隊もなかなか強い。
相手からの状態異常攻撃が少し弱まり、コチラの状態異常攻撃が少し効くようになった。

 「若殿、まさかこれを予見していたのですか?」
 「ふっ……。」

多くを語らない輝政、なにしろ正確にはそこまで考えていませんでしたから、
府内館の兵力を分散する事ができ、各個撃破さえ出来ればいいと思っていたのですが、
案外、鉄砲撃ちあってもそんなに大きく負けない、いける!
こうして九州各地の資源や街並みを切り取って行き、島津側の鉄砲技術も削いでいきます。

研究済みの技術でも、技術に必要な資源を失ったり、
研究をした「匠ノ町」を失うと、その技術は使用できなくなるのです。
よし、これで鉄砲技術で島津を上回ったぞ!

ここからの九州侵攻は楽になりました。
島津勢の城を次々と落城させていく池田軍、敗走を繰り返す島津軍。
最後に府内館を取り囲んで島津家滅亡っ!!

 「父上、やりましたぞ!」
 「おぉ、輝政がまさに輝いて見える! 長生きはするもんだなぁ。」

敵に回したら恐ろしい島津義弘も池田軍に登用、
大友家が滅びた後、島津に使えていた立花宗茂、ギン千代夫妻も登用。
また、足軽戦法「燕飛」を持つ滅亡した相良家の家臣で剣豪の丸目長恵を配下に加えた。
島津家にも優秀な武将が揃っているんだ、これでまた池田家は強くなれたはず、

寿命延長の家宝「医書大全」(一等級)も手に入れた!
あとは、どのタイミングで秀吉と縁を切るか? どうやって家康を倒すか?
まだまだ胃が痛い問題が残っていますが、
日本のほぼ半分を治めた池田家の未来は明るい、よね?


   〜〜〜 ここまでの主な出来事 〜〜〜


 1595.01 毛利家の周防長門高嶺城を攻略する

   .05 毛利家の豊前城井谷城を攻略、毛利家滅亡する

   .07 島津家の筑前立花山城を攻略する

   .08 本願寺顕如、死去

   .10 前田家が滅亡、羽柴家に降伏する

 1596.03 島津軍と豊前にて会戦、鈴木重秀を捕らえられるが家宝と交換する

      新たに羽柴軍と同盟する、秀吉、池田巴(15)を正室に迎える

 1597.01 島津家の北肥前村中城を攻略する

      島津家の北肥前勢福寺城(支城)を攻略する

   .03 島津家の南肥前三城城(支城)を攻略する

   .04 島津家の筑後柳川城を攻略する

   .10 島津家の北肥後隈本城を攻略する

 1598.03 島津家の南肥後人吉城を攻略する

   .06 島津家の薩摩内城を攻略する

   .07 島津家の大隅肝付城を攻略する

   .08 島津家の日向佐土原城を攻略する

 1599.02 島津家の豊後府内館を攻略する 島津家滅亡

      医書大全(寿命延長)一等級を池田恒興に与える

      徳本医方(寿命延長)七等級を鈴木重秀に授与する

      八十一難経(寿命延長)九等級を長宗我部元親に授与する

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