放浪の果てに「朱治 プレイリポート その1」




     放浪の果てに(スタート前〜


三国志10の感覚を忘れているにも関わらず、
アホぼん劉璋の天下を迎えようと、
楊懐という地味で微妙な武将を選び善戦したものの、
曹操軍の凄まじい攻勢に屈した前回ですが、
今回は楽な勢力で楽な武将を使いたいものです。

そこで今回は孫策の放浪時代からゲームをスタートしようと思いました。
(全然楽になっていないとかツッコミは無視)

アホぼんの劉璋と比べるとやっぱり孫策はすげぇ優秀。
領地は持っていないけど大将が強い、希望はあるぞ。

んで今回の主人公は誰にしようか?
孫堅時代から苦楽を共にした旗本四天王(祖茂は既に死んでるけど)とか?
これまた孫堅時代から付き従った朱治とか?

        統率  武力  知力  政治  魅力  おもな特技
   程普 : 85  83  78  73  85  提督・軍師
   韓当 : 76  86  59  53  67  提督
   黄蓋 : 79  83  69  68  81  提督
   朱治 : 70  58  74  73  76  軍師・名士

ステータス的には四天王の3人も朱治もなかなかのモノですし、
特技に軍師や都督があると戦闘シーンでは頼りになります。
今回はこの中の朱治を主人公にしたいと思います。

皆さんは朱治の事をどうお考えでしょう?
黄蓋は「苦肉の計」の主演俳優として、
程普は「伝国の玉璽」の説明や赤壁前の周瑜との絡みで目立っているのに対し、
朱治にはパっとしたエピソードが少なめの模様。

袁術の下にいて不遇をかこっていた孫策に独立を勧めた人。
孫策が江南を制した後は呉郡太守として孫策や孫権を内側から支えた人。
うーん、あとは何だろう?

でもね、戦いの先頭で華やかな活躍をする剛勇な武将はカッコよく見えるけど、
その戦いを支える兵糧や軍資金を整える役目ってすごく大事だよね。
呉郡太守として前線を支える朱治がいたから呉は三国の一角となった……。

   これだと褒め過ぎかな?

この時期、既に張昭と張紘(いわゆる二張)は孫策配下となっています。
領国を手に入れたら内政の主役は彼らになるでしょう。
つまり今回は彼らと一緒に孫策を支えるのが目標です。
もちろん孫策が死んだら孫権を支えます。
あくまで呉の臣として天下を目指します。

シナリオは194年3月スタートの「飛将来りて中原に武威轟く」
難易度は超級、その他設定は全てデフォルトでプレイします。

中原での呂布イベントや袁紹の存在が曹操の進撃を抑えてくれることを祈りつつ、
江東に割拠しまずは戦力を整えるべきでしょう。


     小覇王、歴史イベントに頼る(194年3月〜


 「うーむ、いつまでもグズグズとしている暇は無いと言うのに、」

袁術の下で不遇の生活を送っている孫策はイライラしていました。
はやく父の仇である劉表を倒したい。
それなのに袁術は便利な手駒となった孫策を手放そうとは思いません。
利用できるウチはとことん利用してやろうという算段でしょう。
それを不憫に思った朱治は、こう進言するのです。

 「まずは江東に割拠し軍備を整えましょう。」
 「ずいぶんと簡単に言ってくれるな。」

大体にして袁術がそう簡単に見逃してくれるワケもありません。
割拠するにしても先立つものが必要です。

 「心配には及びません。兵士ならさっき袁術殿から借り受けました。」
 「はやっ!」

でも、どうやって?

 「あ、若殿、伝国の玉璽なんですけど、あれ、袁術殿に渡しましたから、」
 「って、おい、相談もなしに何を勝手にっ!」
 「あと辞表も出してきました。」

唖然とする孫策でしたが、

 「あとは歴史イベントに任せておけばOKです。」
 「……なんか勝手に話が進むのな?」
 「えぇ、そうですね。」

袁術の下から離れた孫策主従は早速、劉ヨウが支配する建業へと移動。
次から次へと勝手に進む歴史イベントによって、
太史慈との出会いやら建業をめぐる戦いが始まりました。

 「敵軍の方が兵力多いぞ。」
 「ココは気合で逆転勝ちを狙いましょう。」

気合や根性で勝てるなら軍師なんて必要ありませんが、
劉ヨウ軍2万9千に対し、孫策軍は1万8千、
主人公が黄蓋や程普、周瑜あたりだと楽勝なのかもしれません。
微妙な能力値の朱治は(主人公だからという理由で?)騎兵隊を任されました。

 「仕方ありませんな、天才軍師にして江東のナイスガイ、
  わたしの本当の力を見せてあげましょう。」

本当の力もなにも、ステータス以上の働きは出来ません。
それに誰も江東のナイスガイなんて呼んでいません。
ただ、そこそこある統率力が幸いして戦いそのものは順調に進んでいきました。

 「でも、オレが頑張らないとダメなのね?」

そりゃ小覇王と呼ばれる程のステータスを誇る孫策様には期待しています。
基本的にわたしが操作できるのは朱治だけですからね。
(一応「軍師」の特技は持っているので指揮は出来るんだけど、)

 「ぬぉ、炎に囲まれたぞっ!」

その孫策、自分で仕掛けた火計で大ピンチに、
勝手にピンチに陥って火傷して能力値低下……って、

 「若殿、大殿みたいに簡単に死なないでくださいよ。」
 「すまん、以後気をつける。」

ボロボロになりつつも兵8千を残して勝利。
無事、建業を手に入れて太史慈を仲間に加えました。
ここからが本当のスタートです。


     小覇王、歴史イベントに翻弄される(194年7月〜


ようやく領地を手に入れた孫策主従は
建業の内政値を上げつつ、曹操の様子をうかがっていました。
なにしろ前回の楊懐リプレイで曹操軍は凄まじい勢いで勢力を伸ばし、
劉璋の天下をむかえるというわたしの予定を崩してくれましたから、
やっぱり気になる存在なんです。

しかし、そんな心配をよそに中原では色々なイベントが発生します。
董卓を殺した呂布もまた放浪軍として存在するこのシナリオ、
呂布を中心に劉備や曹操をも巻き込んでの歴史イベント満載です。
そんなある日のこと、

 「よし、朱治、呂布に金1000を贈呈してまいれ。」

えぇ〜? だって、この後で歴史イベントが発生し、
結果的に呂布勢力は壊滅するんですよ、
このタイミングでわざわざ交友を結ぶ必要無いんじゃね?
ま、それが仕事だって言うんなら従いますけど、

 「よし、今度は同盟だ。」

だから呂布は滅亡するんだって……。
でも、もしかしたら面白い事になるかもしれん。
途中でイベントが途切れたら曹操相手に呂布が奮戦してくれるかもしれない。
そう考えると同盟を組むのも悪くは無いなぁ〜。

 「わかりました。わたしにお任せを……。」

一回目、同盟を組むように話に行くと、
陳宮が出てきて舌戦になり散々に負かされる。

二回目、今度こそはと同盟の使者になると、
陳珪が出てきて舌戦になるも、運良く勝利し同盟は締結される。
ここで袁術の皇帝僭称イベント発生。

その数日後、やっぱり呂布は歴史イベントで曹操・劉備連合軍に滅ぼされる。
なんだよ! 同盟組んでいるんだから、
呂布に援軍とか送れるようにしたっていいじゃんかっ!
というわたしの虚しい願いとは別に歴史イベントはどんどん進んでいく。

曹操暗殺イベントに、袁術壊滅イベント、
劉備と袁紹の同盟イベント、次から次へと発生するイベントによって、
最終的には……えーと、曹操が結構強くなるのだ。

 「うわ、意味ねぇっ!! どーすんだ朱治?」
 「どうしよう若殿?」

いや、だからね、呂布と交友関係を築いても意味ないんだって、
最初に言ったじゃん。(ちょっとノリ気だったけど)

このままでは前回と同じ結末(曹操独走)を迎えそうな予感。
歴史イベントに引っかからないように、
大人しく周辺の弱小勢力と戦っていようと心に決める朱治でしたとさ、

以下次回に続きます。


     〜 ここまでの年表一覧 〜


194年 3月 歴史イベントで袁術に玉璽を渡し兵を借りる。

     4月 劉ヨウ領「建業」にて太史慈イベント発生。

        歴史イベントで戦闘が発生する 孫策軍1万8千 vs 劉ヨウ2万9千

     7月 魯粛を登用する。

    10月 呂岱を登用する。

195年 4月 呂布に金1000を贈呈。

    11月 呂布と同盟を締結。

196年 1月 歴史イベントにて呂布軍滅亡する。

    10月 袁術が皇帝を僭称するイベント発生。

    12月 袁術が自壊。

197年 3月 歴史イベントにて劉備軍、袁紹軍と同盟

     5月 歴史イベントにて劉備軍と曹操軍が激突、劉備軍滅亡、

        劉備は袁紹に身を寄せる。